学校日記

10月11日 全校集会 「先人の想いを大切にして」

公開日
2016/10/11
更新日
2016/11/14

校長先生のお話

 この3連休、先生の集まりがあって沖縄に行ってきました。「いちゃりばちょーでー」という言葉があります。どんな意味かわかりますか?出会った人はみな兄弟という意味です。全国から集まった人を「いちゃりばちょーでー」と温かいおもてなしで迎えてくれました。昨日は対馬丸記念館に行ってきました。1919年の8月21日。沖縄が戦争に巻き込まれるということで那覇から対馬丸という貨物船に乗って長崎にむかった子どもたちが783名。「大和に行くと富士山が見えるかな」「雪が見れるかな」と言いながら親と別れて船に乗り込んだ子どもたち。ちょうど成南中学校の生徒の倍の数です。次の人の8月22日の夜10時、アメリカの戦艦から放たれた魚雷で撃沈しました。ほとんどの子どもたちが船の底の部屋にいたまま海の底に沈んでいきました。そのことを知った親の悲しみはどれほどたったか。筏にしがみついて生き残った子どももいましたが、海辺に打ち上げられた子どもたちの姿はとても悲惨だったそうです。沖縄ではその後、地上戦が繰り広げられ何人もの人が亡くなりました。そんな歴史の上にあっても「いちゃりばちょーでー」と出会った人を兄弟として迎えてくれるやさしさがあります。
 さて、来週には中間テストがありますね。何のために勉強するのでしょうか?高校にいくためですか?自分のためですか?みんなが幸せになる社会をつくるためにしっかり勉強してほしいと思います。こうした犠牲になった人たちのおもいや、そのおもいを受け継いでいる人たちがいるおかけで今の自分たちがいることをしっかり自覚し、バトンを受け継いでいける人間になるために勉強しましょう。
 生徒会のメンバーが遅刻をなくすために先週から取り組んでくれました。学校をよくするために頑張っています。そのおもいにきちんと応えることができる人になりましょう。人を大切にできる社会をつくる力をしっかりつけていきましょう。