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釜石東中学校に視察に行ってきました

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関西に台風が接近した8月中旬、岩手県にある釜石東中学校へ視察に行ってきました。

本校と釜石東中学校との交流は3年前にさかのぼります。震災のあった年に修学旅行の一環で本校に来校され、それ以来交流をしてきました。

生徒の中からかねてより「釜石東中学校の今の様子が知りたい」という声があり、それを受けての今回の視察。私が岩手で見聞きしたものは想像をはるかに超えるものでした。

震災から3年経ちますが、目につくのは工事現場の多さでした。まだまだ住居や施設の再建には時間がかかりそうな様子です。

町のいたるところに津波の到達推移を示すプレートがあり、人間の身長などとても及ばない高さです。横に並んでみると改めて津波の恐ろしさを感じました。

案内してくださった先生方も、震災の多大な影響を受けておられ、話のひとつひとつに重みのあるものばかりでした。

釜石東中学校の校舎は現在プレハブ施設です。案内されたときは驚きました。実際の校舎はすでに取り壊され、そこに残されているのは盛り土と鉄骨のみです。

震災当日、避難された経路を歩いてきました。先生方の体感では避難にかかった時間は約15分。この15分が運命を大きく左右するものだったと考えると、津波の脅威を感じずにいられません。

釜石東中学校では防災教育に力を入れておられ、実体験に基づいたそれらの活動は非常に参考になりました。生徒が自主的に活動に取り組み、自らの命を守るということ。「率先避難者(=先頭に立って避難する人)であれ」という言葉がとても印象に残っています。

当然の行動が非常時にはできないものです。大災害を想定した活動は、今後の私たちの生活や取り組みの良きモデルがあったように思います。

今回の視察は少ない時間ながら、多くのことを知る機会となりました。これを踏まえ、今後の本校の防災教育や防災活動に役立てていきたいと考えています。

また、生徒会でも釜石東中学校との交流を全校生徒に広く知ってもらうための活動を重ねていきたいと思います。

真夏の台風という荒天の中での視察でしたが、非常に意義深いものとなりました。

(文責:杉本直樹)
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