☆★☆育もう子どもの笑顔と地域の和・・・育和小学校☆★☆

10月号

      輝け! 汗と笑顔で打ち勝て運動会!
 平素は、本校の教育に対して、ご理解・ご支援いただき、心から感謝申し上げます。記録的な猛暑の中での2学期のスタートでしたが、ようやく朝夕に秋の訪れを感じるようになりました。
学校では、10月2日(日)の運動会に向けて、子ども達は、「輝け! 汗と笑顔で打ち勝て運動会!」をスローガンに全力で練習に取り組んでいます。運動会当日には、子ども達の目標に向かってひたむきに努力する姿、勝負にかける純粋な姿をお見せすることができると思います。最後まで子どもたちへ大きな声援と拍手をお願いいたします。保護者、地域の皆様方々の多数のご来場をお待ちしております。
    
      マナーを守って楽しい運動会に!
 少し変なお話ですが、最近、学校の運動会などで子どもの態度ではなく「親のマナーが悪い!」という苦情が増えているそうです。それを学校に対して言ってくることがあるそうです、そういった親のマナー違反が親同士のトラブルや子供のトラブルなどに発展するケースも多く、裁判沙汰になっているところもあります。育和小学校の話ではないですが、我が子のためと親や親戚が張り切るあまりに、昨今の小学校の運動会事情は楽しく子どもの姿を応援するだけではないのが実情のです。今、いろいろな場面で大人のマナーが問われています。子ども達が頑張る運動会ですが、子どもたちも大人を見ています。子ども達も大人も気持ちのよい一日をすごせるよう、今年もご協力いただきますようよろしくお願いします。

      「子どもは、親の鏡」という話
 小さい子どもを連れた母親が、道路で水道工事をしている人たちのそばを通っている時のお話です。はじめの母親は、「おじさんたちが、こうして働いてくださるおかげで、私たちは、おいしいお水が飲めるのよ。ありがとうと言って通りましょうね。」と言いました。
同じ所をこれまた小さい子どもを連れた別の母親が通りかかりました。「あなたも勉強しないと、こういうお仕事をしないといけなくなるのよ。」と言いました。価値観というものは、このようにして、親から子どもに伝えられることがあるのです。最初の母親は、人間は、お互いに支え合って生きることと、労働への感謝の念を子どもの心に植えつけたのに対し、二番目の母親は、職業に対する偏見と、人間を学歴などで差別する発言を植えつけたのではないでしょうか。
「三つ子の魂 百まで」と言われます。親や教師の行動は知らない間に子どもへのメッセージとして伝わり、知らず知らずのうちに子どもの「価値観」として定着していきます。ですから、学校では指導者の考えや言動が重要だと考えています。それは、小さければ小さいほど子どもへ伝わります。一日の多くの時間に接していることを自覚し、最後まで丁寧な指導が大切だと思っています。
                       
               校長 安 藤  直

9月号

 いよいよ二学期です!
 長い夏休みが終わり、学校には元気な子どもたちの声がかえってきました。みんなそろって二学期が迎えられたことは、本当に嬉しく思います。猛暑日が続く暑い夏でしたが、プール指導、育和おどり、校庭キャンプ等にはたくさんの子どもたちが参加していました。さまざまな貴重な体験の中で新たな気づきや発見があったことと思います。お世話になったPTAならびに地域の皆様ありがとうございました。
いよいよ二学期です。二学期にはたくさんの学校行事が予定されています。運動会の練習も始まります。目標に向かって精一杯がんばる姿、苦しくても、くじけそうになってもあきらめずにやりきっていく姿。そのような姿を子どもたち一人一人が、これからたくさん見せてくれるものと期待しています。
さて、今回は子どものよさに気づき、可能性を引き出すための寓話として「ひび割れ壺」の話を紹介します。
 
