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本校が所在する大阪市北区は大阪の玄関口に位置し、北は淀川、東は大川、南は土佐堀川と三方を河川に囲まれ、中心部のJR大阪駅周辺は大ターミナルであり、超高層ビルが建ち並ぶビジネス街でもあり、百貨店、ホテル、飲食店が集まるショッピング街でもあります。
本校は、菅南中学校と扇町中学校の統合により平成7年4月天満中学校として開校しました。江戸時代、大阪の町は大阪三郷と呼ばれていました。そのひとつである天満郷の「天満」を校名としました。校章は梅の花で、学問を愛した菅原道真公を偲ぶとともに、早春に香る気品の高い梅のように、清らかに「逞しく伸びよ」との願いが込められています。
「真理・協調・発展」を校訓とし、令和5年度の卒業生を含め、これまで3943名の卒業生を送り出し、今年で開校30年目を迎えます。長きにわたって、保護者・地域の皆様が一体となり、生徒のために惜しみないご支援をいただいておりますことに、深く感謝申しあげます。
また、本校では戦争や貧困・病気・家庭の事情などにより、義務教育を修了することができなかった人たちのために「夜間学級」を設置しています。本校の南西角にはモニュメント「結び」があります。これは、旧菅南中学校・旧扇町中学校、また、夜間と昼間の教育を二本の大樹とたとえ、しっかり結びつき一本となり、やがて天に満つ姿を表現しています。この「結び」に込められた思いを私たちは継承し、さらに発展させていくために、日頃より教職員は生徒の気持ちに寄り添って、丁寧な指導に努めています。
生徒が健やかに成長していくためには、保護者・地域の皆様と学校との連携が何よりも大切と考えます。三者がしっかりとスクラムを組み、教育目標である「自学・自律・思いやり」の心を持ち、行動できる生徒の育成に努めてまいります。今後とも、本校教育活動の推進に一層のご理解とご協力を賜りますよう、お願い申しあげます。
大阪市立天満中学校長 平田 和也