臨時休校期間の延長について

 令和2年5月11日(月)から5月31日(日)まで 21日間、休校期間を延長します。
 ただし、臨時休業の期間や範囲については、国の緊急事態宣言や大阪府域の感染状況等により、変更する場合があります。
 また、11日以降は登校日を設けます。登校日の日程と時間につきましては、明日ホームページとメールでお知らせいたします。

4年生のみなさんへ

課題は届きましたか?
郵送したプリントに「計算ドリル7ページだけは、ノートに、ひっ算をかいてしましょう。」とありますが、7ページ以外でもノートにかいていても、問題ありません。もちろん、計算ドリルに直接、書き込んでいても問題ありません。
毎日少しずつ、がんばってとりくんでくださいね。

校長室より 5月7日(木)

みなさん、おはようございます。校長の銭本です。
 ステイ・ホームができたことと思います。久しぶりに「仁 JIN」というドラマを夢中で観ました。主人公南方仁は東都大学付属病院に勤める脳外科医。その主人公が幕末の1862年にタイムスリップし、電気も医薬品もない時代で様々な困難に立ち向かい解決するというドラマです。「南方仁役の大沢たかおさんはかっこよすぎやなあ、橘咲役の綾瀬はるかさんはあまりにもせつない。成就しない恋なのに、それでもその恋に尽くす。ああ、ええなあ。」久しぶりにドラマの世界にどっぷりつかりました。でも、一つだけ違和感のあることがありました。ドラマの中で何度も繰り返されるキーワード。「神は乗り越えられる試練しか与えない」という台詞についてです。以前、教養の足しになればと聖書を読んだことがあります。この台詞がコリントの信徒への手紙10章13節の「神は耐えられない試練は与えない」という言葉からの引用であれば、ちょっとドラマの見方が変わるかなと思いました。「仁」の中ではこの台詞を「あなたはこんな試練に負けるほど弱くない。がんばれ」という意味で使われているように思いました。でも、聖書では「あなたは小さくて弱い人です。でも神様がそばで支えてくれるから、困難な中でも希望をもてるよ」という意味で書かれています。聖書に書かれている意味でもう一度「仁」を観ると主人公の人物像が異なって見えるかもしれません。まあ、どうでもいいことですが、一つの台詞にこだわってドラマを観て、評論家になったつもりで解釈するのも暇つぶしにはなりました。この話を奥さんにすると「面倒な人やなあ。ドラマを純粋に楽しめばいいの。」と叱られてしまいました。みなさんに忠告します。感動的なドラマの後では、黙っていた方がいいですよ。余計な講釈をすると叱られますから。

 以前に本の整理をしたと書きましたが、本箱もなんとか形になりました。学生時代に買った本を久しぶりに手に取りました。岩波文庫の「「資本論」という本です。紙が酸化して黄色くなっています。この本には格別の思い出があります。
 
 もう、44年も前のことです。
 世界で初めての百科事典「世界図絵」を作ったコメニウスという人についての講義がありました。この人は百科事典を作っただけでなく、学校での授業を始めて考えた偉い人です。その人の「大教授学」という本をみんなで読むことになりました。
 ある日、その本をいやいや読んでいる私に
「この本は世界で初めて <あらゆる人に、あらゆる事柄を教授する>方法を書いた本です。なんでそんなにつまらなさそうに読むんだ」
と先生にしかられました。怖いもの知らずの無知であった私は先生に
「現在の先生は<あらゆる人に、あらゆる事柄を教授する>ことは普通にしている。子どもは学校に来て、勉強をする。こんな当たり前のことを、なぜ、こんな分厚い本を読み直す必要があるんですか。」と言い返しました。そのとき先生は
「今、当たり前にされている授業がどのようにして考えだされたのかを知ることははとても重要なことです。当たり前に子どもが学校にくるようになったのはいつからですか。なぜ、当たり前に子どもは学校で学ぶことができるようになったのですか。この『当たり前』について君は知っていますか。」と厳しく質問されました。そして、「どっちみち、君の読解力では読めないだろうが、『資本論』を買って読んでみなさい。長文だから、とりあえず354ページだけでも読んだらどうかね。君の凡庸な考えも少しはましになるだろう。」と言われました。少しいらいらしながら大学の本屋に行き、今よりは少し素直だった私は「資本論」を買いました。「3768ページもある。あの先生、嫌みやわ。君の読解力では読めないだろうといいながら、こんなページ数の本を買わすなんて。とりあえず354ページだけ、読もう。」そこには次のような文がありました。ここに書かれているのは1836年のイギリスの出来事です。

  
 夜中の2時、3時、4時に、9歳から10歳の子どもたちが汚いベッドのなかからたたき起こされ、ただかろうじて生活をするお金を得るためだけに夜の10時、11時、12時までむりやり働かされる。彼らの手足はやせ細り、からだは縮み、顔の表情は能面のようになり、その人格は全く石のような無感覚の中で硬直し、見るも無惨な様相を呈している。

 あるマッチ製造工場の調査で、聴き取りを行った労働者のうち、270人が18歳未満、40人が10歳未満、そのうち10人はわずか8歳、5人はわずか6歳だった。

 ショックでした。今から44年前、19歳の学生だった私は「わずか140年前には、子どもは学校にもいけず、過酷な労働をしいられていた。子どもが子どもとして扱われていない。子どもは小さな大人としてとらえられ、労働力として扱われていた。」ということは全く知りませんでした。19歳の若造が「世の中のことは何でも知っている。」というような態度を先生の前でとったことを非常に恥じました。そして、知らないことがたくさんあること、知らなければいけないことがたくさんあることを知りました。先生がすすめてくださった「資本論」という本で、初めて無知である自分を知りました。
 実は、この本はまだ全部読めていません。理解が難しく(先生が言われたように読解力がないのです)、半分も読んでいません。しかし、この本の354ページは非常にショックでした。

