4月24日(金)校長室より
みなさん、おはようございます。校長の銭本です。
みなさんにややこしい国語のクイズを出したのには理由があります。正しく日本語を理解しなければ、いろいろな教科の学習で誤った内容の理解をすると思っているからです。また、無用なトラブルの原因になると考えたからです。 いたずらをして先生から叱られている場面で時々見受けられることです。先生の指導を間違えてとらえ、応答している人がいます。先生が、「そんなことを話ししていない。これこれについてわかってほしい。」と指導している場面に出会います。全く両者に悪気はない。ただ、言葉の理解が正しくて出来ていないために、少しの時間で済む指導が、結構時間をかけて指導しなければならなくなっていました。 ・幕府は、1639年、ポルトガル人を追放し、大名には沿岸の警備を命じた。 ・1639年、ポルトガル人は追放され、幕府は大名から沿岸の警備を命じられた。 この2つの文は同じ意味でしょうか。 みなさんは、わかりますよね。当然、異なる意味です。沿岸の警備を命じられたのは大名であって、幕府ではないからです。 でも、ある市の中学生の正答率は57%だったというのです。約半分近くの人が間違えた。少し表現の仕方が変わると理解の仕方が怪しくなるという人が多くいるということです。 友達とのトラブル、きょうだいげんかのきっかけも、言葉の理解が不十分なことが原因になっている。悪気は全くないのに言葉を正しく理解できないことが原因でけんかになる。 大人の世界でも「コミュニケーション力」がとても大切にされています。ゆっくり正しく文章を読み、正確に理解する練習にチャレンジしてみてください。 週末を迎えますが、気を緩めず、自分がしなければならないことをこつこつと取り組んでください。100年に1度の大変な状態が大阪だけではなく、日本中に起きています。みなさんの両親、家族もそういう大変な中、がんばっておられます。無用な心配をかけないよう、先生から渡された課題にしっかりと取り組んでください。 |