自分がつくる、仲間とつくる修学旅行(その3)2日目 6時15分の起床後、7時から朝食です。バランスの摂れたメニューが並んでいます。子どもたちの中には、おかわりをする子もたくさんいました。旅館の人にお礼を言い、お別れした後、平和記念公園の中でふれあいタイム開始です♪ 外国語活動として外国の人たちに話しかけていきます。 Hello! Excuse me. Do you have time? (こんにちは。すみません。お時間ありますか?) Can I ask you some questions? (いくつか、質問してもいいですか?) What do you think about Hiroshima? (広島について、どう思われますか?) What do you think about PEACE? (平和について、どう思われますか?) 突然の子どもたちの質問に対しても、外国のみなさんは丁寧に、そしてゆっくりと答えてくれてました♪ たくさんの人とふれあった平和記念公園をあとにして、次は保田隆(やすだたかし)さんがキャンパス長を勤める高校の生徒さんたちと一緒に稲刈り体験をします。広島市郊外の口田南地区まで路線バスで行きます。生徒のみなさんとは、行きのバス停で出会いました。最初は、なかなか会話が続きませんでしたが、稲刈りが終わるころには一緒にカエルを捕まえるなど距離が近くなっていました。その後、近くの公民館で一緒に遊んだり、歌ったりしました。 そして、保田さんからのサプライズ!! 歌手でもある保田さんがギターをもって弾き語りをしてくださいました!! 1曲目はジョンレノンさんの「Imagine」を日本語で歌います。初めて聴いた子どもたちばっかりでしたが、気持ちを込めた歌声で子どもたちは聴き入っていました♪ 2曲目は保田さんが作詞・作曲された「BEATING HEART」です。最初にみんなで練習した後、全員で歌います。仲間との出逢いを歌った曲で、本当に楽しいひと時になりました! 保田さんから子どもたちに問いかけます。 「平和」の反対の言葉は? 子どもたちからは「戦争?」という意見が多かったですが、保田さんは「無関心」だとおっしゃっていました。今回、広島で学んだことをずっと考え続けていきたいと思います。そして、大空から世界中の人々に「たった一つの約束」を伝えていこうと思いました。 【コミュニティ部】 自分がつくる、仲間とつくる修学旅行(その2)お土産を買った後、フェリーに乗って宮島口駅に戻り、広電に乗って原爆ドームに行きます。始発駅から乗ったので子どもたちは最初座っていましたが、夕方の時間もあって途中から混んできました。お年寄りや小さな子が来たら、自分からすぐに席を譲る優しい場面がたくさん見られました。それを見ていた地元の人たちが、大空のリーダーたちに声を掛けて「どこから来たの?」「みんなえらいね」「大空小のこと知っているよ」などたくさん交流することができました。 電車の中から夕日に照らされる原爆ドームが見えてきました。平和記念公園の中には、全国から、全世界から学びに来ている人でいっぱいです。 まず、原爆死没者追悼平和祈念館で被爆体験記の朗読会に参加します。朗読ボランティアの森川さん、森岡さん、藤井さんが読み始めると、当時、被爆された人が何を考えていたのかを伝えてくれます。最後に森川さんは、戦争で原子爆弾を使用された唯一の国として、世界に原子爆弾・水素爆弾を使わせない、無くしていくように発信しなければならない。これからの時代をつくっていくみなさんが当時の広島・長崎の現実を知り、関心をもっていてほしいとおっしゃっていました。 次は平和記念資料館に行きます。小さい子、お年寄りの方、修学旅行生、外国の人、僧侶の方など、世代や人種や宗教は関係なくたくさんの人が見学されていました。真剣な顔をしている人、さらにはハンカチを片手に泣いている人、一人一人自分の考えをもって見ています。大空のリーダーもそんな空気の中で学習していきます。投下される前の広島の写真と投下後の写真、焼けただれた人の写真、死体が積み重ねられた写真、焼け焦げた服、8時15分で止まった時計など、1945年8月6日に広島で何があったかを学んでいきます。資料館に来て分かったこと、感じたことをリーダーたちはノートに書いていきます。 資料館から出ると夕日は沈んでいました。周りが暗くなった中、原爆の子の像の前で折り鶴を捧げます。そして平和を祈りながら「COSMOS」を歌います。大空のリーダーの歌声が公園中を響びかせ、周りにいた観光客のみなさんがたくさん集まってきました。歌い終わる時には何十人の人たちが集まっていました♪ その後、原爆ドームの隣に位置する旅館「相生(あいおい)」で泊まります。部屋の窓からは原爆ドームが見えます。たくさん移動したので子どもたちは、お腹がペコペコです。夕食会場からおいしそうな匂いが漂ってきます。食べ過ぎてもう食べられないという子がたくさん出るくらい、みんな満足した様子でした。 入浴後、子どもたちは広間に集まります。全員が集まると、緩急車雲助(かんきゅうしゃくもすけ)さんが登場され、「黒焦げの弁当箱」というお話をしてくださいました。くもすけさんの話から、被ばくを受けて亡くなった人だけでなく、家族、友人、原爆を反対する人、原爆を賛成する人のことなど、いろいろな立場で置かれている人の話をしてくれました。くもすけさんは大空のリーダーに、原爆・水爆を使わない、そして無くしていく人であってほしい、戦争はしない世の中をつくっていく人になってほしいと願っていました。 