「今どきの中高年は、・・・。」 (校長室だより 3.13)
いつの時代でも、「今どきの若者は、・・・。」と、いうフレーズを中年以上がよく発します。しかし、この頃は「今どきの中高年は、・・・。」と言いたくなるような場面に多く出くわします。どんな場面かを言う前に「中高年」とは、いったい何歳くらいなのかを辞書で引くと「普通、45歳以上65歳程度の人を言う。」と載っていました。私は、ぴったりその中に入ります。
私が見る限り、電車内で携帯電話を使って通話しているのは、若者より中高年の方が多いです。また先日、ホームで待っていると、電車が着いてまだ降りる方がいるのに、後ろからドンと突かれたことがありました。車内で前席に座っておられた方が降りられるので、お通ししている時に、横から私を突き飛ばしてまだ完全に空いていない席に座ろうとする人もいました。残念ながら、みんな「中高年」の方々です。 お疲れになっていたり、足腰が弱ってきたりする年齢なのはよくわかりますが、マナーは大切です。「お互いを少し気遣い合うだけで、気持ちよく過ごせるのになあ。」と思う毎日です。ただし、私も気づかないうちに同じようなことをしているかもしれません。自分への戒めも大切です。 4年、そして20年 (校長室だより 3.10)
3月11日、東日本大震災から4年目を迎えます。また、今年の1月17日で、阪神・淡路大震災より20年が経ちました。多くのメディアがそれを取り上げ、様々な特集が組まれています。震災の記憶を薄れさせないため、また防災意識を高め続けるためにも、メディアからの発信はとても大切です。
昨日、普段はあまり見ないテレビを見ていると、「震災から4年 “明日へ”コンサート」という番組が放映されていました。途中から見たので、番組作成の意図などは正確にはわかりませんが、音楽を通して心にビンビン響いてくるのを感じました。前にも記しましたが、私は休みの日に部屋で4〜5時間、音楽を聴くことがあります。「なぜ音楽を聴くのか。」と問われると、はっきりとした答えがある訳ではありません。しかし、“心が落ち着く”とか“気分転換”以上のものがあることは確かです。それは、『音楽の力』と言えるものと以前から思っていました。 そして今日、この記事を書くために番組概要を調べました。すると次のように記されていました。「アーティストが『音楽の力』を通して、復興へのメッセージを届けるとともに、被災地の今や復興への取り組みを東北からの中継も交えて、スタジオから生放送する。」 『音楽の力』・・・確かに私は、感じました。 春よ、来い! (校長室だより 3.02)
3月に入りました。夕暮れが遅くなったり、夜明けが早くなったりしてきました。
運動場のさくらの樹を見てみると、枝先のつぼみがふくらみ、少し色づき始めています。春は、確実にそこまで来ているようです。 今朝の児童朝会でも子どもたちに話しましたが、学年の最後の月を有意義に過ごし、次の学年への成長を確かなものにしてほしいと思います。 心の“ ゆとり ” (校長室だより 2.19)そこで、今回も車内の出来事についてです。 昨日の帰りにある駅に着くと、杖をついた中年の男性が乗ってこられました。すかさず、前に座っていた女性が席を譲ろうとすると、男性は「次で降りますので結構です。ありがとうございます。」と遠慮されました。私には「まだまだ自分でしっかり立てます。」というプライドが感じ取れましたし、相手を気遣うやさしさも感じられました。嫌味などがまったくない、清々しい光景でした。 「お二人とも心に“ ゆとり ”がある方なんだな。」と思いました。ただし,“ ゆとり ”は勝手には生まれにくいと思います。自分で創りだす必要があるのではないでしょうか。近頃は、電車内であまり清々しい光景を目にすることがなかったので、気分よく家まで帰ることができました。 取材をうけました。 (校長室だより 2.16)はじめの電話の感じでは、一人の記者の方が来られると予想していたのですが、実際は4人もお越しいただきました。理事長・編集長・記者の方々と大阪教育大学の森田教授の4人です。森田教授と私が対談している様子を記事にまとめるという趣向です。 対談では、色々な内容の話をしましたが、話をしている中で一つ気づいたことがありました。どんなことかと言うと、「人と話をするのは、相手に何かを伝達したりコミュニケーションをとったりすること。」と考えるのが一般的ですが、それと同時に、一人で考えている時より自分の考えが深まっていくことに気づいたのです。相手からの言葉が触媒として働き、自分の思考が活性化していくのを感じました。私にとっては新たな気づきで、多くの人と出会いコミュニケーションをとることの大切さを再認識しました。 その意味で、1,196人が一緒に生活する常盤小学校は、人間関係づくりの観点はもちろんですが、自分の考えを深める観点からも格好の場であると言えます。森田教授や記者の方々も、児童数の多いことで、様々な人間関係が生まれ、社会性が培われていく土壌となることが、常盤小学校の“強み”だと言っていただきました。取材を受けたことで、新しい発見をしたよい一日となりました。 |
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