4月17日(金)校長室より

みなさん、おはようございます。校長の銭本です。
 いよいよ週末を迎えました。今週も、家でしっかりと過ごすことができました。素晴らしいと思います。
 今日は、安全について、普段から考えていることをお話しします。
 「賞味期限」という言葉を知っていますね。私が小学生の頃は、賞味期限は食品には記載されていませんでした。小学校の低学年くらいの頃は、とうふを買うときには深い鍋をもって「おとうふやさん」に行っていました。とうふに直接、賞味期限を書くことはできませんね。そんな時代なので、私の子どものころには「賞味期限」というものはありませんでした。
 「賞味期限」が使われるようになったのは私の子どもが生まれる少し前くらいではないかなと思います。つまり、20世紀の終わりだと思います。

 私が子どものころ、母はよく冷蔵庫の前で、「これはまだいける」「これはあかん」とつぶやいていました。ときどき、冷蔵庫の中から出してきたしなびた野菜を見せて小学生の私ににおいを嗅ぐようなこともしました。
「これ、ちょっとニオイすんで」
「これぐらいやったら食べたって、どうもあれへん」
「このとうふは、もうあかんのとちがう」
「これは、味は良くないけど、おなかはいたくならん」
「このつけものは、絶対あかんなあ」
「ようわかったな、これは絶対あかん」
こんなやり取りをして、安全な食べものを教えてもらいました。
 今は、「賞味期限」を見て判断をすることが多いですね。会社のお墨付きで食品の安全を示してもらっています。それを信用して安全な食事をしています。
 でも、開封するまでの食品の安全は「賞味期限」でわかりますが、開封後の食品の安全は自分の五感で確かめないといけませんね。
 また異物混入事件や集団食中毒の事件が起こったこともあります。食の安全の最終チェックは「自分で」という覚悟がいるかなと思います。
 
 母にいたみかけた食材を嗅がされたり、味見をさせられたりした経験は、いやな経験でしたが、危険を察知し、そこから逃れる能力は鍛えられたかなと思います。
 新型コロナウィルスの感染が拡大しています。今、感染を予防して安全に生活するためにみなさんは外出せずに家で過ごしています。どれくらい安全に気を付けるか。最終的にはみなさんの覚悟にかかっていると思います。
 私が外出しているのは通勤だけです。必ずマスクを着けて、できるだけお客さんの少ない車両を乗るようにしています。学校に着くと真っ先に薬用せっけんで手洗いをします。パソコンを除菌シートでふき、校長室を離れる場合は必ずマスクを着用。校長室にもどったときは必ず手洗いをします。一日に20回は洗っているでしょう。来週からは出勤を減らし、テレワークといって自宅でテレビ会議システムを使って先生方との会議をするようにします。買い物も野菜だけをさっと買い、そのほかの食材は家に届けてもらうようにしています。
 ここまで、安全のためにがんばっても新型コロナウィルスに感染したならば、新型コロナウィルスは人智を超えた本当に恐ろしいウィルスだと認めたいと思います。まず、自分の安全、自分の周りの人の安全、社会の人々の安全のために、今できる、そして考えうる安全のための方策をみなさんとともに全力で取り組みたいと思います。では、また、来週。

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