講演会の前後で町の人となつかしそうに語り合う橘さんと能見さんがとても印象的でした。晴明丘小学校と河根小学校の子どもたちは一緒に勉強することはありませんでしたが、教室を午前と午後で分け合ったり、学校以外でのつながりがあったりしたそうです。
当時宿泊していた日輪寺というお寺や中屋旅館跡にも案内していただきました。ここで、8カ月もの間、小学校4年生の子どもたちが親元を離れて生活をしていたかと思うと胸が痛みます。
河根小学校では、なつかしそうに、時には楽しそうに子どもたちに話をしたり、地域の方と語り合ったりしておられました。しかし、帰りの車の中で、空襲にあって逃げ惑ったときのお話をうかがいました。能見さんは、「戦争は絶対にしてはいけない、あんな辛い思いやひもじい思いが子どもたちにわかってもらえるだろうか」ともおっしゃっていました。