1年 若見先生からのお手紙
- 公開日
- 2018/09/11
- 更新日
- 2018/09/11
1年生
7月に来てくださった平和学習講師の若見洋子先生からお手紙が届いたので紹介します。
大阪市立成南中学校1年生の皆様
平和学習講師 若見洋子
感想文へのお礼
新学期が始まり、厳しかった暑さも少しやわらいできたように感じます。その後、成南中学校1年生の皆様はお元気ですか?7月に平和授業で訪問した若見です。その日は6時間目にもかかわらず、私の話を一生懸命に聴いて下さりありがとうございました。
夏休み中に増田先生が皆様の感想文を送ってくださいました。お一人お一人の文章を読述べられていることを頼もしく感じました。
感想文には共通して、「原爆というものの恐ろしさがよくわかった。原爆はこれまで普通に暮らしていた人々の暮らしを全く変えてしまうもの。戦争は絶対にしてはいけない。命を大切に今の生活を大事に生きていきたい。」と書かれ、「友達を思いやり、何でも話し合って身近なところから平和を作っていきたい。73年前のできごとは過去に起こした過ちとしてとらえるべきだ。もっと戦争について学んでいく。戦争のことを忘れず次の世代に伝えていく」など、前向きな意見に感動しました。私への心のこもったお礼の言葉もうれしかったです。
さて、感想文の表紙絵を描いて下さった方にもお礼を言いたいです。絵には、「破壊された建物とそこから飛翔する鳩、それを見つめる中学生たち」が描かれています。私は、あの鳩は73年前、広島で亡くなった中学生の魂のように感じられました。あの時の生徒たちが使者となって現代によみがえり、平和の大切さを伝えに来たような気がします。すばらしい絵をありがとうございます。
さて、8月6日には「この世界の片隅に」を鑑賞されたそうですね。どうでしたか?実は私の夫の祖父があの時の呉空襲で防空壕の入り口にいて亡くなりました。私は映画を見て、日常的に空襲があるのは本当につらいことだと思いました。今後もけっして戦争は繰り返してはならないと思わされた映画です。
最後になりましたが、成南中学校1年生の皆様が楽しく充実した学校生活を送られ、人間として成長していかれますことを願っています。