7月号
1学期のまとめの時期になりました!
早いもので、1学期がスタートして、3ヶ月が過ぎました。学校では今年完成したプールから子どもたちの元気な声が聞こえてきます。子どもたちは、暑さに負けず、友達と元気よく過ごしています。だんだん暑くなってきましたが、体調を整え、しっかりと1学期のまとめをしてほしいものです。 さて、学校では数年前から各教室・特別教室にエアコンを設置していますが、熱中症予防のため、水筒・汗ふきタオルやハンカチを忘れずに持たせていただきますようお願いいたします。 また、プール水泳におきましても、毎回の持ち物の準備や水泳カードでの日々の体調チェック等をよろしくお願いします。 先月、行いました「育和フェスティバル」には保護者の皆様をはじめ、地域の皆様方にも多数ご参加いただき、ありがとうございました。これからも本校の今後の取り組みにご理解・ご支援をいただきますようお願い申し上げます。 文月(ふみづき)に想う 〜ポスト・オフィス・ベイのこころ〜 ダーウィンの進化論で有名なガラパゴス島には、「ポスト・オフィス・ベイ」というおもしろい郵便局があるのをご存知でしょうか? 実は、この「ポスト・オフィス・ベイ」というのは、郵便局とは名ばかりで、木の樽が置いてあるだけなのです。 かつてガラパゴス諸島は、重要な捕鯨船の物資補給場所でした。現代と違って当時は世界の海を巡るには長い年月がかかりましたから、定期的に食料や水の補給が必要だったのです。そんな訳で訪れた船乗り達が、故郷の家族や恋人へしたためた手紙をこの島に残して、次にやってくる船員に手紙を託したことが、この「ポスト。オフィス・ベイ」の始まりだったと言われています。今でも観光客がそれをまねてこの郵便ポストに手紙を残し、残した分だけ自国宛ての手紙を探して持ち帰り、帰国した際に切手を貼って送る習慣になっているといいます。いつ届くともわからない、何とも気の遠くなるほどの時間のかかる手紙を扱う郵便局ですが、何が古き良き時代のロマンを感じます。 さて、7月は、古くは文月(ふみづき)と呼ばれていました。7月の行事と言えば、七夕。今では短冊に願い事を書く習慣になっていますが、もともとは書道や和歌の上達を願う行事だったそうです。そこから「文披月(ふみひらきづき)」と呼ばれるようになり、それが「文月」に変化したといわれています。親が子どもの学力向上を願い、手習いをさせ、健全な成長を願う気持ちは、今も昔も同じです。電子メールもいいですが、たまには字の練習も兼ねて、はがきや封書で手紙を出してみるのもいいと思います。ファーストフードに対してスローフードが見直されています。スピーディーな電子メールに対して、相手のことを思いながら一文字一文字ゆっくり手紙を書き、切手を貼って郵送するスローメールも大切な文化だと思います。 学校では3年生ではがきなどの書き方を教えていますが、ご家庭でも夏休みなどにはがきや封書を出す機会をつくっていただけたらと思います。田舎のおじいちゃんやおばあちゃんに1学期にあった楽しかったことや嬉しかったことなど、自分の思いをはがきや手紙にしっかり書き綴ることのできる筆まめな「育和っ子」になってくれたらいいなあと思っています。 校長 安 藤 直 |
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