記念すべき30回目の「今週の一冊」は、国語科のT先生で、満を持しての二回目の登場です。T先生が是非皆さんに紹介したいと持ち込まれた一冊は、「アラスカ物語」という本です。この本はフランク安田という日本人の生涯を描いたノンフィクション作品です。北アメリカの北部に位置するアラスカには、イヌイットとよばれる人たちが住んでいます。事故でアラスカに辿り着いたフランク安田は、言葉も文化も日本とは全く違うイヌイット社会に溶け込むだけではなく、食糧不足や疫病の流行からイヌイット一族の危機を救い、今でもイヌイットの中で最も有名な日本人だそうです。どんな時でも人を信じ、争うことなく問題を解決するフランク安田の姿を、私達も見習わないといけないですね。
普段小説しか読んでない人でも、楽しんで読める作品だと思います。また、北アメリカの文化や自然のこともたくさん書かれているので、社会や理科の授業がより面白く感じられると思いますよ。