遅くなってしまいましたが、12月25日の終業式での校長先生のお話の内容です。
これまで終業式は体育館で行ってきました。
コロナの影響で仕方がなく運動場での実施となります。
大阪市内様々な小中学校でコロナの影響で学級閉鎖が起きています。
今市中学校では、ただの一度も幸いなことに学校を閉じることがありませんでした。
これから先も学校を閉じることがないと信じています。
これは、みなさん一人一人のこころがけによるものです。
深く感謝します。本当にありがとう。
これからも閉じることなくやっていきたいです。
いつ終わるかわかりません。みんなの心がけ次第です。
自分そしてクラスを守ってください。
本日、2学期が終わりとなります。
令和2年を振り返って、ほとんどがコロナ一色の一年でした。
全国の学校で3カ月間も学校を閉じていました。
何年も前のことのようです。
6月は分散登校、やがて全員が登校できるようになりました。
今まで通り登校できるようになって、すごくうれしかったです。
令和2年は失った物が多かったです。あえて言いたいです。
非常に多くの事を学んだ。成長できた1年でした。
いろんなものを断念せざるをえませんでした。
多くのことを失って、その都度それを乗り越えて、かわりに強さを身に付けました。
様々なことができない状況の中で、できることを考えて前に進んでくれました。
「強さ」と「賢さ」を身に付けた1年だったと思います。
これは、必ずこれからの人生に生きてくると信じています。
何より、深く身に付けたことは、
マスク、手洗い、自分のため、周りのためにうつさない。
拡散させないという思いやりの気持ち。
強さと賢さに加えて思いやりを深くしてくれたと思っています。
何度か、本田選手の話をしましたが、思いやりのない様々な陽性者や濃厚接触者に対する誹謗中傷がおきています。
君たちは、絶対にそんなことはないと信じています。
周りの人が、コロナにかかってしまった際、「大丈夫、心配ないから」と言ってくれると信じています。
不安や悲しみをほおっておくとどうしても攻撃に変わります。
不安の正体は何なのか?どこからこの悲しみはやってきているのか?
という事を見据えて、やるべきことをやっていってください。
少し話は変わって。
今、世の中で「鬼滅の刃」が極めて大きく流行っています。
あの漫画は、非常に示唆にとんでいる部分があります。
全てに共通点があります。鬼は人間だったという点です。
鬼にならざるをえない何かがあったと言うエピソードが必ず入っています。
普通の人間だったのに、あることがきっかけで鬼にならざるをえなかった。
ほとんどの場合、深い悲しみ、苦しみにより鬼になった。
自分の中にも、きっと神と鬼が同居している。
何か、苦しいこと悲しいことをほおっておくと、自分の中の鬼が出てくるのでは?と強く感じる。
今、鬼が出やすい。
コロナ禍で、非常にいろんなものを失い、悲しい思い、つらい思いなど不自由な思いが続いている。
ほおっておくと、自分の中の鬼が何かあった時に周りを攻撃するようなものに変わることがあるかもしれない。
思いやりで封じ込めてほしい。
今ある現実を受け止めて、何をすればいいかを考えて前に進んで欲しい。
いよいよ冬休みに入ります。
思いやりを忘れずに元気な姿で1月7日の3学期の始業式を、今と同じように迎えたいと心から思っています。