育和小学校創立130周年を迎えて
育和小学校創立130周年を迎えて
大阪市立育和小学校 校長 坂林 樹 大阪市立育和小学校は今年130周年を迎えました。その節目の年に校長として赴任したことに大きな責任を感じると同時に、光栄に感じています。 さる10月26日、午前中に行われた記念式典と夕刻に行われた記念祝賀会は多くの来賓各位、地域の皆様、そしてPTAの皆様のご尽力のおかげで、ともに盛大に挙行できましたことについて、厚くお礼申しあげます。 さて、育和小学校は130年前からこの杭全(かつては新在家村)の地で子どもたちを見守り、はぐくみ続けてきました。私は、この記念行事を通じて、子どもたちに先人の苦労と真心を理解してほしいと考えてきました。子どもは重要な働き手でもあったので、朝早くから夜遅くまで農作業に追われ学校へ行くことができなかった時代がありました。戦時中には、おなかをすかせ、親と離れた疎開先で涙をこらえながら勉学にはげんだこともありました。そのいずれも育和小学校の子どもたちでした。そして、いつの時代にも、どんな苦労もいとわず、自分のことはさておき、何が何でも子どもたちのために、とにかく子どもたちのために尽くしてきた多くの先人たちがたくさんいたことを、今の子どもたちに知ってほしいと思ってきました。その先人達は、今となっては名前も顔も私たちは知りませんが、その育和小学校を支えた先人達は、どなたも自分のことはさておき、人に何かを与え、人を幸せにすることを喜びとし、そしてそれを生きがいにしてきた人たちでした。その人たちとは、子どもたちの家族であり、地域の人たち、PTAのみなさん、そして厳しさの中にも慈愛あふれた指導に明け暮れた育和小学校の先生たちでした。 戦時中とは違う意味で生きることが困難になっている今の時代にこそ、自己の利益は後回しにしてでも、人を喜ばせ、人のために尽くすうしろ姿を、私たち大人は子どもたちに見せ続けたいものです。それが回りまわって、自己のしあわせにつながることを、しっかり子どもたちに身を持って教えることができる大人でありたいものです。 作品展 5年生
5年生は、「宇宙にそびえたつ○△×城」と「どこでもドアを開けるとそこは何と…」のテーマでかいた空想画を展示しました。どちらも15時間程かけて、ていねいに描いた作品です。また、初めての裁縫で一針一針ていねいにフェルトで作った小物もおしゃれな箱に入れて展示しました。
1年生から6年生までのオリジナリティーあふれる作品に「すごい!!」と感動しながら鑑賞することができました。 創立130周年式典運動会!当日は大変暑い日になりましたが、子どもたちのパワーが暑さをはねのけました。 1年生は「ちびっこにんじゃ、あつまれ」、2年生の「祭りだ!ワッショイ」、3年生の「つなひき」、そして4年生の「未来の僕ら」などの団体演技は大勢の保護者の方や、来賓の方の感動を呼びました。午前の部最後の5年生「ソーラン節」は圧倒的な演技力で迫力満点。そした、なんといっても皆さんの感動が最高潮に達したのは、6年生の演技「組み体操」でした。 本番は完ぺきな演技で、グランドに入りきれないほど詰めかけた多くの人は涙ぐむくらいの演技でした。すばらしい! 修学旅行
台風の影響が心配された修学旅行でしたが、予定通りの日程で実施することができました。実施が決まった時は、「やったー!」という声が思わず出ていました。
1日目の志摩自然学校でのシーカヤック体験と磯観察は残念ながら強風のため中止することになりました。代わりにクラフト体験と座禅体験をしました。クラフト体験では、タイルにビーズや貝殻などを思い思いの飾り付けをし、作品を完成させていました。 座禅体験では、現地の和尚さんに来ていただき、座禅の方法を教えてもらいました。短い時間の座禅体験でしたが、どの子も集中して取り組んでいました。 次に訪れた志摩マリンランドでは、ペンギンタッチやエサやり体験などの活動を通して、普段見ることのできないバックヤードを見ることができました。 2日目はスペイン村での活動です。どの子も楽しみにしていた様子で、入場を今か今かと待ち構えていました。自由行動が始まると、お目当てのアトラクション目指して走っていきました。人気の「ピレネー」では、乗り終えた子の中には涙を流している子や魂が抜けたかのような様子の子もいました。集合時刻になると、お土産をたくさん抱えて、いい表情を浮かべながらみんな集まってきました。園内では班行動の約束を守りながら、集合時刻に遅れることなく活動できました。 数え切れない思い出を作ることができただけでなく、仲間との絆を深めることができた修学旅行になりました。 |