 子どもの可能性を引き出すには・・・「ひび割れ壺」の話
 インドに水汲みを仕事にしている男がいました。彼は、二つの壺を持っていました。一つは、ひびの入った壺、もう一つは水を一滴も漏らさない完璧な壺。彼は、天秤棒の端にそれぞれの壺をさげ、水をご主人様の家まで運びます。ひび割れ壺は男が水をいっぱい入れてくれても、ご主人様の家に着く頃には水は半分になっているのです。完璧な壺は、いつも自分を誇りに思っていました。なぜなら、彼が作られたその本来の目的をいつも達成することができたからです。ひび割れ壺は、いつも自分を恥じていました。なぜなら、彼が作られたその本来の目的を、彼は半分しか達成することができなかったからです。
 2年が過ぎ、すっかり惨めになっていたひび割れ壺は、ある日、川のほとりで水汲みの男に話しかけました。「私は自分が恥ずかしい。そして、あなたにすまないと思っている。」「なぜ、そんなふうに思うの?」水汲みの男はたずねました。「この2 年間、私はこのひびのせいで、あなたのご主人様の家まで水を半分しか運べなかった。水がこぼれてしまうから、あなたがどんなに努力をしてもそれが報われることがない。私はそれがつらいんだ。」ひび割れ壺は言いました。
 水汲みの男は、ひび割れ壺を気の毒に思い、そして言ったのです。「道端の花に気づいたかい?花が君の側にしか咲いていないのに、気づいたかい?ぼくは君からこぼれ落ちる水に気づいて、君が通る側に花の種をまいたんだ。そして、きみは毎日、ぼくたちが小川から帰る途中、水をまいてくれた。この2年間、ぼくはご主人様の食卓に花を欠かしたことがない。君があるがままの君じゃなかったら、ぼくは、この美しい花でご主人様の食卓を飾ることはできなかったんだよ。」 ひび割れ壺は、いつも道端に水をこぼし、半分の仕事しかできない自分を恥じていました。しかし、ひびのおかげで、ご主人様の家に飾る花を育てることができました。そのひびに気づいてくれた人がいたから・・・。
 菅原裕子著:「思春期の子どもの心のコーチング」より

 私たちもこのひび割れ壷のようにたくさんの欠点を持っています。でも、自分や子どものひびを責めるのではなく、それを受け止めて、これからも子どもたちの未来への可能性を伸ばしていけるような努力をしなければいけないと思っています。
                 校長 安 藤  直


7月号

   夏まっさかりとなりました!
 梅雨明けが待ち遠しい頃となりました。曇り空の合間にのぞく太陽はまぶしく、本格的な夏の到来を予感させます。毎日、プールからは子ども達の元気な歓声が聞こえてきます。先月、行いました「育和フェスティバル」には保護者の皆様をはじめ、地域の皆様方にも多数ご参加いただき、ありがとうございました。これからもさまざまな取り組みを工夫してまいりたいと思いますので、今後とも本校の教育活動の推進にご理解ご協力をいただきますようお願い申し上げます。

「やわらかいこころ」と「和顔愛語(わげんあいご・わがんあいご)
 最近、テレビやラジオで、「やわらかいこころをもちましょう」というACジャパンのCMが流れているのをご存じでしょうか。あの有名な相田みつをさんの詩を引用して、公共の場において、些細なトラブルをなくし、おおらかな気持ちでいることの大切さをうったえています。
「セトモノとセトモノと ぶつかりっこするとすぐこわれちゃう どっちかやわらかければだいじょうぶ やわらかいこころをもちましょう そういうわたしはいつもセトモノ」
『街の機嫌はこわれやすいものだから。おおらかな気持ちでいることも、りっぱな公共心です。』というなるほどと思わせる内容です。世の中の人がみんなこうならけんかや争いごともなくなるのではないかと思います。
 さて、このCMを見ていて人間関係をよくする上でもう一つ、「和顔愛語」もとても大事だと思います。「和顔」とは、「和やかな顔、笑顔のこと」で、「愛語」とは、「優しい言葉」という意味です。辛いときや嫌なことがあったとき、愚痴をこぼしたくなるとき、そんなときこそ、まず自分から笑顔と優しい言葉で周りの人に接する姿勢、それが「和顔愛語」です。先月行われた「育和フェスティバル」では、上級生が、低学年の子を本当に気遣いながら世話をしてくれているのを見て、とても感心しました。目の前でフェスティバルを楽しむ本校の子ども達は、実に上手に「和顔愛語」を実践していました。大人は心がけなければできませんが、子どもは実に自然体で、ありのままに自分より年下の子を気遣い振舞うことのできる素晴らしい力を持っているものだ、と改めて思いました。これからも日常的に育和小学校の子ども達全員が「やわらかいこころ」もって「和顔愛語」を進んで実践できる子でなってほしいと願っています。
              校長 安 藤  直



6月号

  ドキドキわくわく!「育和フェスティバル」!!

