城北小学校は、その名の通り、大阪城の北側に位置する学校です。現在は、学校から大阪城を観ることができませんが、その昔、大きな建物がない頃は、壮大な大阪城を望むことができたのだろうと想像できます。
　学校の周囲に自然があり、学習にも活かしています。すぐそばに淀川が流れていて、城北ワンドに生息する国の天然記念物にも指定されている「イタセンパラ」について４年生で学習をしています。近くにある城北公園へは、１年生の生活科「町たんけん」などで出かけます。
　平成31年３月に開業したＪＲおおさか東線が学校の西側を走り、校区内には、城北公園通駅があります。開業前のＪＲ城東貨物線淀川橋梁（赤川鉄橋）は、平成25年の10月まで人と列車が渡る珍しい鉄橋でした。
　学校の歴史は古く、明治８年に中村小学校として始まりました。明治35年5月10日に現在の場所に移転し、創立記念日と定めたとのことで、今年122周年を迎える、伝統ある学校です。
　本校は「心豊かで、自ら学び、たくましく生き抜く子どもの育成」を教育目標に取り組んできました。ここ数年は、コロナ禍で行事の中止や変更を余儀なくされました。それまでの日常とは異なる生活となりましたが、子ども達は元気に過ごすことができました。これは、私たち教職員も努力しましたが、なにより、地域や保護者の皆様のご理解、ご協力があったからだと実感しています。
　今後も子どもたちにとって価値のある教育活動を展開していきます。引き続き、地域や保護者の皆様方と連携し、子ども達が楽しく笑顔で学校生活が送れますよう、また、一人一人の力を最大限に伸ばせますよう、教職員一同、教育活動に全力で取り組んでまいります。どうぞよろしくお願いいたします。
令和６年４月

大阪市立城北小学校長　　　下山　敦