☆★☆育もう子どもの笑顔と地域の和・・・育和小学校☆★☆

3月号

1年間ありがとうございました!
 平成28年度もいよいよ最後の月を迎えました。3月22日(水)には、6年生が本校を巣立ちます。万物が成長する季節を迎え、今、子ども達は最後のまとめに取り組んでいます。学校としても1年間をふり返り、新年度の教育活動の準備の時期に入ります。地域、保護者の皆様には、この一年間、本校教育活動にさまざまな面からご理解とご協力をいただき、本当にありがとうございました。
 今後とも皆様からの十分な信頼を得られるよう、しっかりとした目標をかかげ、育和地域の学校として、ますます質の高い教育活動の推進に努めてまいりたいと考えています。来年度もどうぞよろしくお願いいたし
  6年生にとって「わすれられないおくりもの」とは?
 スーザン・バーレイ作の「わすれられないおくりもの」という絵本をご存知でしょうか。本校の図書室にもありますが、子どもたちにも読んでもらいたい絵本の一つです。登場するのは年老いたアナグマやいろいろな動物です。このアナグマは誰からも好かれ、頼りにされていましたが、老齢ゆえ、死期がそう遠くないことを自覚していました。年老いたアナグマはある晩に、手紙を書いて愛用の椅子に腰掛けて、暖炉のそばでゆらゆらと揺れているうちに眠ってしまいます。翌朝、アナグマがいつものように朝の挨拶に姿を見せないので、友だちが心配して集まってきます。そこでキツネが、アナグマが死んでしまったことをみんなに伝えます。「長いトンネルの むこうに行くよ さようなら アナグマより」そう書かれたアナグマの手紙をキツネが読むと、森のみんなは誰もが悲しみます。誰もがアナグマを愛していたからです。季節は流れ、春になると、森のみんなは外に出て、アナグマの思い出を語り合います。モグラはハサミの使い方を、カエルはスケートを、キツネはネクタイの結び方を教わったのです。料理上手なウサギの奥さんは最初にアナグマから料理を教わったのです。誰もが、いろいろな形でアナグマから何かを教わっていたのです。アナグマはみんなに宝物となるような、知恵や工夫を残してくれたのです。最後の雪が消えた頃、アナグマの残してくれたものでみんなの哀しみも消えていきます。そして、みんなのアナグマに対する思い出も楽しいものだけに変わっていくのです。「わすれられないおくりもの」とは、年老いたアナグマが森のみんなに残した知恵だったり工夫だったり技術だったのです。
今は「物」が溢れている時代です。価値観も大きく変化しました。確かに形のないものは、なかなかその価値を見出すことは困難です。しかし、高価なものが「大切なもの」だとは限りません。この本はそれを教えてくれます。
さて、3月22日(水)に卒業していく6年生は、「物」ではない「わすれられないおくりもの」をこの育和小学校でたくさん身につけてくれたでしょうか。今当たり前にできることも、その一つ一つの陰には見えない手で支え、教えてくれたアナグマがきっといたはずです。子ども達にとっていろいろ教えてくれたアナグマはだれだったのでしょうか。それは、地域の方であり保護者の方であり教職員だったはずです。もしかしたら、それは一緒に過ごした友達だったのかも知れません。もうすぐ卒業式。別れの時が近づいています。6年生の子ども達が、改めて自分にとって「わすれられないおくりもの」とは何かについて考え、多くの方々に感謝の気持ちをもって育和小学校を元気に巣立っていってくれることを心から願っています。
     校長 安 藤  直

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