 だんだん日差しが強くなり、夏の訪れを感じる季節となりました。学校では、遠足や体力テストが終わり、6月11日(土)に行う「育和フェスティバル」の準備を進めています。「育和フェスティバル」とは、子どもたちが各学級で考えた模擬店を出し、たてわり班でお店を巡るという児童会が中心となって行う活動のことです。1年生の子どもたちにとっては、入学して初めて経験する大きなイベントです。多少のトラブルが生じてくるかも知れませんが、さまざまな経験を通して、集団で協力していくことの楽しさや難しさ、大切さについても学んでいってほしいと考えています。6月11日(土)「育和フェスティバル」には、保護者・地域の皆様も参加できますので、どうぞご来校ください。よろしくお願いいたします。

  戦国武将の教え「本当にむごい教育とは・・・」

 今、NHKの大河ドラマでは「真田丸」が放映されていますが、ちょうどその戦国時代のお話です。当時、駿河(現在の静岡県)を治めていた今川義元は、近隣の弱小大名の長子を人質にとっていました。竹千代(後の徳川家康)もその一人でした。
 今川義元は、教育担当の家来に対し、「竹千代には、むごい教育をせよ。」と一言だけ指示を出します。そして、しばらく経った後、今川義元は、家来を呼び、「どのような様子か?」とたずねました。家来は、待っていましたとばかりに答えました。「はい、早朝から起こし、水練(水泳)をさせ、三食は粗食を与え、昼は馬術や剣術に励ませ、夜は学問と、厳しく教育しております。」報告を聞いた今川義元は、烈火の如く怒ります。「馬鹿者! それはむごい教育とは言わん。朝は好きなだけ長く寝させ、山の幸や海の幸があふれるくらいのぜいたくな食事を与え、武術や学問がいやだと言えば、決して無理強いせず、本人の望む通りに、何でも与えてやるが良い。そうすれば、たいがいの人間は駄目になる。」と言ったのです。家来は、ここまで聞いて、やっと今川義元の真意に気付きます。今川義元は、やがて隣国の大将となる竹千代を、従順なふぬけな人間に仕上げようと思っていたのです。しかし、竹千代は今川義元の思惑通りにはならず、やがて天下を治めるまでに成長していくのです。
 このエピソードには、現代の家庭や社会全体で考えるべき人間の生き方、子どもの育て方について、時代を越えて変わらない真理が含まれていると思います。今、子どもたちが知らず知らずのうちに、この今川流の甘いわなに追い込まれているように思えてなりません。そうならないようにするために、これからも育和の子ども達の健全育成に向けて地域、保護者の皆さんとともに考えていきたいと思っています。どうぞよろしくお願いいたします。

             校 長  安 藤  直

5月号

       風薫る5月に〜子どもの日に想う〜
新年度がスタートして早や1ヶ月が過ぎようとしています。1年生もそろそろ学校生活に慣れ、休み時間には元気な声が運動場に響いています。
さて、5月に入ると子どもたちが楽しみにしているゴールデンウィークが始まります。生活リズムを守って、家族のきずなを深めるよい機会にしてほしいと思います。
今回は風薫る季節をむかえて、人気作家の重松 清さんが「こどもの日」について次のような文章を書いておられたのでその一節を紹介します。

『ぼくはときどき思う。おとなはどうして、こどもの日に合わせてこいのぼりを飾るんだろう。それは、子どもたちに空を見てほしいからなんじゃないか。  
こいのぼりを眺めていると、自然と顔が上を向く。背筋が伸びて、のどや胸が広がって、呼吸の一つ一つが深くなる。その心地よさを君に味わってほしくて、色鮮やかなこいのぼりは5月の空を泳いでいるんじゃないだろうか。
寒くて長い冬が終わり、気ぜわしい桜の季節が過ぎた後、空を見上げて深呼吸してみるといい。新学期で緊張気味だった体や心が、きっと気持ちよくほぐれていくはずだ。おとなも同じ。みんなうつむきがちに生きている、こんな時代だからこそ、よく晴れた初夏の空を見上げる幸せをかみしめたい。
そして、もう一度言わせてほしい。「こどもの日」おめでとう。それは君たち一人一人が今ここに生きていることへの、おとなからの「ありがとう」でもあるんだ。』

なかなか素晴らしい文章です。
五月晴れの空を眺め、思い切り深呼吸をして気分転換を図るのによい季節です。今一度、生まれてきてくれた時の感動、無邪気な笑顔や信頼に満ちたまなざしに接した時の喜び、親であることの幸せをかみしめ、時には、自らの子どもに感謝することも大切なことではないでしょうか。「こどもの日」が設けられたのは、本当はこのような意味があったからにちがいありません。

                  校長 安 藤  直


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3/24 修了式

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平成27年度全国体力・運動能力、運動習慣等調査