本日の献立/6月2日(金)・かぼちゃのしょうゆ焼き ・きゅうりのおかかあえ ・りんご(缶詰) ・みそ汁 ・ごはん、牛乳 栄養価 エネルギー 777kcal、たんぱく質 29.5g、脂質 16.2g ☆きゅうり(胡瓜)☆ キュウリは瓜の仲間です。原産地はインドのヒマラヤ山脈で、3000年前には栽培されていたようで、アジアで栽培されたものが、ヨーロッパ、中国北部(華北ルート)、中国南部(華南ルート)の3方向から世界に広がりました。日本へ最初に伝わったのは、平安時代に華南ルートを通じて、イボの黒い品種が伝わりました。その後、江戸時代に華北ルートを通じて、現在の主流であるイボの白い品種が伝わり、本格的な栽培が始まり食用として定着し、2つの品種が交雑を繰り返し、各地で様々な品種が生まれました。 キュウリと呼ばれるようになったのは、実が熟すと黄色くなるため「黄瓜(きうり)」と呼ばれていたことが語源となったようです。 成分の約95%が水分で、栄養価は高い方ではありませんが、利尿作用やむくみ、だるさの解消に効果のあるカリウムや、ビタミンCなどが程よく含まれており、これからの暑い季節にはちょうど良い野菜です。そのほかビタミンA・Kや、ナトリウム、カルシウム、マグネシウムなどのミネラル類も少量ですが、バランスよく含んでおり、天然のスポーツドリンクやおやつ代わりとして、生のままカリッといくのも良いのではないかと思います。 残念ながら給食では、生のままで使用できませんので、2日の献立では、ゆでたキュウリにかつお節としょうゆで味つけして「おかかあえ」にしています。 本日の献立/6月1日(木)・サーモンフライ ・ほうれん草とコーンのソテー ・キャベツときゅうりのドレッシングあえ ・ごはん、牛乳 栄養価 エネルギー 776kcal、たんぱく質 29.0g、脂質 22.9g ☆なす(茄子)☆ ナスは、ハウス栽培もおこなわれているため、年中出荷されていますが、夏の代表的な野菜で、6〜9月が旬になります。インドが原産とされ、日本では1200年以上前から栽培されていたようで、「東大寺正倉院文書(750年頃)」に記載があります。名前の由来は、夏の野菜であることから「夏の実(なつのみ)」、中に灰汁(あく)があるとか酸っぱいというようなことから「中酢実(なかすみ)」などと呼ばれていたものが「なすび」になったのではないかとされ、さらに室町時代の宮中に仕える女官のことばから「なす」という名で定着したといわれています。その歴史の古さから、地方により様々な品種がつくられ、1個20g程度のものから500gに達するものまであります。大阪では、泉州の「水ナス」が有名です。しかし、最近では、地方ごとの特徴が次第に薄れ、栽培しやすく調理もしやすい中型の長卵形(ちょうらんがた)ナスが主流になっています。 90%以上が水分で、ビタミンやミネラルなどはあまり含まれていませんが、紫紺色(しこんいろ)の皮に含まれるナスニンという色素には、コレステロールを抑えて動脈硬化や高血圧を予防したり、ガンや老化を防いだりする効果があるといわれています。そのほか、体を冷やす作用もあり、夏の暑い季節にはぴったりの野菜です。 今日の給食では、ミートソース煮に使用しています。 本日の献立/5月31日(水)・シューマイ ・野菜炒め ・みかんゼリー ・わかめスープ ・ごはん、牛乳 栄養価 エネルギー 806kcal、たんぱく質 28.9g、脂質 17.2g ☆にら(韮)☆ ニラは中国西部が原産とされ、日本、インドなど東部アジアに広く分布しており、中国では古くから野菜として利用されています。日本でもまだ野菜の種類が豊富ではなかった昔から、栽培しやすく栄養のある野菜とされていたようで、「成形図説(1801〜1804年ごろ)」には「加美良(かみら)」、「古美良(こみら)」などの名前で記載があり、「本朝食鑑(ほんちょうしょっかん/1697年)」には効能や食べ方、「菜譜(さいふ/1714年)」には栽培法が記されています。昭和30〜40年代には健康野菜としての消費が急増し、近年には軟化栽培した「黄ニラ」や、つぼみのついた「花ニラ」なども栽培されるようになりました。 特有の強い香りは、先週紹介したニンニクなどと同じ、アリシンなどの硫化アリルによるもので、ビタミンB1の吸収や糖分の分解を促進させます。そのほかカロテン、ビタミンB2・C、カルシウム、カリウムなどを豊富に含み、栄養価の高い緑黄色野菜です。 今日の給食ではモヤシ、ニンジンとともに野菜炒めにしています。 ※スイセンとの誤食に注意! ニラは、身近な場所に自生しており、家庭でもよく栽培されていますが、スイセンの葉とよく似ており、間違って食べることによる食中毒事故がよく起こっています。とくに毎年4〜5月に多く発生しています。スイセンにはアルカロイドやシュウ酸カルシウムなどの有毒成分が含まれていて、間違って食べることにより、下痢、嘔吐、悪心、頭痛、昏睡、低体温などの症状が現れ、死亡例もあります。今年度も4月からすでに事故が起こっており、約2週間前の5月16日にも長野県の学校で、授業中にニラと間違ってスープに入ったスイセンを食べ、14人が食中毒をおこしています。市販のニラを調理する場合は問題ありませんが、そうでない場合は、十分な注意が必要です。 英語の授業で
3年生の教室をのぞいてみると、C-NETのアレン先生の授業中でした。
教科書で学習した現在完了形を会話で使おう、という内容で 「What is the most delicious food you have eaten?」という問いに対し、 それぞれが「The most delicious food I have eaten is 〜」と答えていました。 教科書で学んだことが会話にも活きてくる、と感じた生徒も多かったのではないでしょうか。これからの学習意欲の向上につながれば、と願います。 本日の献立/5月30日(火)・ツナと野菜の炒めもの ・チンゲン菜のおひたし ・高野どうふの卵とじ ・ごはん、牛乳 栄養価 エネルギー 791kcal、たんぱく質 33.5g、脂質 25.9g ☆梅肉(ばいにく)☆ 梅肉というのは、梅干しの種を取り除きすりつぶしたもので、あえものや煮もの、焼き物などの料理によく使われています。 梅は中国が原産とされ、古くから栽培され、観賞用や薬用として大切にされ、15000年前には果実が塩漬けとして利用されていたという記録があるそうです。日本へも古くから花の観賞用として伝わっていたようで、梅干しとして果実が利用されたのは平安時代の中頃と考えられており、村上天皇が梅干しと昆布茶で病気を治したといわれています。戦国時代には、梅干しは保存食としてだけでなく、食中毒予防や傷の消毒にも用いられたそうです。今でもクエン酸などによる疲労回復効果や消毒効果、またアルカリ性の食品であるということなどから健康的な食品としても好まれています。 今日の給食では、「鶏肉の梅香焼き」として、焼き料理の風味づけに使っています。 |
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