☆★☆育もう子どもの笑顔と地域の和・・・育和小学校☆★☆

2月号

    春はもうすぐ・・・
ついこのあいだ新年を迎えたかと思ったら、もう2月。寒さが本格化する時期です。寒いだけでなく,2月はいろいろな試練や苦しみが多いと言われますが,ただ我慢するのではなく、その大変さに挑戦していく気構えをもって頑張っていきたいものです。
 さて、2月3日は節分です。「節分」は本来、季節を分けるという意味で、立春・立夏・立秋・立冬の前日を指していました。特に立春が1年の初めと考えられたことから次第に、「節分」といえばこの時期の節分を指すものとなったようです。日本の伝統的な行事には昔の人のさまざまな知恵や願いがつまっています。是非、ご家庭でも豆まきなどを子ども達一緒に行なっていただき、ご家族のきずなを深める機会にしてほしいと思います。
そして、4日はもう立春です。春の気配を伝えるニュースも聞かれますが、まだまだ風邪や季節型のインフルエンザにかかる心配もあります。子ども達には健康に十分気をつけて過ごしてほしいと思っています。

 孔子の教え「自分がしてほしくないことを人にしない!」
 最近、携帯電話やスマートフォンなどの普及により、びっくりするような少年犯罪やネット上でのいじめが多く起きています。そんなニュースを耳にするたびに頭に浮かぶことがあります。
論語のお話です。ある日のこと、孔子の弟子の一人である子貢(しこう)が、「たった1つの文字でこれさえ守れば人の道を背かずに生涯を送れるよ、という文字があったら教えてください。」と尋ねました。孔子は、「それは、恕(じょ)だよ。」と答えたそうです。孔子は、付け加えて、「(恕というのは)自分が(人から)されたくないことを人にしてはならない(ということだよ)。」と言ったそうです。
「自分がしてほしくないことを人にしてはならない。」誰でもわかる簡単なことです。この言葉の意味は、とても簡単なのですが、「行う」ことは一生かかっても難しいことだと思います。人の命や物を奪うことなど大それたことをする人は滅多にはいません。しかし、乱暴な言葉を使って悪口を言うこと、機嫌が悪いときに八つ当たりすること、借りた物を返さないことや約束の時間に遅れるといったような些細な「自分にとってしてほしくないこと」もあるのです。そう考えると、「自分にとってしてほしくないこと」を全て人にしない人が世の中にどれだけいるでしょうか。「恕」の精神を実行するということは、とても難しいことに思えます。とはいえ、難しいからと言ってできない訳ではありません。少しずつ少しずつ「自分にとってしてほしくないこと」を人にしないようにしていくことが大切なのだと思います。また、孔子の言う「恕」とは、言い換えれば「いつも相手の立場に立って物事を考える優しさと思いやりの心」とも言えます。このような当たり前の感情を一人一人がきちんともつことができればもっと世の中が平和になるような気がします。「自分がしてほしくないことを人にしてはならない。」これは、これから大人になっていく育和小学校の子どもたちにもしっかりと身につけてほしい考え方の一つだと考えています。
             校長 安 藤  直 

1月号

     新年 あけましておめでとうございます!
新しい年が始まりました。新年をご家族お揃いで穏やかにお迎えられたこととお慶び申しあげます。旧年中は、保護者・地域の皆様にさまざまなご支援・ご協力を賜りありがとうございました。
さて、新年を迎え、子ども達には新たな目標をもって頑張ってほしいと思っています。職員一同、今年も子ども達の健やかな成長のために力を尽くしてまいりたいと考えております。本年も、育和小学校の教育にご理解、ご支援くださいますよう、よろしくお願い申し上げます。

 ものごとを始めるには・・・・
 「即ち(すなわ)除(みそ)日(か)に講(こう)を起こす(お)」の心得で!!
「一年の計は、元旦にあり」と言われます。新年を迎えて子どもたちは、「こんなことを続けよう。」「あんなことも始めよう。」と新たな決意をいだいているのではないかと思います。
しかし、お正月が終わると、いつの間にかそれらの決意が薄らいでしまいがちです。さて、そうならないようにするにはどうしたらよいでしょうか。
これは、江戸時代の学者であった林羅山のお話です。羅山の弟子になりたい者が、大みそかに「先生、来年からぜひ学問を教えてください。」と頼みに行くと、羅山は「君らが、勉強したい気持ちはよくわかった。それほど勉強したいのなら、なぜ来年から始めるのか。学問に区切りはない。早速、今日、今すぐ始めよう。」と大みそかのその日から、講義、つまり勉強を始めたという有名な話です。
明日からは、と考えることは、とても大切なことです。しかし、考えているだけでなかなか実行できない人にはたいしたことはできません。
「即除日起講」(すなわち みそかに こうをおこす)とは、「すなわち、今すぐ、その場で、実行する。」という意味です。
「新しい学年になったら頑張ろうかな。来学期になったらやろうかな。」と考えているなら、考えを改めて今日からすぐに始めることが大事だということです。今やれない人が明日やれる保障はありません。子どもたちが新年にあたって何かを決意したなら、このようなお話を子ども達にして、今すぐ始められるよう、まわりの大人もその環境づくりができるよう応援していくことが大切だと思っています。3学期も子ども達のがんばりに期待しています。
この一年も子ども達の夢や希望、決意に向かう努力を認め、エールを送れる学校でありたいと思っています。今年も重ねてよろしくお願いいたします。
                       
