校長先生のお話
今週の校長先生のお話は、先週の「強い心」のお話に関係のあるお話で、「勇気」について、みなさんに少し考えてほしいと思います。
勇気というのは、人間が前に進むためには、とっても大切なものです。人が何かに挑戦していくためには、勇気が絶対必要です。昔から人間は、勇気をふりしぼって多くの困難に立ち向かい、乗り越えて、成長してきました。
こんな話をすると、何かにチャレンジしましょうというお話かなと思っているんじゃないでしょうか。
でも、実は、「しない勇気」というものもあるのです。今日、みなさんに考えてほしいのは、「しない勇気」です。
実は、この勇気が、とても大切なんです。
みなさんの生活で考えてみると、「しない勇気」とは、どのような場面で必要なのでしょう。
たとえば、友だちにいじわるをしている人がいたとします。その時に、「おまえもやれよ。」と言われました。みなさんならどうしますか。そうです。もちろん、「いやや、何で、そんなんせなあかんの。」と断りますよね。これが「しない勇気」です。
落書きをしている人がいたとします。近くで見ていると、「やってみたいな。」という気持ちが出てきても、いけないとわかっていることは、自分でストップをかけますね。これが、「しない勇気」です。
悪いことを誘われても、悪いとわかっていることをやってみたいなと思うことがあっても、私たちは「絶対しない」と断ることができる「しない勇気」を持つことができるはずです。みなさんには「強い心」で「しない勇気」をもつことができる人になってほしいと思います。
悪いことをやってみることを「勇気」とはいいません。
「する勇気」と「しない勇気」 しっかり心に刻んでおきましょう。