「校長経営戦略予算」について(7) −車いすを購入しました−
車いすを「校長経営戦略予算」で購入しましたので、ご報告いたします。
○用品名 … 車いす ○数量・単位 … 15・台 ○メーカー名 … 日医 ○型番 … 22178 参考までに、納品の際の写真を掲載しております。 購入目的は、地域の高齢者や負傷者の避難や介助のための実践的な訓練を行うためです。 なお、購入した車椅子は、北館4階の階段上倉庫に搬入しております。 今後とも、「校長経営戦略予算」の詳細を随時ホームページへ掲載し、生徒たちのために、有効に予算を活用して参ります。 阪神淡路大震災から20年、そして東日本大震災から4年君たちはまだ生まれる前のことですが、私も含めて、ご両親などの世代はあの日のことを鮮明に記憶しているはずです。 大阪でも「近くで爆弾がおちたかな?」というぐらいの大きな音と共に突き上げるような揺れがしばらく続きました。電気・ガス・水道は一斉に止まり、繰り返す余震の中、這うようにして家族の安否を確認するのがやっとでした。真冬のとても寒い日で、まだ外は真っ暗闇。懐中電灯とようやくみつけたロウソクの明かりをたよりに、旧式の石油ストーブで家族が肩を寄せ合って暖をとりました。 ラジオからは、神戸方面で被害が大きく、家屋やビルの倒壊、あちこちから火災が発生しているという報道がありました。改めて大変な地震が起こったのだとわかりました。 この時、実際に神戸に住んでおられた平岡先生(技術科の先生として本校で退職されました)がその体験談をみなさんに話をしてくださいました。大きく傾いた自宅の様子、命からがら辿り着いた避難所での生活、復旧までの苦労など、大阪に住んでいた私たちからは想像もできないほどの困難が待ち受けていたとのこと。 そのような神戸も表面上はようやく復旧したかな、と思っていた矢先に今度は東日本大震災が起こりました。4年前のことです。 岩手県釜石市周辺は、地震による津波の被害に遭いやすいリアス式海岸の地形にそっています。これまでも多くの被害があり、住民は防災について真剣に取り組んできた歴史があります。中学生も例外ではありません。釜石東中学校では「津波てんでんこ」といって、津波がやってきたら、我先に自らの命を守るために逃げ延びよう。そして、他の人の命を救える人になろう。繰り返し避難訓練をしたといいます。 君たちと同じ年頃の中学生が、小学生の手を引いて必死に山道を登っていく一枚の報道写真を忘れることができません。 死者不明者が一人もなく、後に「釜石の奇跡」などとマスコミでさかんに報道されますが、これは地道に小中学生が真剣に防災訓練に取り組んできた成果です。 しかしながら、釜石東中学校の校舎は津波に呑み込まれ、生徒のほとんどが被災し、授業や部活動はもちろん、3年生が楽しみにしていた修学旅行もままならない避難生活を強いられることになります。 この話を聞いた大阪市が「関西の修学旅行」をプレゼントしようと働きかけました。その道中で本校での交流が実現したのです。ともにタコヤキを作って味わってもらい、コーラスやソーラン踊りの交流もありました。支援の募金を渡し、今後とも互いに頑張ることを誓い合いました。本校の正面玄関にその時の新聞や写真が展示してあります。 その後も生徒会では釜石東中学校とメールや手紙で交流をつづけてきました。この夏休みに生徒会顧問の杉本先生が現地の今の様子を視察に行ってくれ、まとめたものを生徒会執行部が文化活動発表会で報告しました。釜石東中学校は4年たった今でも仮設の校舎です。町の至る所で津波の被害の様子が残っているとのこと。 大阪に住み、何不自由なく暮らしている私たちとのギャップをどう考えるべきでしょうか。震災のことを学ぶのは自らの命をどう守るか、生き延びて、どう家族や周りの人を救うか「自らの生き方を学ぶ」ことだと言えます。 本校では区役所や消防署の協力も得て、2月7日の土曜授業で「防災訓練」を行います。また、地域の方からもメッセージをいただきます。釜石東中学校の仲間と交流をした上町中学校の生徒としてはずかしくないよう、今ある自分を振り返り、自らの成長のために真剣に取り組みましょう。 校 長 林 田 国 彦 「校長経営戦略予算」について(6) −テント(ワンタッチ)を購入しました−
テント(ワンタッチ)を「校長経営戦略予算」で購入しましたので、ご報告いたします。
