H27.1.7.三学期始業式式辞
新年、明けましておめでとうございます。今日から三学期が始まります。今年は年末から寒波がやってきて各地で大雪が降って被害が出ていました。大阪も例年より風が強く冷たい三が日でしたが、事故なく有意義に過ごせたでしょうか。
私はちょっとゆっくりして、テレビをよく見て過ごしました。テレビでいろんなスポーツ中継がありましたが、箱根駅伝が好きで毎年楽しみにしています。前の走者の汗がしみ込んだ襷(たすき)がチームの絆となり、一人ひとりが手渡しでつないでいく。誰かがあきらめれば襷はゴールへは届かない。これほど「仲間」の存在が大きい競技もないと思います。海外では、ほとんど行われない駅伝ですが、集団を尊ぶ意識や自己犠牲の精神が、日本人の心の琴線に触れるのでしょう。
今年もいろいろなドラマがありましたが、青山学院大学が初優勝しました。優秀な営業マンだった監督が企業の目標管理を取り入れて強化した成果ということでした。選手一人ひとりに、短期、中期、長期の目標を具体的に設定し、達成するための手段を明確にする。選手は記録会や練習、生活面などの目標を、月に1度細かに書き込み提出し、結果を過程も含めて振り返ることを徹底したそうです。その結果、エース級だけでなく脇を固める選手たちのレベルが上がり、選手層が厚くなったことが快挙につながったということです。もちろん、施設面の整備などを行ったことは言うまでもありません。
この、目標を立て頑張るということは、皆さんの参考にもなると思います。学年のまとめとなる三学期、新しい一年の始まりでもあります。ともに過ごす「仲間」と共に、一人ひとり自分の目標を確認してください。3年生は自分の進路を勝ち取るべく頑張ってほしいし、1,2年生にはしっかり力を蓄えてほしい。そして、頑張るためには、何となく事に取りかかるのではなく、目標を持って事に臨むことが必要です。そして、達成するための手立てを考え準備することが大切です。散歩の途中に富士山に登った人はいません。
昔から正月には書き初めをして、その年の決意を表すことをしていましたが、「一年の計は元旦にあり」という言葉があります。元日には一年の心づもりをするという意味でしょう。一年のはじめの大切さを示す言葉だと思います。何事もはじめが肝心だということです。「はじめよければ終わりよし」そして「終わりよければすべてよし」といきたいものです。
1月6日が小寒。この日から節分までを寒中といって一年で一番寒い季節です。風邪をひかないように注意してください。特に、3年生は気をつけるようにお願いして、始業式のあいさつとします。