大阪市立城東中学校
12月スタート
12月がスタートしました。
最近のCM の話になりますが、俳優の山田孝之さん演じる鬼が人間界にやってきて、お墓を掃除しているお婆さんと出会います。鬼は「おい人、何してる」と問いかけます。お婆さんは「こうしてると心が洗われるんだ。心の豊かさが大事じゃ」と言って鬼にお饅頭をあげます。鬼はお饅頭を頬張りながら、心の豊かさって何だろうかとそれを追い求め旅に出るというものです。続編もあります。鬼は次に少女と出逢い、問いかけます。「心の豊かさって何だ?」少女は答えます。「そんなこともわからないの?とりあえず笑おっか」と言って鬼に笑顔を教えます。初めて笑った鬼は不思議と清々しい気持ちになった、というものです。見たことのある人も多いのではないでしょうか。
そこで今月は「心の豊かさ」について考えてみましょう。
みなさんは学校でたくさんの友達と出逢い、そして一緒に、学習したり、生徒会や委員会活動をしたり、部活動に励んだり、遊んだりするなかでいろいろな意見や考え方があることを知り、友達から多くのことを学ぶことができます。逆に友達からの言動に傷付いたり、悩んだり悪口や誤解からけんかやトラブルになることで人間関係の難しさを感じることもあると思います。相手の性格や行動を理解し、良好な人間関係を築いていくためにはどのようにすれば良いか、みなさんは学校生活や友人関係の中で日々学んでいます。
つまり学校は、みなさんが成長し、社会でよりよく生きるための実習の場でもあるということです。そして近い将来、社会に出て様々な環境に適応し、自分や家族を守り、社会を支える人になっていかなければなりません。そのためには先ほどの鬼も追い求めていた『豊かな心』が大切になります。
心の豊かさ・豊かな心とは、
「他人を思いやる心」
「生命や人権を尊重する心」
「自然や美しいものに感動する心」
「正義感や公正さを重んじる心」
などです。もう少し具体的にいうと、
「笑顔であいさつをする」
「人のために行動する」
「感謝の気持ちを持つ」
「動物や植物の命を大切にする」
「物を大切にする」
「時を守り・場を清め・礼を正す」
…まだまだあります。そしてこれらは当たり前のことばかりです。11月12日に配信した記事のように、ありがとうの反対語は…「当たり前」です。いつも言っていますが、この当たり前のことを当たり前に徹底してやり抜くのが『凡事徹底』です。学校生活の後半を迎えた今、日々の生活をもう一度見つめ直し、改めてこの『凡事徹底』を各自突きつめてください。阪神タイガースの藤川球児新監督も球団納会の席で、来年の春季キャンプが始まる2月のテーマに『凡事徹底』を掲げチームを引き締めました。
大人も子どもも同じです。何も難しいことをする必要はありません。そのためにも、この『豊かな心』を意識して2学期最後の1ヶ月の学校生活を送って欲しいと思います。
何気ない当たり前の「おはよう」のあいさつを当たり前に交わすこと、これが豊かな心を育みます。
【お知らせ】 2024-12-03 08:41 up!
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