○用品名 … テント(ワンタッチ) ○数量・単位 … 2・張 ○メーカー名 … 埼玉通商 ○型番 … TA−34 参考までに、埼玉通商のカタログと納品の際の写真を掲載しております。 購入目的は、授業や体育大会等の学校行事において熱中症対策等の安全管理が必要であるためです。 なお、購入したテント(ワンタッチ)は、体育倉庫に搬入しております。 今後とも、「校長経営戦略予算」の詳細を随時ホームページへ掲載し、生徒たちのために、有効に予算を活用して参ります。 伝統のバトンを渡す季節新年を迎えて 〜3学期は「伝統のバトン」を渡す季節〜 校長 林 田 国 彦 明けましておめでとうございます。 平成27年の元旦は大阪ではめずらしく一面の雪景色になりました。 生徒諸君はどのように新年を迎えたでしょうか。この冬休み中、みなさんに関わる事故や事件の報告は今のところありませんので、少しほっとしています。 さて、3年生諸君は進路選択の真っ只中で、何か落ち着かない不安な気持ち、人知れぬしんどさを経験した人も多かったと思います。しかし、「若いときの苦労は買ってでもしろ」という言葉があります。今の苦労がその人の将来の成長の糧となるという意味です。しんどい時こそ、人の心の温かさや、周りの人への感謝の気持ちも生まれます。一歩、大人に近づいた証拠ですね。 しばらく厳しい日々が続きますが、家族や先生方にしっかり相談し、友だちと励ましあって乗り切ってください。 今年度の「全国学力学習状況調査の生徒アンケート(3年生対象)」集計結果(ホームページの配布文書に掲載)にも表れていますが、『学校の規則守っている(98%)』『いじめはどのような理由があっても許されない(96%)』と言える生徒が大変多いという結果でした。 また昨年11月に全校生徒・保護者対象に行った「学校評価アンケート」(同様にホームページに掲載)でも『学校での生活は楽しい(86%』『どの授業も集中して取り組んでいる(80%』『自分から進んであいさつしている(92%)』等、しっかりした姿勢で学校生活を送っている人が多いことを頼もしく思います。 保護者の皆様からも『学校は家庭との連携のための連絡などを積極的に行っている(87%)』『子どもは学校へ行くのが楽しいと感じていると思う(88%)』『道徳観やマナーが身に付くように努めている(86%)』『教職員は熱心に教育活動を行っている(90%)』等という評価をいただいています。 一方で携帯電話(スマートフォン)に費やす時間が「4時間以上(15%)」と大変高率であったこと、『私の学級にいじめはない』の項目に「全くあてはまらない(4%)」と回答した生徒がいることも本校の課題として忘れてはなりません。 さらに、保護者アンケートから、「他校にない特色ある教育活動」「子どもの実態に応じてわかる指導の工夫」「より適切な生徒指導」を求める声もあることが、わかってきました。(詳細は配布文書をご覧ください) ところで、1・2年生の諸君は、2月7日に土曜日授業の一環として防災訓練を行います。 日本はまさに、自然災害と常に隣り合わせの国です。日頃の対策と心構えが大切なんだということを、岩手県釜石東中学校との交流をきっかけに教えられました。改めて心に留める取り組みにしたいと思います。この訓練の中で、地域の代表の方から「今の中学生に期待すること」と題して激励の言葉をいただきます。 「上中の子は地域のお祭りや行事にボランティアとして参加し、笑顔で一生懸命手伝ってくれる。すばらしい中学生だ」という高い評価をいただく一方で、「今の上町中学校からは考えられないけれど、10年前は学校が荒れて、タバコを吸ったり、だらしない格好で授業をエスケープしたり、自分のことは棚に上げて、平気で先生に反抗してみたり・・・。そんな生徒がいたことも事実。生徒会や先生方の地道な努力と地域の協力があって今の上町中学校がある。授業をおろそかにせず集中して取り組み、さわやかな挨拶と目上の人は敬語が使える、いつまでも、すばらしい上町中学校生であってほしい」と地域の方々は君たちの姿、日頃の生活をしっかり見守っています。 学校を挙げて、生徒会を中心に取り組んできた東日本大震災への支援、台風や津波で大変な被害にあったフィリピンの子どもたちへの支援は、人のしんどさや痛みに一歩でも近づき、自らを成長させていく「自分たちのための取り組み」でもあります。 上町中学校のよき伝統を受け継ぎ、人間的な成長を遂げ、地域を支える人・国際感覚にも優れた大人に成長してもらいたいと思っています。 3学期はその「伝統のバトン」を渡す季節です。しっかり頑張りましょう。 「校長経営戦略予算」について(5) −講堂用長椅子を購入しました−
講堂用長椅子を「校長経営戦略予算」で購入しましたので、ご報告いたします。
○用品名 … 講堂用長椅子 ○数量・単位 … 50・脚 ○メーカー名 … アイリスチトセ ○型番 … チトセ−1205 参考までに、納品の際の写真を掲載しております。 購入目的は、避難所になる体育館に長椅子を整備し、緊急時に対応するとともに、学校行事・地域行事にも活用するためです。 なお、購入した講堂用長椅子は、体育館2階の倉庫に搬入しております。 今後とも、「校長経営戦略予算」の詳細を随時ホームページへ掲載し、生徒たちのために、有効に予算を活用して参ります。 |