卒業証書授与式 式辞<抜粋> *後半 卒業にむけ、一つお話しをしたいと思います。 今、地球上では、核やミサイルの脅威にさらされる日々。世界各地では、紛争に巻き込まれる幼い子や一般市民。さらに、紛争や貧困、自然災害で食糧が手に入らず、5秒に1人の小さい命が失われる現実があります。日本でも、毎日のように、尊い、尊い人の命が奪われる報道に心を痛めています。 宇宙から地球を見ると、国境を決める線が見えるわけでもなく、人種の違いがわかるわけでもなく、一つの地球です。人が引いた国境、人が作った差別。その不合理を改めていく世の中を作るのは、私たちではないでしょうか。 皆さんのこれからの学業は、世界市民としての英知を磨き、一人一人のかけがえのない命が大切にされる世界をつくりあげるために、その学問をいかしてほしいと願っています。 そして、よき仲間との出会いを大切にしてください。うれしい出来事があっても、それを分かち合う人がいなければ、これほど不幸なことはありません。心から尊敬し合える人がいれば、喜びを倍に、苦しみを半分にすることができます。分かち合うためには、まず自分が心を開き、相手の気持ちを映せるよう、心の鏡を磨いてください。そこから幸福(しあわせ)の輪は必ず広がっていきます。 終わりになりましたが、保護者の皆様にはこれまで本校の教育に温かいご理解とご支援を賜りましたこと、高い所からではございますが厚くお礼申しあげます。 それでは、卒業生の限りない前途を祝し、親孝行を忘れず 一層の成長を心から祈念して、本日の式辞といたします。 平成30年3月14日 大阪市立東陽中学校長 田中紹亮 答辞 3年間の感謝の思いを答辞 (抜粋) 「中学生」と呼ばれることに喜びを感じ、これから経験する出来事に、期待と不安を抱きながら、東陽中学校の門をくぐった3年前、私たちは、あの日から今日まで、たくさんの人達との出会い、支え合いながら、成長してきました。この71期生の仲間とともに過ごした3年間は、とても充実した時間でした。 一番楽しかった行事は、修学旅行です。 仲間と寝食を共にした二泊三日の四国地方への旅は最高でした。中でも民泊体験は、初めて経験することばかりでした。大阪ではみることができない満点の星やきれいな海に、自然の雄大さを感じることができました。 そして民泊先の方々と出合ったことで、人の優しさや気遣いを改めて知ることができました。別れる時には、「いつでも遊びにきてね。」と笑顔で手を振ってくださり、もう一つのふるさとができたようでした。 私たちの前に、受験という大きな壁が立ちはだかりました。 勉強のストレスや入試に対する不安に、押しつぶされそうな時、一番の支えになったのが仲間です。 談笑する時間は、心も安らぎ、悩みがあっても、夢に向かって頑張る仲間の姿から、「自分も頑張ろう。」と勇気をもらうことができました。 先生方の、時に厳しく、時に優しい言葉は、私たちをここまで成長させてくれました。 本当にありがとうございました。 卒業の歌 「3月9日」第71回 卒業証書授与式 送辞抜粋 みなさんと共に過ごした日々は、大切な思い出として、私たちの心に深く刻まれています。入学して間もない頃、不安でいっぱいだった私たちに、優しく声をかけてくださり、とても勇気をもらいました。 秋の発表会では、3年間の集大成である「手紙〜拝啓 十五の君へ」のみごとな合唱に感動しました。 皆さんの背中を追い、これからは、私たち72期生が最高学年として、この東陽中学校の伝統を受け継いでいきます。 東陽中学校で得られた多くの宝物、今日、未来へ向かい、堂々と大きな一歩を踏みだされたことを忘れずにいてください。 そして、大きな夢を抱いてそれぞれの道へ羽ばたいてください。 卒業証書授与 元気「 はい」 胸をはって |