今日の給食春雨(はるさめ)とは何か辞書で調べると、 1.春にしとしとと静かに降る雨 2.緑豆のでん粉からつくった透明の麵状の食品。じゃがいもなどのでん粉を原料としたものもある。 と記載されています。雨と食品という全く異なるものを指していますが、実はこの2つ、密接な関係があります。 食べ物の春雨は、でん粉に水を加えて練り、小さい穴から熱湯の中へ麺状に押し出してゆで、固めた後に乾燥させてつくります。この様子が「細く静かに降る春の雨」のように見えることから「春雨」と呼ばれるようになりました。なんとも風情がありますね。 ちなみに、この「春雨」という漢字、それぞれ単体では「春(はる)」と「雨(あめ)」と読みます。「雨(さめ)」とは読みません。しかし、一般的には「はるあめ」ではなく「春雨(はるさめ)」です。これは、日本語の「音韻添加(おんいんてんか)」という特殊な読み方だそうです。語を合成したときに発音しやすくするために、元々の音に新しい音が加えられる現象のことだそうです。 毎日の給食には、さまざまな食べ物が登場します。何気なく口にしていますが、その少し先にある食べ物の名前の由来や産地、流通のこと、栄養のことなど、教科で学習したことと結びつけられるとより深い学びになりますね。 |
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