【学校長式辞】

　厳しかった冬の寒さもようやく和らぎ、春の訪れを感じる今日の佳き日に、多くのご来賓の皆様にご臨席を賜り、第７０回卒業式を挙行できますことに、高台からではございますが、心より感謝を申しあげます。誠にありがとうございました。
　卒業生の皆さん、ご卒業おめでとうございます。今皆さんが手にされた卒業証書は、中学校の課程を修了した証です。同時に、９年間の義務教育を修了した証でもあります。この長い間、皆さんを支えてくださった保護者の方をはじめ、全ての方々にまず感謝の心を持ってください。
　３年前の４月３日、この同じ場所で皆さんの入学式が行われました。皆さん覚えているでしょうか？私にとっては、西淀中学校長に着任しての初仕事ともいえる入学式でした。私は、ある意味皆さんと同級生であって、本日の卒業式には特別な思いを持って臨んでいます。本当に心身共に大きく成長されましたね。そんな皆さんに、本日別れを告げなければなりません。残念であり淋しい気持ちで一杯です。また、昨日、学級代表などの皆さんから、この色紙をいただきました。メッセージを読んでおりますと涙が出てきます。皆さんとは４０歳年が離れていますが、皆さんは本当に心優しい同級生です。私の西淀中学校の「誇り」です。
　ところで、３年間の中学校生活はどうだったでしょうか？楽しかったこと、辛かったこと、感動したことなど、たくさんの思い出が今、皆さんの脳裏に浮かんでいることと思います。この語り尽くせない思い出の中、皆さんのひたむきに頑張る姿は、必ずや後輩たちに受け継がれていくと思います。
　特に、岐阜方面への修学旅行は本当に良かった。皆さんが一体となった、あの一日目の夜のレクリエーション大会は今でも鮮明に覚えています。また、体育大会や文化発表会、合唱コンクールなどの行事や部活動における皆さんの頑張る姿に、私は幾度となく感動しました。一つのことに一生懸命に真剣に取り組んでいる姿こそ、見ている人たちに感動を与え、生きるエネルギーや元気を呼び起こしてくれるものです。本当に素晴らしかった。心より敬意を表します。
　さて、日本は地震大国と言われています。昨年度も熊本地震が発生し大きな被害が出ました。犠牲となった多くの方々に哀悼の意を捧げるとともに、一日も早い復興を心から願っています。そして、皆さんには、日本に住む一人の人間として、自分が人や社会のために何ができるのかを真剣に考え、大きな夢、高い志を持った人間であって欲しいと願っています。
　皆さんはこれから、自ら選択した道を、夢の実現に向かって様々な場面で努力していくことと思います。しかし、努力がいつも結果に繋がるとは限りません。「志を立てて事を始めたら、少々うまくいかないとか、失敗したというようなことで簡単に諦めてしまってはいけないと思う。一度や二度の失敗でくじけたり諦めたりするというような心弱いことでは、本当にものごとをなし遂げていくことはできない。」これは、現在のパナソニックの創業者である松下幸之助さんの言葉です。自分の道を自ら塞いでしまわずに、諦めずに挑戦し続ける人であってください。
　保護者の皆様、お子様のご卒業誠におめでとうございます。今日まで本校の教育活動に寄せられました、ご理解とご協力に対しまして、教職員を代表し厚く御礼申しあげます。誠にありがとうございました。また、ご臨席賜りましたご来賓の皆様には、本日、本校を巣立ちゆく１９５名の生徒たちに、より一層の温かい見守りとお力添えをお願い申しあげます。
　最後に、新しい人生の門出にあたり、ゆずの『栄光の架橋』の歌詞の一部を紹介したいと思います。「もうだめだと全てが嫌になって逃げ出そうとした時も。想い出せばこうしてたくさんの支えの中で歩いて来た。悲しみや苦しみの先にそれぞれの光がある。さあ行こう。振り返らず走り出せばいい。希望に満ちた空へ。」
　皆さんの輝かしい未来と卒業後の栄光を心よりお祈り申しあげまして、私の式辞と致します。　　　　　　
　　　　

卒業生の皆さんの今後のご活躍を心よりお祈り申しあげます。ご来賓ならびに保護者の皆様には、ご臨席賜り誠にありがとうございました。

本日、第７０回卒業証書授与式を挙行致しました。大きな声で返事をし、また、大きな声で歌い、とても素晴らしい卒業式でした。

本日、午後より卒業式準備を行いました。１・２年生の皆さん、ありがとうございました。静かな体育館は、明日の主役である３年生の出番を待っています。

明日は、心に残る感動の卒業式にしよう！