全校集会講話卒業証書授与式3【未来へ】 ほら足元を見てごらん これがあなたの歩む道 ほら前を見てごらん あれがあなたの未来 母がくれたたくさんの優しさ 愛を抱いて歩めと繰り返した あのときはまだ幼くて意味など知らない そんな私の手を握り 一緒に歩んできた 夢はいつも空高くあるから 届かなくて怖いね だけど追い続けるの 自分の物語だからこそ諦めたくない 不安になると手を握り 一緒に歩んできた その優しさを時には嫌がり 離れた母へ素直になれず ほら足元を見てごらん これがあなたの歩む道 ほら前を見てごらん あれがあなたの未来 その優しさを時には嫌がり 離れた母へ素直になれず ほら足元を見てごらん これがあなたの歩む道 ほら前を見てごらん あれがあなたの未来 ほら足元を見てごらん これがあなたの歩む道 ほら前を見てごらん あれがあなたの未来 未来へ向かって ゆっくりと歩いてゆこう 卒業証書授与式2
【学校長式辞】
春の訪れが感じられる今日の良き日に、たくさんのご来賓の皆様にご臨席を賜り、第69回卒業式を挙行できますことに、高いところからではございますが、心より感謝を申しあげます。誠にありがとうございました。 「月日は百代(はくたい)の過客(かかく)にして、行きかふ年もまた、旅人なり」これは、松尾芭蕉の書いた「奥の細道」の冒頭部分です。月日というのは、まさに旅人のように早く過ぎ去り、また新しい旅立ちが始まります。 卒業生の皆さん、ご卒業おめでとうございます。今手にされた卒業証書は、義務教育9年間を終え、中学校の課程を修了した証です。皆さんの成長とかけがえのない思い出のつまった卒業証書の重みを、しっかりと受け止めてほしいと思います。 まさに学び舎を巣立ちゆくこのとき、皆さんの胸には、どのような思い出が駆け巡っているでしょうか。期待と不安の入り混じった三年前の入学式の日から、楽しかったことや嬉しかったこと、悔しかったこと、涙が止まらなかった日もあったかもしれません。あれから三年、語り尽くせない思い出の中、皆さんの若さとひたむきに頑張る姿は、必ずや後輩たちに受け継がれていくと思います。 特に、皆さんの合唱コンクールは本当に素晴らしかった。皆さんからいただいたあの感動は、今でも私の心に残っています。また、いつまでも私の心の中に残り続けると思います。この後の卒業の歌「未来へ」では、皆さんの最高の理解者である保護者の方をはじめ、先生方、後輩への感謝の気持ちを込めて歌ってください。 さらに、一昨日、学級代表等の皆さんからこの色紙をいただきました。「校長先生ありがとうございました」というタイトルとメッセージを読んでおりますと、涙がこみ上げてきます。皆さんは、心優しい最高の卒業生です。この色紙は私の一生の宝物です。本当にありがとうございました。 さて、今日は、東日本大震災が発生してから5年の節目の日です。今なお、17万人以上の方々が避難生活を余儀なくされています。私たちは、当たり前の生活ができることに感謝するとともに、災害時には皆さんのような若い力が大いに期待されています。ぜひ地域の一員としての自覚や責任感を持ち、地域を知り、「自分たちの地域は自分たちの手で守る」という共助の意識を高め、地域に貢献できる人に成長されることを切に願っています。 また、人は決して一人では生きていけません。ここに至るまで皆さんは、多くの方々の支えや助けがあったと思います。それは家族であったり、友達であったり、先生方であったり、地域の方々であったりします。間違っても信頼を裏切るような行為は絶対にあってはなりませんし、「今日という日は、多くの人たちの心に感謝してほしい」「これまでの自分を振り返る日にしてほしい」と心から願っています。 自ら選択したそれぞれの道で、皆さんはさらに多くの人たちと出会い、様々な恩恵を受けて、成長し生き続けていくことになります。自らの努力とともに、それを支え、励ましてくれる、多くの人たちの存在を忘れることなく、常に感謝の心を持ち続けてください。 さらに、皆さん一人ひとりが、この地球上で、ただ一人のかけがえのない大切な存在であり、今、あなたがこの場にいること、そのこと自体が素敵なことであるということを決して忘れることなく、自分自身を大切にしてください。 終わりになりますが、保護者の皆様、お子様のご卒業誠におめでとうございます。今日まで本校の教育活動に寄せられました、ご理解とご協力に対しまして、教職員を代表し、厚く御礼申しあげます。ありがとうございました。また、ご臨席賜りました皆様方には、本日、本校を巣立ちゆく210名の生徒たちに、より一層の温かい見守りとお力添えをお願い申しあげます。 新しい人生の門出にあたり、皆さんの輝かしい未来と卒業後の栄光を心よりお祈り申しあげまして、私の式辞と致します。 卒業証書授与式1卒業式準備2
静かな体育館は、主役である3年生の出番を待っています。
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