第50回卒業証書授与式 式辞
式 辞
50期生の皆さん、ご卒業おめでとうございます。中庭の桜の芽も膨らみ、陽ざしにも春の訪れを感じる、この佳き日に、大阪市立長吉西中学校を、巣立っていく皆さんに、教職員を代表して、心からお祝い申し上げます。 と、通常なら来賓からのお祝いの言葉やPTA会長の祝辞など卒業式らしく華やかな雰囲気の中での校長からの式辞なのですが、新型コロナウィルス感染防止の観点から卒業式自体を縮小し時間短縮して挙行しなければならないことは大変心苦しいことだと思っています。 さて、知っての通り安倍首相の要請を受け、2月29日から全国で多くの小中学校、高校などが臨時休校となりました。大人でも不安になる中、友達や先生に突然会えなくなり、思い出深い時間になったはずの学校生活がこういう形で終わりを迎えた君たちの精神的ショックは、どれほどのものか想像もつきません。 しかしながら、このような状況下で卒業式を迎えることは、「災い転じて福となす」を身をもって実現するチャンスととらえることができるのかもしれません。悪いのは人ではありません。悪いのはウイルスなのです。医療従事者で感染した人に対する中傷や悪口や差別もあるそうです。このことで患者が差別を恐れて感染を隠すことがあれば、さらに拡大の危険が増します。「誰もが感染する可能性がある今、感染したことを非難する言動は絶対にしてはいけない」ことなのです。 聞きなれない言葉かもしれませんが「正しく怖れる」という言葉があります。情報の不足や悪意がもたらすデマ、不安や恐怖が引き起こす差別感情が、社会に深刻な問題を引き起こすのです。このウイルスにはまだまだ未知の要素が多く怖さや不安が募ることはいたしかたないことかもしれませんが、こんな時こそ混乱を広げぬよう、冷静な行動を心掛けたいものです。こういう非常事態の時に「その人の素の部分」が出てくるものなのですから。 「正しく怖れる」すなわち科学的根拠、エビデンスに基づいて行動し情報を発信することが大切です。怖れなければならないが必要以上に怖れない、このマインドが今こそ必要だと感じます。これまでも君たちには「正しい努力」をすることの重要性を説いてきました。ぜひとも、科学的根拠に基づいた知識に裏打ちされた行動ができる大人になってください 最後になりましたが何よりも今日の日を楽しみに待ち望んでこられました、卒業生の保護者のみな様にお祝いを申しあげます。みな様には、長い間、本校教育の推進にご理解とご協力を賜り、ありがとうございました。このような状況下でありながらも、皆さんのお子様は今日ここに臨みました。動揺することなく立派に成長した姿をここに見せてくれています。ぜひともその姿を目に焼き付けいただきたいと思います。 お別れの時が近づいてきました。 卒業生のみなさん、まずは前を向いて歩いていってください。しばらくの間は振り返らずいろんなことに挑戦してください。 そして、そして、どうしても思い悩んで、くじけそうになったときは、中学校を訪ねてください。長吉西中学校は、いつまでもみなさんの母校なのですから。 卒業生の前途に、幸多かれと祈り、この50期生に関わってくださったすべての方々に感謝を申しあげ、式辞といたします。 令和2年年3月13日 大阪市立長吉西中学校長 福井 司 第50回 卒業証書授与式を挙行いたしました青空が澄み渡る好天に恵まれ、保護者、教職員、生徒会役員で本校の50期生の巣立ちを見送ることができました。 式の挙行にあたりまして、ご来賓の皆様にはご配慮をいただき、誠にありがとうございました。 保護者の皆さまにおかれましても、式参列にご協力いただき、本当にありがとうございました。 卒業生のみなさんの、これからの大いなる躍進を期待しています!! 卒業おめでとうございます!! 卒業式会場準備 全教職員の力で例年であれば、在校生徒を中心に会場の準備をしていましたが、今年は、新型コロナウィルス感染拡大予防で学校休業を実施しているため、長吉西中学校の全教職員で体育館のシートひきやイスならべなどの準備を行いました。 1年生で球技大会を行いました学年最後の行事ということもあり、どのクラスもこれまで以上の団結力で臨みました。ワンプレーで展開が大きく変わることが多く、目が離せない試合ばかり。そんな中、見事優勝を果たしたのは、 男子・・・4組 女子・・・5組 でした。 来週の学年末テストを控えて束の間の学年行事。楽しめた人はすべて勝ちです。 放課後の補習が行われています放課後の教室では、熱心に試験範囲の勉強に取り組む人が多くいます。時には教え合ったり、先生に質問をしたり、充実した時間を送っているのではないかと思います。 この週末3連休も有効に活用して、試験勉強を頑張るぞ!! |
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