全校集会 11.13
誰かのために 11月13日(月)
鎌田實さん(医師)のお話し。 鎌田さんの看取った患者さんで、余命3か月の42歳の女性。彼女が「先生、助からないのは分かっています。だけど少しだけ長生きさせてください。」鎌田さんは返事に困って黙ってお茶を飲む。 彼女は、高校3年生の子どもがいる。子どもの卒業式まで生きたい。卒業式を母として見てあげたい。それは9月のこと。余命3か月。12月までしか生きられない。 でも、鎌田さんは、春まで生きて子どもの卒業式を見てあげたいと子どものためにという思いが何かを変えたのだと思う。奇跡は起きました。春まで生きて卒業式に出席できた。 科学的にも立証されていて希望を持って生きている人のほうが、がんと闘ってくれるナチュラルキラー細胞が活性化するという研究も発表されています。 希望が体の中にある見えない力を活性化させる。その後、二人目の高校2年生の娘さんの卒業式にも出席し、余命3か月と宣告されてから1年8か月生きて、生涯をまっとうされました。 鎌田さんは、彼女が亡くなったあと娘さんから聞いた話で、母に外出許可が出たとき、 母は家に帰ってくるたびに、私たちにお弁当を作ってくれます。母が最後の外出許可のとき、その時は、もう立つことができない状態でした。病院の皆から引き止められたが母は帰ってきた。鎌田先生は、母に「じゃあ、布団を敷いて家の空気を吸ったら戻ってきなさい。」と言って送りだしました。 ところが、母は家の台所に立ちました。立てるはずのない母は最後の力を振り絞ってお弁当を作るのです。「最後に作ってくれたお弁当はおむすびでした。」 そのおむすびをもって学校に行って、お弁当を広げて食べようと思ったが、なかなか手に取ることができなかった。 お母さんの人生は40年ちょっとの短い命でした。しかし、命は長さじゃないんです。 お母さんが必死に生きた証をしっかりと娘は受け継ぎ、母の深い愛情をしっかり受け止め、今の人生を切り拓いています。 最近の報道で、9名の若い命が失われる事件がありました。自分の悩みや自殺願望をインターネットやツイッターでつながり、尊い命を落とす報道があります。 亡くなられた一人ひとりには、大切な家族や多くの仲間がいます。悩み多い皆さんは、身近な人に相談する力。かけがえのない命を大切にする力をしっかり身につけてほしいと思います。最後に、母の「おむすび」に込められた思いを心に止めておいてください。 展示作品 美術部 など
<美術室等>
家庭科 ブックカバー バランスの良い朝食 など
<会議室>
家庭科 ブックカバー バランスの良い朝食 1年生 布絵本 幼児のおやつ 家庭部 活動作品 陽だまり 学習作品 保健委員会 熱中症 歯科 応急手当の展示 展示作品 武道場にて 国語科 職場体験など
<武道場>
職場体験学習報告 2年生 国語科 書写作品 1年生 創作短歌 2年生 俳句で綴る修学旅行 3年生 吹奏楽部 演奏
夏の優秀賞からさらに力量をたかめた演奏。
最後はマツケンサンバで会場いっぱいの拍手で。 |