本日の献立/6月8日(火)・キャベツの赤紫蘇あえ ・みそ汁 ・牛乳 栄養価 エネルギー 750kcal、たんぱく質 29.2g、脂質 15.9g ☆にら(韮)☆ ニラは中国西部が原産とされ、日本、インドなど東部アジアに広く分布しており、中国では古くから野菜として利用されています。日本でもまだ野菜の種類が豊富ではなかった昔から、栽培しやすく栄養のある野菜とされていたようで、「成形図説(1801〜1804年ごろ)」には「加美良(かみら)」、「古美良(こみら)」などの名前で記載があり、「本朝食鑑(ほんちょうしょっかん/1697年)」には効能や食べ方、「菜譜(さいふ/1714年)」には栽培法が記されています。昭和30〜40年代には健康野菜としての消費が急増し、近年には軟化栽培した「黄ニラ」や、つぼみのついた「花ニラ」なども栽培されるようになりました。 特有の強い香りは、ニンニクなどと同様にアリシンなどの硫化アリルによるもので、ビタミンB1の吸収や糖分の分解を促進させます。そのほかカロテン、ビタミンB2・C、カルシウム、カリウムなどを豊富に含み、栄養価の高い緑黄色野菜です。 今日の給食では、「そぼろ丼」の具として使用しています。また、この献立は、一昨年度の献立コンクールで、本校が出品し、最優秀賞となった献立で、たいへん好評であったため、定番の給食献立となりました。 ※スイセンとの誤食に注意! ニラは、身近な場所に自生するほか、家庭でもよく栽培されていますが、スイセンの葉とよく似ており、誤食による食中毒事故が毎年よく起こり、とくに4〜5月に多く発生しています。市販されているもの以外を食べる場合は、注意が必要です。 本日の献立/6月7日(月)・三度豆とコーンのサラダ ・てぼ豆のスープ ・コッペパン、りんごジャム、牛乳 栄養価 エネルギー 828kcal、たんぱく質 37.7g、脂質 24.7g ☆三度豆(さんどまめ)☆ サンドマメは、サヤインゲン(莢隠元)とも呼び、インゲン豆の若さやを野菜として食べる食品です。サンドマメというのは、関西での呼び名で、生育が早く、1年に3回も収穫ができるということがこの名の由来となっています。原産地は、中央・南アメリカとされ、新大陸発見後ヨーロッパ全域に広まりました。日本へは、1654年(承応3)に隠元禅師(いんげんぜんじ/1592〜1673)が、明(みん)から伝えたとされます。しかし、関西では、フジマメのことをインゲンマメとも呼ぶ地方もあり、隠元禅師が伝えたのはどちらなのか、真相ははっきりしていません。伝わった当時は、豆として利用していたもので、さやごと食べるようになったのは、江戸時代の末期に伝わった品種からサヤインゲン用の品種がつくられてからのようです。 おもな産地は、千葉、北海道、鹿児島などで、年中出荷されていますが、おいしいのは、6〜9月ごろとされています。また、以前は、料理をする前にスジをとる必要がありましたが、品種改良によって、筋のないタイプがつくられるようになり、今では、市場に出回るものの9割が「すじなし」になっています。 豆を未熟な状態で食べるため、豆と野菜両方の栄養的な特徴を持っており、豆として食べたときにはない、βカロテンやビタミンCなども含んでいます。 今日の給食では、コーンとともにワインビネガー、砂糖、塩、うす口しょうゆ、オリーブ油でつくったドレッシングであえています。 本日の献立/6月4日(金)・厚揚げのピリ辛じょうゆかけ ・きゅうりの中華あえ ・ごはん、牛乳 栄養価 エネルギー 766kcal、たんぱく質 31.7g、脂質 20.4g ☆歯と口の健康週間☆ 6月4日〜10日の一週間は、6(む)、4(し)にちなんで、厚生労働省、文部科学省、日本歯科医師会、日本学校歯科医師会などの主催により、「歯と口の健康週間」とし、歯と口の健康に関する正しい知識を得ることや、歯科疾患の予防に関する適切な習慣を身につけることなどにより、国民の健康保持増進を図ることを目的としたものです。 