夕中生の創造的休暇
アイザック・ニュートンを知っていますか?
力の大きさの単位を表すときに使われる、N(ニュートン)は彼の名前にちなんでつけられました。 彼の功績としてニュートン力学、万有引力の法則だけでなく微分積分学や光学などがあります。 ※忘れた人は1年生理科の教科書P210、資料集P147で確認してみよう! ニュートンは1643年に英国で生まれて1661年にケンブリッジ大学に入りました。 その学生時代にロンドンでペストが流行し、ケンブリッジ大学が休校に追い込まれました。 ペストとはペスト菌の感染によって起こる感染症で、症状が激しく致死率も高く、当時世界的に大流行しました。 この時も今と同様に人との接触を抑えるためにあらゆる活動を自粛する策がとられました。 そこでニュートンもペストを避けて1655年から1656年(18ヶ月)の間、故郷のウールスソープに戻りました。 ニュートンはここで1人でじっくりと思索を巡らす時間ができたのです。 大学で彼が学ばなければならなかった事から解放され、故郷に戻ることで、すでに得ていた着想について、自由に思考する時間を得たのです。 「リンゴが木から落ちるのを見て 万有引力の法則に気付いた」 という有名な伝説は、ここで生まれました。 ニュートンの業績はすべてこの時期にになされたと言われています。 そのため故郷に戻っていたこの期間は「ニュートンの創造的休暇」と言われるようになったのです。 ニュートンは近世を中世から切り離した画期的な研究者、という評価を生みました。 さて、この話を聞き、みなさんはどう感じたでしょうか? 普段、学校での授業や部活動、習い事により慌ただしい毎日を送っていたことと思います。 しかし学校が休校になり、突然時間に余裕ができました。 時間ができた今だからこそ、『やろうと思っていたけど先延ばしになっていたこと』をできるチャンスです! また『じっくりと自分と向き合い、思考する時間ができた』とも捉えられます。 時間のゆとりは思考のゆとりにつながり、自分自身の可能性を引き出す原動力にもなります! この状況が落ち着いた後の、別のステージを開ける扉となるかもしれません。 今の状況を前向きに捉え、自分自身をパワーアップさせる時間にしてみましょう! 創造的休暇! 夕中生! |