「エビデンスベースの学校改革」研修プログラム 4令和5年8月26日(土) 13時15分〜17時 2 場所 大阪教育大学 天王寺キャンパス 西館2階(講義室D) 3 ねらい 大阪市の学校現場が抱える課題に対応可能な学校組織の構築を支援するため、最新の研究知見・先進事例を紹介し、それらを参考とした既存の取り組みの強化と具体的な行動計画作成、学校改革推進に役立つデータ分析等について講義・演習を行う。 4 内容 《講義・演習》第8回「学校改革のための全国学力・学習状況調査の活用」 (講師)大阪教育大学大学院 総合教育系 教授 木原 俊行 大阪教育大学大学院 総合教育系 特任教授 岡田 和子 OECDの学力到達調査「PISA」の問題を実際に解き、現在国際的に求められている「学力」とはどのようなものなのかを体験し、次に全国学力・学習状況調査の小学校国語の問題を解き、複数の資料をつなげて考える授業づくりができているのかを振り返りました。さらに、全国学力・学習状況調査の目的や概要について説明を受け、児童質問紙と学校質問紙にそれぞれに回答し、双方をつなげて考えることの必要性を確認しました。最後に、大阪市の状況分析についての説明がありました。今年度と昨年度の児童生徒質問紙の質問内容の変化に注目したり、実際のデータを見たりしながら、どこに注目して活用していけばいいのかを確認しました。 《講義・演習》 第9回「学校改革のための学校評価(特に学校関係者評価)の活用」 〈講師〉大阪教育大学大学院 総合教育系 教授 木原 俊行 大阪教育大学大学院 総合教育系 特任教授 岡田 和子 学校評価の意義・目的・方法についての説明と自己評価の検証資料としてアンケートを活用する場合のポイントについてお話がありました。また、学校関係者評価委員会の位置づけと役割について説明を受けた後、学校評価の具体例を見ながら学校評価委員が行う評価を体験し、同じデータを用いて評価がどのように変わるのかを全体で共有しました。自分の学校を外部や地域からどのように評価されているのかを確認してみることも必要だということでした。 《講義》第10回「学校改革のための学校協議会の活用」 〈講師〉大阪教育大学大学院 総合教育系 教授 木原 俊行 大阪教育大学大学院 総合教育系 特任教授 長谷川 和弘 学校運営協議会の実際の様子について高校と小学校の例をお話しいただきました。学校改革を推進するための学校協議会の企画・運営を可能にするために、協議会のメンバーに学校の様子をみてもらう機会を作る必要があること、また、教職員も学校を作っているという意識をもつために、話し合われたことについて意識を持ち、自分の意見を持つ必要があるということでした。 《本日のまとめ》 〈講師〉大阪教育大学大学院 総合教育系 教授 森田 英嗣 教育現場にデータはたくさんあって、使える仕組みも組織もあることを振り返り、教育や授業を改善していくためにデータを活用していく必要性を説かれました。さらに、今回扱った全国学力・学習状況調査が何のために行われているのか、どうやって活用していくのか、何を求められているのか、つまり、データやしくみの本質を見ていくことが大切だというお話で締めくくられました。 |
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