そして、1日を通して、自分が学んだことを振り返り、一人ずつ自分の学びを全員に伝え、1日目の学習を終えました。 【コミュニティ部】 自分がつくる、仲間とつくる修学旅行(その1)大空のリーダーは6日、7日の1泊2日で広島へ修学旅行に行きます。 テーマは「自分がつくる修学旅行」です。 ・一瞬一瞬を大切に、自分らしく修学旅行をつくろう ・平和や戦争についてともに学び合おう ・広島の人や外国の人とふれあおう そして、 〜 今まで高めてきた力「たった一つの約束(自分がされていやなことはしない 言わない)」を守り「4つの力(人を大切にする力、自分の考えをもつ力、自分を表現する力、チャレンジする力)」を使います。 1日目(11月6日) 3連休明けの月曜日、子どもたちは疲れているのかなぁと不安でしたが、修学旅行に合わせて体調をバッチリと合わせてきた子どもたち♪ 40名のリーダーは、朝早くから来てくれたサポーター・教職員に見送られながら広島に向けて出発します。朝からたくさんの人が乗っている地下鉄御堂筋線では、0の声(たとえ小さな声で話していても、その人数が多くなると周りの人に迷惑をかけてしまうから原則、喋らない)を守り、大きなカバンの持ち方を考えながら電車でのマナーを考えます。新幹線は、広島に向かう団体専用車に乗ります。いろいろな学校のお友達が乗ってきますが、なんと1号車は大空小の子どもたちだけです。車窓からわずかな時間だけ観える景色を当てたり、活動班のグループでお菓子を食べたり、トランプしたりと楽しんでいました♪ 広島駅に着くと、宮島口駅に行く在来線に乗り換えます。先ほどの新幹線と違って、車窓から観える景色をゆっくりと観ながら子どもたちは0の声を守ります。そんな時、赤ちゃんの泣き声が聞こえてきます。外国の人で初めての日本、不安げにしているお母さんとお父さん。夫婦は泣きやむようにあやしますが、泣き声がどんどん大きくなります。そうすると、あるリーダーがつぶやきます。 「赤ちゃんを、あやしに行っていい?」 普段、小さい子と遊ぶ機会が多いその子にとっては日常茶飯事です。自分ができることで、困っている人がいたら助けたいと思ったそうです。声をかけるのは勇気がいる場面でしたが、自分の考えをもって声を掛け、赤ちゃんが安心できるようにいろいろと工夫していました!残念ながら泣きやむことはできませんでしたが、その後、宮島で再び会ったときは、満面の笑顔で「Thank you」「Have a nice day!」と言ってくれました。4つの力を使い、高めている姿に感心しました♪ 宮島では、世界遺産「厳島神社」を見学しながら探索していきます。観光客の中には、たくさんの外国のみなさんもいます。積極的に国際交流をしようとする姿が見られました。 昼食は宮島の中にある「くらわんか」で広島焼きをいただきます。「お好み焼きにソバを入れるん?」「キャベツが甘くておいしい」「ソースがめっちゃうまい」など大好評です。 【コミュニティ部】 ふれあいランチタイム♪今日の給食の時間は、サポーターの方と一緒に食べる “ふれあいランチタイム” でした♪ 今日の献立は、【関東煮、三度豆のからしあえ、のりのつくだ煮】です。子どもたちは、友だちのお母さんと家族の話や赤ちゃんの話をして、楽しそうに食べていました。 サポーターの方たちは、家とは違う子どもたちの姿や、クラスの様子を見て、楽しい一時になったようでした。 <子どもたちの感想> ・友だちのお母さんといっぱいしゃべって、楽しかったです。 ・教室がすごくにぎやかになって、嬉しかったです。 ・食べながら、何のおかずが好きか話したことが楽しかったです。 ・友だちのお母さんが来てくれて、嬉しかったです。 大空小学校は毎日が「参観日」です!これからも、給食の時間を含め、いつでも気軽に学校をのぞきに来てください。そして、子どもたちとたくさん関わってください! 【コミュニティ部】 5年社会見学 読売新聞社会科で【くらしを支える情報】について学習している5年生。 学習をより深めるために、読売新聞大阪本社に社会見学に行きました! 読売新聞の方から説明を受け、会社の中へ入ります。 「あ、これインクのにおいかな?」 「なんか静かやなぁ〜」 「見て!読売新聞社って書いてる!」 普段すごしている学校とは違う様子に子どもたちは興味津々で進んでいきます。 新聞ができていく様子を追った映像を見たあと、クラスごとに分かれて社内を見学します。子どもたちは0の声を守って担当の方の話を聞いたり、実際に動いている機械を見たりしながら学んでいました。 学校に帰ってきた子どもたちは、 「輪転機めっちゃ大きかった!」 「24時間働いてる人が居るとか知らんかった〜」 「インクのにおいすごかったなぁ」 と、それぞれの感想を伝え合っていました。 【子どもたちのさよならメッセージ】 ○社会見学で読売新聞社へ行きました。編集部とかいろいろなところを見ました。わたしが1番気に入ったのは新聞を包装するところです。もっと見ていたかったです。 ○読売新聞の本社に行きました。自分が思っていたより広くてびっくりしました。地下6階から地上6階まであり、お風呂やしん室までもありました。24時間も働くとなると「大変だな〜」と思いました。 ○今日社会見学がありました。中に入るとすぐインクのにおいがしました。においはきつかったけど、それだけがんばって新聞を作っているんだということが分かった。 実際に見学に行かないとわからないことがたくさん学べた1日でした。 今日学んだことをこれからの社会科の学習に生かしていきます! |