              校長 安 藤  直

12月号

   頑張りました!「土曜参観・作品展」!!
 11月12日(土)に開催しました作品展には、早朝より多数ご来校いただき、本当にありがとうございました。どの学年の作品も一人一人の子ども達が力を出し切り、精一杯表現することができていたと思います。作品展を終えた子ども達の表情からは充実感や達成感が伝わってきました。本当によく頑張ったと思います。さて、今年もあと残すところ1ヶ月。二学期のまとめにしっかり取り組んでいきたいと思います。
12月4日〜10日は、人権週間です!
「ピアノを弾けないピアノの先生」の話(一部省略)
今月は、人権週間にちなんで、埼玉県のある子どもが書いた作文を紹介したいと思います。「ピアノを弾けないピアノの先生」というお話です。

   「ピアノを弾けないピアノの先生」
 ぼくの通っている音楽教室の先生は車イスで生活しています。三十歳を過ぎた頃、原因不明の病気を発症して以来、起き上がることもできない日が続き、何年もの間入院していましたが治らず、自宅で療養することになったそうです。人がそばを通っただけで、全身に激痛が走るという難病でした。病気になる前の先生は、音大でピアノを教えていました。一日十二時間以上も、毎日生徒さんとピアノにむかっていましたが、少しも苦に思ったことはなかったそうです。ピアノを弾くことしかなかった人生の中から突然病気にピアノを弾くことを奪われてしまった先生でしたが、なんと、自宅でピアノ教室を始めてしまったのです。最初の頃は、そうと知ると、去って行ったそうですが、近所の子ども達が通うようになって評判になり、二十年後には全国からたくさんの人が通う大きな音楽教室になっていました。絶対音感のプログラムも作り上げたそうです。ほとんど寝たきりの体ですごい気力です。
 そんなすごい先生も、知らない人から見れば、車イスに乗った障がい者の老人です。道の端に停まっている時に、じゃまだと言わんばかりに頭を叩いて通る心ない人がいるのだそうです。しかも、一度や二度ではないというのです。ぼくは本当に驚き、なんとも言えない気持ちになりました。ぼくが今、ピアノを勉強しているのは、先生が認めてくれたおかげです。誰よりもできないことが多く、他の人と一緒に同じことができないぼくでしたが、先生が心から認めてくれたおかげで、ぼくはピアノが好きになりました。
 先生は物を大切にする人です。穴のあいたくつ下はていねいに縫ってはく。何年も同じ服を大切に着る。ある日、音楽教室のお金をおろしに銀行へ行った帰り、後ろから来た男にいきなりお金の入った封筒を奪われてしまったことがあったそうです。数百万円もの大金が入っていました。あわてて交番に届けに行ったのですが、二人の身なりがあまりにも質素だったので、「そんな大金を持っていたはずがない。」と、おまわりさんに信じてもらえなかったそうです。
 人が人を判断する基準は何でしょう。見た目で判断していないでしょうか。できることや持っている物が多い人は偉い人なのでしょうか?人の価値は持っている物だけではないはずです。先生は三年前の寒い冬の日、小さな風邪がもとで、突然亡くなってしまいました。ぼくは思います。価値ある人は、人の心を動かすことのできる人。人の心を暖かくする人。本当に大切なことを知っている人。自分と他人を大切に思うことができる人です。ぼくの音楽教室の先生は、ピアノを弾けないピアノの先生です。でも誰よりもピアノを弾くことの意味を教えてくれた最高の先生です。

 この作文は、人権の大切さを私たちに教えてくれています。子ども達一人一人が、自分はかけがえのない存在であると同時に他者もかけがえのない存在であることを理解し、互いに尊重し合っていくことが一番大切であることを学校でも教えていきたいと思っています。おうちでも一度、親子で人権について話し合ってみてはいかがでしょうか。
                   校長 安 藤  直

11月号

    スポーツの秋から読書の秋・芸術の秋へ!
 早いもので霜月,11月を迎え,秋も一段と深くなってまいりました。保護者、地域の皆様には、平素より本校の教育活動にご理解とご協力をいただき、ありがとうございます。とりわけ、先月の運動会には早朝より多数ご来校いただき、本当にありがとうございました。
 さて,この時期は,昔から「灯火親しむの候」とも言われ,読書に最適の季節です。文化の日を中心に,10月27日から11月9日までの2週間は、読書週間です。
最近は、電子メディアの発達によって、世界の情報伝達の方法は、大きく変容しようとしています。しかし、その使い手が人間であるかぎり、その本体の人間性を育て、かたちづくるのに、「本」が重要な役割を果たすことは変わりありません。
 今年の読書週間の標語は「いざ、読書。」です。活字離れが深刻化してきている現在,標語のように思い切っていろいろな本を夢中になって読む体験を子ども達にさせたいものです。学校では、子どもたちが少しでも本好きになるように、図書館ボランティアの方に読み聞かせをしていただいたり、お話の会を開いたり、朝の読書タイムを設けたりしています。さて、秋の夜長におうちでもご家族みんなで本に親しむ時間を作ってみてはいかがでしょうか。
 また、11月12日(土)に作品展が予定されています。芸術の秋、子ども達の力作をゆっくりご家族でご鑑賞ください。

