校長あいさつ
本校は、大阪城の南、約3kmほどの上町台地に位置しています。校区には、近鉄電車の上本町ターミナル や百貨店もありますが、全体的には昔から閑静な住宅街です。
令和6年度の4月現在においては、約560名の生徒が在籍し、勉学と部活動に日々励んでいます。校地は大変狭いですが、部活動は文化部・運動部ともに盛んです。昨年度、運動部では、陸上競技部において近畿大会に出場する生徒もいたりするなど、各種大会で数多くの良い結果を残しています。文化部においても合唱部が京セラドームで行われた、プロ野球の試合前の国歌斉唱を行うなど、生徒たちが数多くの場面で活躍しています。
コロナ禍により、多くの教育活動が実施できていませんでしたが、ようやく昨年度の後半からは、コロナ前のような様々な教育活動が実施できるようになって参りました。本校の特徴的な取り組みの1つである1年生の「日本文化体験」は、地域の皆様のご協力もあり、茶道・華道・和琴・舞踊・日本画などのコースに分かれ、4年ぶりに実施することができました。また、2年生では、これまで取り組んできたキャリア教育について、「職場体験学習」から「職業講話」へと取り組み方を変え、生徒たちが生きる力を身につけられるよう取り組みを進めています。更には、本校の1年間の中で最大の行事とも言える「音楽コンクール」をPTAのご協力もあり「クレオ大阪中央」で実施することができました。当日、生徒たちは緊張しながらも、大変素晴らしい歌声を素敵なホールいっぱいに響き渡らせてくれました。生徒たち一人ひとりにとっても、感動的で心に残る思い出深い「音楽コンクール」となりました。
そして、平成23年度、地域連携の要でもある、地域につくられた学校の応援団として「夕陽丘中学校元気アップ地域本部事業」が立ち上がりました。地域や保護者をまきこんで取り組んだ校内清掃「クリーンアップ大作戦」を実施したり、生徒会主催で生徒たちのボランティアを募って近隣の公園を清掃する「ボランティア清掃」を実施したり、美化活動を活発に行っています。
また、天王寺区は歴史と伝統の息づく町であり、令和7年(2025年)には天王寺区制創設100周年という大きな節目の年を迎え、さらに活力ある明るく住みよい町づくりを目指しています。その中にあって、本校においても21世紀に活躍できる生徒の育成を進めるため、家庭・地域社会との連携をより深め、確かな学力の定着を図り、「生きる力」をさらにはぐくむ「感動」ある教育活動を進めて参りたいと考えています。