長崎原爆の日
今日8月9日は長崎原爆の日。
幾千の人の手足がふきとび 腸わたが流れ出て 人の体にうじ虫がわいた 息ある者は肉親をさがしもとめて 死がいを見つけ そして焼いた 人間を焼く煙が立ちのぼり 罪なき人の血が流れて浦上川を赤くそめた ケロイドだけを残してやっと戦争が終わった だけど…… 父も母も もういない 兄も妹ももどってはこない 人は忘れやすく弱いものだから あやまちをくり返す だけど…… このことだけは忘れてはならない このことだけはくり返してはならない どんなことがあっても…… これは、1945年8月9日午前11時2分、17歳の時に原子爆弾により家族を失い、自らも大けがを負った女性がつづった詩です。 自分だけではなく、世界の誰にも、二度とこの経験をさせてはならない、という強い思いが込められています。 原爆は「人の手」によってつくられ、「人の上」に落とされました。 だからこそ「人の意志」によって、無くすことができます。 そして、その意志が生まれる場所は、間違いなく、私たち一人ひとりの心の中です。 私たち一人ひとりの力は微力であっても、決して無力ではありません。 人と人との信頼関係。 国を超えての信頼関係。 小さな信頼の積み重ねがやがて大きな力となります。 戦争が何をもたらしたのかを知ることは、平和を作る大切な一歩です。 平和のために私たちができること。 諦めず、無関心にならず、人の痛みがわかることの大切さを知り、心に平和の種を植えましょう。 |