☆★☆育もう子どもの笑顔と地域の和・・・育和小学校☆★☆

9月号

  さあ2学期の始まりです!
 長い夏休みが終わり、学校には元気な子ども達の声がかえってきました。夏休み中に行なわれた「育和おどり」や「校庭キャンプ」などでは保護者・地域の皆様方にたいへんお世話になり本当にありがとうございました。これらの行事に参加した子ども達は、地域のよさを再認識してくれたことと思います。
2学期には修学旅行、遠足、作品展等たくさんの行事が予定されています。2学期も様々な面で本校教育の推進にご理解、ご協力を賜りますようどうぞよろしくお願いいたします。

   もうすぐ敬老の日、「姥捨山(うばすてやま)伝説」に学ぶ!
 9月18日は、敬老の日。現在、敬老の日は、「9月の第3月曜日」と定められていますが、それまでは曜日に関係なく毎年9月15日でした。その日になった理由には諸説あるものの、593年に聖徳太子が身寄りのない老人のための施設「悲田院」を設立した日が9月15日だったからだと言われています。敬老の日は、長年において社会に貢献していただいた高齢者をいたわり、長寿をお祝いする日です。家族間、親族間、地域間の絆、さらに世代間の絆の希薄化が危惧される中、長い年月に渡り築いてこられた、豊富な経験、知識、知恵を高齢者から学ぶことは、とても大切なことです。

さて、日本には昔から「姥捨山(うばすてやま)伝説」が各地に伝えられています。その中には、悲しいお話ばかりではなく、お年寄りに救われる話もあります。例えばこんなお話です。
昔々、年寄りの嫌いなお殿様が「年寄りは、山に捨てる命令」を村に発しました。どうしてもその命令に従うことのできない太郎は、年寄りを隠して住まわせました。ある日、隣国から「灰で縄を作りなさい。できなければ攻め込む。」と言ってきました。灰で縄ができるわけはありません。殿様は弱りはてて、国中の知恵者を募りましたがその謎解きができるものはだれもいません。このことを聞いた太郎は、隠れて住んでいる母に相談しました。母は「塩水に縄を浸して焼けばよい。」と教えてくれました。太郎はこのことを殿様に伝えます。殿様は、太郎の知恵ではないことを見抜き、母親の存在を知ることとなりますが、殿様は改めて年寄りのありがたさを実感します。このことにより年寄りを山に捨てる風習はなくなり、年寄りを大切にするようになったというお話です。

生活が大変で歳をとれば食いぶちを減らすために山に捨てられた昔の老人。世界屈指の豊かさの中、歳をとれば年金を始め多くの恩恵を受けられる現代の老人。これだけ比較すれば現代の年よりの方がはるかにいいように思いますが、人と人との絆が失われ、介護、認知症の不安を抱えつつ、「孤独死」「無縁社会」と向かい合わなければいけないのも事実です。
電通が発表した意識調査では、お年寄りが「敬老の日にしてもらいたい事」として、「モノ」より「会話」という結果が出ていました。お年寄りの方は、私たちが考える以上にコミュニケーションを希望されていることがわかります。
ですから特に「敬老の日」だからではなく、常日頃からお年寄りの方には温かく接することが、とても大切なことだと思います。最近では認知症のお年寄りの方を子ども達が見守る取り組みを始めている地域もあります。これからも見守られながら、見守っていくという未来型の地域社会の形成者として育和小学校の子ども達を育てていかなければならないと思っています。      

              校長 安 藤  直

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