学校日記

母国語(母語)を大切にしたい

公開日
2017/09/11
更新日
2017/09/11

お知らせ

9月11日全校集会
 自分が生まれ育っていく中で使えるようになる言語を母国語、または母語といいます。話したり書いたりするだけでなく、頭の中で考えるときにも使っています。成南中学校にいるほとんどの人にとっては日本語です。ただ、皆さん自身よくわかっているように、成南中学校にも日本語以外の母語を持っている人たちが何人もいます。その人たちは日常生活や学習で困らないように、一生懸命、日本語の勉強もしています。皆さんのほとんどが英語の勉強で努力する以上に、がんばっていると思います。誰でも、自分が使っている言葉が周りの人に通じない環境で生活することを想像すれば、そのたいへんさは理解できると思います。
 ところが、母語以外の言葉での生活に慣れて、母語をあまり使わなくなると、大切な母語も少しずつ忘れていきます。人間はそんなふうにできています。そこで、日本語教室に通っている人たちは母国語も忘れないように気を付けています。母語は自分自身の一部でもあり、2つ以上の言語を上手に使えることはとても素敵なことですから。そんな人たちが、母語のスピーチを自分で考え、発表し合うのが「ワールドトーク」です。今年は市内の50名近くの中学生とともに、2名の成南中学校生が発表してくれました。2人とも聴衆に向かって気持ちを込め、大きな声の堂々とした発表でした。
 また、成南中の仲間が何人も、応援のために聴きに来てくれました。とても温かいものを感じました。
 母語が日本語である皆さん、英語やその他の言語を上手に使えるようになった時も、日本語も大切にしてくださいね。