 今、みなさんは学校に通えなくて家で学習しています。学校には来ることができないですが、安心して過ごすことができる家にいます。今からわずか180年余り前、先進国であったイギリスでさえ、子どもたちは工場で朝から晩遅くまで働かされていました。いろいろな人の努力があって、みなさんは「教育を受ける権利」を持つことができました。私たち教職員はみなさんの「教育を受ける権利」をコロナ禍の中でも守ろうと思い、たくさんのプリントを郵送しました。まだ、届いていない人ももうすぐ届くと思います。新型コロナウィルス感染拡大の被害にあっているみなさんは、本当に気の毒だと思います。でも、みなさんには180年前のイギリスの子どもとちがって「教育を受ける権利」と「安心して過ごすことのできる家」があります。ですから、つらいとは思いますが、郵送された学習を手にとり、みなさん自身で「教育を受ける権利」をまっとうしてください。

校長室より 5月1日(金)

みなさん、おはようございます。校長の銭本です。
 今朝は5時前からどんな鳥かはわかりませんが、けたたましい鳴き声で目が覚めました。朝から大声でさえずることができる鳥は元気でいいですが、少し、睡眠を妨げます。
 昨日、マスクの買い占め防止の取り組みとしてこんな記事がありました。
 
 マスク売り場の値札に「1点目まで298円、2点目以降は9999円になります」と書かれている。

 マスクの買い占めがニュースになっていますね。この発想、いいでしょ。さすがに2点目のマスクを買う人はいないでしょう。こういう「人々が強制によってではなく自発的に望ましい行動を選択するように促す仕掛けや手法」をナッジと言います。行動経済学の手法です。専門家でない私がコメントをするのもおこがましいですが、行動経済学はとても面白い学問だと思います。

 大竹文雄教授著「行動経済学の使い方」のなかにある問題で、ちょっとゲームをしてみましょう。
 みなさんはどちらを選びますか。
第1問
 A 確率80%で4万円が得られる。
 B 100%確実に3万円が得られる。

 さあ、どっちかな。ちょっとしたゲームなので気楽に選んでください。たくさん実験した結果は、Bの「100%確実に3万円が得られる。」を選ぶ人が多かったようです。

第2問 
 C 確率20%で4万円が得られる。
 D 確率25%で3万円が得られる。

 さあ、どっち。この2つであればCの「確率20%で4万円が得られる。」を選ぶ人が多かったようです。

 今までの経済学であれば、「人間はよく考えて、得する方を選ぶ。だから、より確率の高いBとDを選ぶ。」ハズなのになぜ、確率の低いCを選ぶのか。不思議ですよね。

第3問 
 A コインを投げて表が出たら2万円をもらい、裏が出たら何ももらわない。
 B 確実に1万円もらう。

第4問
 C コインを投げて表が出たら2万円支払い、裏が出たら何も支払わない。
 D 確実に1万円支払う。

 第3問ではBを 第4問ではCを選ぶ人が多いそうです。得をする場合には1万円を選ぶのに、損をする場合は、50%の確立で2万円も支払わなければいけないのに、Cを選ぶ。「そりゃあ、確実に1万円もらえる場合はそっちを選ぶけど、支払うとなったら1万円損をするのは嫌だから、ギャンブルだけどCを選ぶかな。」という意見が聞こえてきそうです。

 では次の場合はどうかな。
第5問 あなたの給料は月30万円です。
 E コインを投げて表が出たら今月の給料は28万円、裏が出たら30万円のまま。
 F 今月の給料は確実に29万円。

 さあ、どっちを選びますか。1万円を損するのが嫌だからEを選んで勝負に出ますか。実験の結果は、圧倒的にFの「今月の給料は確実に29万円」を選ぶ人が多いそうです。

 コインの表が出るか裏が出るかというような不確実な場面で、人々はどんな考え方で意思決定をするのか。
カーネマン博士とトベルスキー博士はプロスペクト理論と呼ばれる考え方で意思決定するという研究論文を出しました。その研究論文や行動ファイナンス理論などの論文が認められ、カーネマン博士は2002年にノーベル経済学賞を受賞しました。共同研究者のトベルスキー博士は残念ながら受賞はできませんでした。なぜなら1996年に亡くなったからです。トベルスキー博士が存命であればカーネマン博士と同時受賞になってたたはずです。

 明日から連休ですね。ただ今年の連休は「人との接触を8割減らす、10のポイント」を守って過ごしてください。この10のポイントの言葉。実は行動経済学の理論を用いて作られています。どこに工夫があるかよく見てください。「人との接触を8割減らす、10のポイント」で検索できます。
最後にクイズ。「人との接触を8割減らす、10のポイント」と「人との接触を2割にする、10のポイント」。言っていることは同じですけど、どちらのメッセージの方がやさしいと思いますか。

校長室より3 4月30日(木)

「本田っ子」のみなさん、保護者のみなさん、こんにちは。校長の銭本です。
 佐野先生が「社会科」への素朴な疑問に答えます。その疑問とは、「中学校になると社会科という教科がなくなる。それなら、小学校でわざわざ社会科を学習しなくてもいいのでは?」という疑問です。小学校で社会科を学習する意味とは・・・・。何でしょう。

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