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1年 合唱コンクール【3/20(金)】

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1年生では、合唱コンクールを行いました。

各クラスとも課題曲「Believe(混声3部合唱)」
自由曲 1組「Song is my soul」
     2組「Let's search for Tomorrow」
     3組「青春の1ページ」
に取り組みました。

伴奏や指揮だけではなく審査員にも生徒が参加し、
生徒司会によって行われました。
どのクラスも、それぞれのカラーを歌声に乗せ、
しっかりと発表していました。
結果は、1位 最優秀賞2組
     2位 優秀賞3組
     3位 優良賞1組 となりました。

一週間前に行ったリハーサルではどうなることかと心配しましたが、
すばらしい成長を見て、頼もしく感じました。
4月3日の入学式では、先輩としての立派な姿を
見せてくれると期待しています。

「卒業式」に寄せて

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 第62回 卒業証書授与式 式辞
 わずかに春の香りと温かさを含んだ風が正門の美しい花々を揺らしています。本校の管理作業員が種をまき、苗から世話をし、PTAや生徒会の協力を得て、栄えある卒業式に間に合うようにと丹精込めて育ててきた花々です。
 3年生の皆さん、ご卒業おめでとう。
 君たちの晴の門出を祝って、ご多忙の中を、地域ご来賓の皆様がかくも多数ご臨席いただいています。一段高いところからではございますが、衷心よりお礼申しあげます。ありがとうございます。
 また、保護者、ご家族の皆様におかれましては、みんなが通過する道ではありますが、思春期とともにある中学生時代であり、これまでの子育ての難しさ、ご苦労も振り返られますと、感慨も一入のことと存じます。あわせてお祝い申し上げます。
 先ほど、一人一人に卒業証書を授与しましたが、担任の呼称に凛として立つ姿に、3年前の君たちの姿を重ね合わせ、思い起こしています。
 期待と不安の入り混じった新入生の君たちと、校長室で面談をしました。多くの夢や希望も聞きました。あれから3年、どんな成長をしただろうか。
 ここで、私が、君たちの成長の一端を感じたエピソードを一つ紹介したいと思います。
本校は中学校1年生時に、聴覚特別支援学校と交流を行います。第6代の上谷信隆校長先生の時代から30年余り続いている取り組みです。この中で両校の生徒は実に多くのことを学んできたのではないかと思います。今年度の1年生の交流も感動的な場面がたくさんありました。
 文化活動発表会でも、たまたま塾で出会った耳の聞こえない友達との出会いを通じて、「互いに助け合ったり、支え合う」ということの大切さ。「相手のことを考えて行動するのは難しいけれど、すごく温かいことだ」と上町メッセージで伝えてくれた人がいました。
 本当に偶然だけれども本校の生徒と交流した聴覚特別支援学校生も同じテーマで作文を書いていたことが最近になってわかりました。
了解を得ていますので、その一部を紹介したいと思います。
 『友達』と題した作文です。
 「私は生まれつき耳がきこえない。0歳の頃から中学3年の今までずっと聾学校(現在の聴覚特別支援学校)で学んできた。だから、聞こえる人たちの世界、つまり多くの人がふつうだと思っている社会の中に身を置いたことが一度もない。地域の小中学校との交流はあるが、年に1回か2回ぐらいだ。いずれ聞こえる人たちの世界に出ていきたいと思っていたが、このままでは絶対に挫折する、と最近思い始めた。そこで家族に相談し、受験勉強もかねて集団生活に慣れるために近所の塾に通い始めた。」と作文は始まります。
 彼女は最初、授業のスピードや先生とのコミュニケーションに苦労しました。しかし、とても優秀な生徒のようで、そのハンデを乗り越え、一か月ほどで慣れてしまいます。  「しかし何かが足りない」と感じます。「それは友達がまだいないこと」だと気付くのです。
 ある日、気になっていた女の子に声をかけようと決心しますが、「もし迷惑だったらどうしよう」「友達になってくれなかったらどうしよう」等と色々悩んでしまい、なかなか声をかけられなかった、と言います。
 しかし、その様な時に、逆に声をかけてもらい、手紙やメール、口の動きで言葉を読み取る口話(口の話と書きます)など、さまざまなコミュニケーションですぐに仲良くなります。
 勉強を教えたり教えられたり、「ありがとう」の手話に感動したり、お互いに無理していないかと心配したりもします。そして作文は後段にすすみます。
 「そこで数日後、彼女に思い切って聞いてみた。私と話して困らないか、無理していないかと。すると長いメールの返事がきた。恐る恐る読んでみると、一文一文が私にとって励ましになる内容で一杯だった。読み終わった瞬間、それまで心の中でうごめいていた心配、不安な感情がすーっと溶けるように無くなり、心がとても軽くなった。そのことを伝えると、彼女は満面の笑みになった。そのとき私は、友達はやはり必要だということを身にしみて感じた。