1928年(昭和3)に日本歯科医師会により、「虫歯予防デー」としてはじまり、その後呼び名が変わりながら続いていましたが、1943年(昭和18)に一時中止となり、1949年(昭和24)に「口腔衛生週間」として復活し、その後も名称変更しながら、2013年(平成25)より「歯と口の健康週間」と呼ばれるようになりました。 健康な強い歯をつくるためには、カルシウムの多い食べ物をとるだけでなく、その吸収を高めるためのビタミンD、歯の土台をつくるたんぱく質、そして歯やあごに適度な重を与えるための噛み応えのある食事が役立ちます。 この期間に歯と口の健康について考えてみましょう。 〈歯をつくるカルシウムが多い食べ物〉 牛乳・乳製品、小魚、海藻、大豆・大豆製品、緑黄色野菜など 〈歯の土台となるたんぱく質が多い食べ物〉 肉類、魚介類、卵類、牛乳・乳製品、大豆・大豆製品など 〈カルシウムの吸収を高めるビタミンDが多い食べ物〉 魚、きのこ類など 〈歯をじょうぶにするかみごたえのある食べ物〉 食物繊維の多い食べ物や堅い食べ物は歯茎やあごを刺激し強くする。 本日の献立/6月3日(木)・キャベツのソテー ・豆乳スープ ・黒糖パン、牛乳 栄養価 エネルギー 843kcal、たんぱく質 31.5g、脂質 28.1g ☆豆乳(とうにゅう)☆ 豆乳は、大豆を水に浸してすりつぶしたものに、水を加えて加熱し、大豆の中の成分を溶出させ、煮詰めた汁を濾したものです。ちなみにこれに凝固剤(にがり)を加えて固めたものが「豆腐」となります。 豆腐は約2000年前に中国でつくられたといわれますので、豆乳もそのころにはあったと考えられます。日本に豆腐が伝わったのは奈良時代といわれていますが、豆乳として利用したのは鎌倉時代に僧侶たちの食膳に出たのが初めてだろうと考えられています。一般に飲料として出回るようになった歴史は浅く昭和50年前後です。 見た目は牛乳に似ていて、どちらも良質のたんぱく質が多く含まれていますが、豆乳の方は植物性であり、コレステロールや脂肪分が少ない飲料となります。その他の栄養素を比べるとカルシウムは7〜8分の1程度ですが、鉄分は60倍、カリウムは1.2倍、マグネシウムは2.5倍などそれぞれ特徴が分かれます。また、牛乳にはない大豆イソフラボンが含まれており、骨や筋肉の発達にも良いと言われています。 今日の給食では、スープに使用しています。豆乳を加えることで、やさしい感じの味に仕上がります。 本日の献立/6月2日(水)・野菜炒め ・みそ汁 ・ソフト黒豆 ・ごはん、牛乳 栄養価 エネルギー 777kcal、たんぱく質 34.5g、脂質 16.8g ☆ツナ(缶詰)☆ ツナ(tuna)は、クロマグロ、ビンナガマグロ、キハダマグロ、メバチマグロなどのマグロやカツオを示す英語です。そして、これらの魚を原料として、水煮や油漬けの缶詰にしたものを一般的にツナ缶と呼んでおり、魚類製品の中では最も生産量が多い製品です。ビンナガマグロのものが代表的で、製品の肉色が白いことから「ホワイトミート」と呼ばれ、これに対し、その他のマグロを原料にしたものは「ライトミート」となります。また、マグロ製品は、肉の色や歯ごたえが鶏肉に似ているということから「シーチキン(海の鶏肉)」と呼ばれています。缶詰を製造するには、小骨、皮、血管、血合肉などを削り取り、これを蒸し煮し、調味液を注入して加熱殺菌します。このとき、油漬けの場合は、植物油を添加します。使用目的に応じて、大型固形(ソリッド)、一口サイズ(チャンク)、ほぐし肉(フレーク)などに加工して缶詰容器に詰めています。 今日の給食では、キャベツ、ピーマンとともに油で炒め、塩、こしょう、しょうゆで味つけしています。 ※食育つうしん(2021年6月)を掲載しました。こちらからどうぞ⇒食育つうしん(2021年6月) |