    孔子の教え・・・みんなでなかよく暮らすには!?
 今回は、「悪人ばかりの家」というお話を紹介します。となりどうし家があって、片方の家の人たちは、いつもにこにこして暮らしている。もう一方の家の人たちは、いつもぎすぎすして暮らしている。けんかばかりしている家の人が、「どうしてあなたの家では、みんなにこにこして、幸せそうにくらしているのか?」と尋ねました。すると、にこにこしている家の人が、「それは、わたしの家は、悪人ばかりだからですよ。」と答えました。言われた方は、「そうですか。悪人がいれば、いつも争いになりそうなものですが・・・。」と腑に落ちない様子でその場を去ります。
しばらくして、にこにこして暮らしている家から、花瓶が割れるような大きな音が聞こえてきました。今度こそあの家でも言い争いになるだろうと思って、そっととなりの家の様子をうかがってみると、「私がそんなところに花瓶を置いたのがいけなかったの。ごめんなさい。私が悪かった。」と母親が言いました。「いえいえ、私が慌てていて、うっかりつまずいたのがいけなかった。私が悪い。」と子どもが言う。「いやいや、置きっぱなしにしたわしが悪かった。」とおじいさんが言い、家族がみんな悪人になって治まったというのです。失敗の原因を己に求めている家庭は、人を責めたりしません。だから、いつも笑顔で過ごせるのです。うまくいかないことがあるととかく人のせいにしたがるが、そうではいけないことだと孔子は言うのです。「君子はこれを己に求め、小人はこれを人に求む」の意味です。おうちでも、学校でも、学級でもいつも笑顔で過ごせるように、時には自分の失敗を素直に認める勇気が必要なのかも知れません。
                  校長 安 藤  直


10月号

      輝け! 汗と笑顔で打ち勝て運動会!
 平素は、本校の教育に対して、ご理解・ご支援いただき、心から感謝申し上げます。記録的な猛暑の中での2学期のスタートでしたが、ようやく朝夕に秋の訪れを感じるようになりました。
学校では、10月2日(日)の運動会に向けて、子ども達は、「輝け! 汗と笑顔で打ち勝て運動会!」をスローガンに全力で練習に取り組んでいます。運動会当日には、子ども達の目標に向かってひたむきに努力する姿、勝負にかける純粋な姿をお見せすることができると思います。最後まで子どもたちへ大きな声援と拍手をお願いいたします。保護者、地域の皆様方々の多数のご来場をお待ちしております。
    
      マナーを守って楽しい運動会に!
 少し変なお話ですが、最近、学校の運動会などで子どもの態度ではなく「親のマナーが悪い!」という苦情が増えているそうです。それを学校に対して言ってくることがあるそうです、そういった親のマナー違反が親同士のトラブルや子供のトラブルなどに発展するケースも多く、裁判沙汰になっているところもあります。育和小学校の話ではないですが、我が子のためと親や親戚が張り切るあまりに、昨今の小学校の運動会事情は楽しく子どもの姿を応援するだけではないのが実情のです。今、いろいろな場面で大人のマナーが問われています。子ども達が頑張る運動会ですが、子どもたちも大人を見ています。子ども達も大人も気持ちのよい一日をすごせるよう、今年もご協力いただきますようよろしくお願いします。

      「子どもは、親の鏡」という話
 小さい子どもを連れた母親が、道路で水道工事をしている人たちのそばを通っている時のお話です。はじめの母親は、「おじさんたちが、こうして働いてくださるおかげで、私たちは、おいしいお水が飲めるのよ。ありがとうと言って通りましょうね。」と言いました。
同じ所をこれまた小さい子どもを連れた別の母親が通りかかりました。「あなたも勉強しないと、こういうお仕事をしないといけなくなるのよ。」と言いました。価値観というものは、このようにして、親から子どもに伝えられることがあるのです。最初の母親は、人間は、お互いに支え合って生きることと、労働への感謝の念を子どもの心に植えつけたのに対し、二番目の母親は、職業に対する偏見と、人間を学歴などで差別する発言を植えつけたのではないでしょうか。
「三つ子の魂 百まで」と言われます。親や教師の行動は知らない間に子どもへのメッセージとして伝わり、知らず知らずのうちに子どもの「価値観」として定着していきます。ですから、学校では指導者の考えや言動が重要だと考えています。それは、小さければ小さいほど子どもへ伝わります。一日の多くの時間に接していることを自覚し、最後まで丁寧な指導が大切だと思っています。
                       
               校長 安 藤  直

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