 それからしばらく経った後、彼女から「私自身のこと」や、「聞こえないということ」について知りたいというメールがきた。私は少し泣きそうになった。なぜかというと、私のことについて知りたいと言われたことがなく、お互いの内面を知ることが出来ずにおわってしまったことがほとんどだったからだ。その後、お互い打ち解けて心の交流ができ、友情が深まり、今ではたくさんの友だちもできて、そのおかげで授業もより楽しく受けることができ、学力もめきめきついてきた。「今から思うと、もしあのとき声をかけてくれなかったら、私は今でも一人ぼっちだっただろうと思う。本当に、感謝している」と書いています。
 そして「私は、高校、大学、そして社会に出た後でも彼女とは仲良く、悩みをうちあけられるような友達でいたいと思う」と、この作文を結んでいます。
このエピソードには30年間にわたる交流の歴史を通じて醸成された本校の校訓のめざすところにもつながっていると考えます。
 すなわち、人を助け、役に立つためには、自分自身がしっかりとした行動と考え方を持ち「自立」していなければならない、ということ。そして、安定した人間関係、コミュニケーションを築いていくためには友達を思い遣る「友愛」の精神と、何事にも最後まで「誠実」に行動することが大切であることを教えてくれています。中学生のメールのやりとりは気になるところもあるのですが、相手の気持ちを傷つけないように、言葉を慎重に選び、モラルを守って丁寧にやり取りした様子が伝わってきます。
 互いの心の成長が見事に表現されており、私はこの作文に大変感銘を受けました。
 さて、皆さんもこの3年間のさまざまな場面を振り返り、自らの成長を確かめてほしいと思うのです。今は小さい成果でも、将来に実を結ぶ確かな成長が一人一人にあったはずです。
 学校生活では、日々の授業や部活動に集中して精一杯取り組み、行事のたびに下級生をリードする姿は大変立派でした。地域社会にあっても、高津宮や生國魂さんのお祭り、地域の行事に参加してはつらつと活躍する姿も目に焼き付いています。どの場面でもきらりと輝く上中生でした。
 一方で、皆さんが生きていくこれからの社会は少子高齢化が一層進展していきます。世代を超えて、互いの協力と助け合いが求められます。また、国際情勢に目を転じると、アジアやアフリカ、中東など各地で紛争や対立が絶え間なく起こっており、日本の外交問題も大変緊張しています。さらに、東日本大震災から4年が経ちましたが、復興への足掛かりはまだ緒に就いたところです。そして災害はいつ、どこに、どのような形でやってくるかわかりません。
 私たちは釜石東中学校との交流を踏まえて、自らの命を大切にし「生きること」「生き延びること」を学び、本校の防災教育に生かしてきました。
多くの勇気を与えてくれたその彼らは、今でも仮設校舎で頑張っています。
 将来に向けての課題は多く、困難もたくさんあるでしょう。被災地の仲間に負けないよう、君たちも「自立」「友愛」「誠実」の心を大切に頑張ってください。きっと道は見えてくるはずです。
 私たち教職員一同は、豊かな資質と可能性を秘めた皆さんを三年間お預かりし、とても幸せな思いを持っています。しかし、もうそろそろ皆さんをそれぞれの家庭や地域にお返しする時間が迫ってきました。名残は尽きませんが、今、『想う言葉はありがとう』。そして、『絆を胸に秘め、(仲間と共に)歩き出して』ください。
 以上、皆さんの健闘を期待して、私の式辞といたします。
             平成27年 3月 12日
                大阪市立 上町中学校長   林 田  国 彦

第62回 卒業証書授与式 −1−

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3月12日(木)午前10時より、平成26年度 第62回 卒業証書授与式が挙行されました。少し肌寒い風がありましたが、天候にも恵まれ、多くの来賓・保護者の皆様のご臨席をいただきました。卒業生はやや緊張した様子で体育館に入場しました。

第62回 卒業証書授与式 −2−

国歌、市歌の斉唱の後、一人一人に卒業証書が授与されました。担任の先生から名前を呼称された生徒は大きな返事をし、きびきびした態度で証書を受け取りました。式辞の中で校長先生から、この3年間での成長を高く評価していただき、『自立』『友愛』『誠実』の校訓を大切にし、これからの厳しい社会を生き抜いてほしいという言葉をいただきました。
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第62回 卒業証書授与式 −3−

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PTA会長の板原様から、「小中9年間で育んだ友情と仲間をいつまでも大切にし、充実した人生を歩んでほしい」との祝辞をいただきました。また、在校生から送辞の中で部活動や行事で果たした指導力に対して心のこもった感謝の言葉が送られました。卒業生の代表4名が在校生や先生方、家族に対する感謝の気持ちやこれからの決意を答辞の中で述べました。
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