『てんからどどん』魚住直子 著(ポプラ社)
『県知事は小学生?』濱野京子 著(PHP研究所)
「いれかわってるーー!?」
映画『君の名は。』のように、心と体が入れ替わったり、自分の体に他人の心が入ってきたりするのは、物語の世界では定番の設定です。今日はそんな2冊を紹介します。
『てんからどどん』の主人公は中学2年の女の子たちです。高倉かりんは勉強は苦手だけど、明るくてかわいくて友だちがたくさんいます。今井莉子は勉強はできますが、話すのが苦手で趣味はネットサーフィン。そして友だちはゼロ。そんな正反対の二人が入れ替わったら・・・
『県知事は小学生?』では、小学6年生の尊憲(たかのり)の体に県知事の心が入ってきてしまいます。眠るたびに二人の意識は交互に表に出てきて、学校へも通います。尊憲の姿で、ありのままの市民の生活や本音を見聞きし、ワンマンな知事の考えは少しずつ変わっていきます。
心と体が入れ替わるような現実ではありえないことも、本を読むことで追体験することができます。外国や深海や宇宙へ行くこともできます。本を読んでたくさん新しい体験をしましょう!