10年後の子どもたちのために!田中先生の飛び込み授業から教職員の学びが進化していきます。田中先生は飛び込み授業を終えて長野に戻られました。午後からは小国教授との学び合いです。はじめに田中先生の授業から、それぞれが感じたことを出し合い、南港桜小学校で「どんな授業がつくれたらいいのか。」という目指すものを考えながらのスタートでした。大人もグループに分かれて話し合います。「子どもたちがイキイキしていた。」「田中先生の温かく包み込む言葉が素敵だった。」「連想ゲームの魅力を感じた。」「学習進度をどうするのか。」「めあての導き方」などなど、今目の前の子どもをイメージして、みんなで学び合いました。「わからん?と言える子どもや学級集団をつくれているのか?」「わからない子どもやまちがった考えの子どもの立っているところへまわりの子どもたちを導いているのか?」「1人も残さず、みんなでやっていく空気感をつくれているのか?」今一度自分自身に問い直す時間になりました。 小国教授からは、学校が何のためにあるのか?それは地域社会をつくるためであり、どんな社会(子ども)をつくるのかといえば、それは、1人1人を大切にして、協力し合いながら、主体的に動く社会(子ども)をつくること!と伝えていただきました。また、「先生の言う通りの子どもを育てていませんか?」と問われたことは、自身の「どんな子どもを育てたいのか!」を問い直す、確認し直す機会となりました。 桜小学校が目指す子どもとは、「自分で考え、自分から動く子ども」「自分も人も大切にする子ども」「失敗を恐れずに、チャレンジする子ども」です!まさに、「学び合い」と相通じると確信しています!そして、目指す大人のチームは「子どもから学ぶ大人のチーム」「すべての子どもをすべての大人で見守るチーム」「できないことは人の力を活用するチーム」「『教える』から『促す』チーム」です。 「これからの教師像は『教える』ではなく、学ぶ場をどうつくるのか?どうコーディネートするか?」これは田中先生の言葉です。新学習指導要領にある「主体的、対話的で、深い学び」の実現に向けて、10年後の子どもたちのために、「学び合い」を主たるものとして、桜小学校の学校づくりを進化させていきます。小国教授、田中先生!本当にありがとうございました。 みんなで学ぶって!この問題の答えはもちろん1つです。でもその答えに行き着くルートは1つではありません。先生は「違う考え方をする人が、どうしてそう考えたのか?どんな考え方でそうなったのか?をみんなで考えることが大切です!」「まちがっていいんです!まちがいから学ぶんです!」「みんな失敗を恐れずに、自分の考えを出し合いましょう!」と学び合う意味や学級づくりの核心を伝えられました。子どもたちは身を乗り出すように耳を傾けていました。 たった45分されど45分!田中先生との出会いが子どもたちの中に「自分らしくいて大丈夫だよ。」「安心できる居場所をみんなでつくるんだよ。」「みんなの可能性は素晴らしいんだよ。」とメッセージを残していっていただけたように感じました。田中先生!本当にありがとうございました。 優しいまなざし!黒板を舞台に学び合いが始まりました。8.0も、8も同じやん!と0を消すことにこだわるグループ、位を確認して消すのはおかしいと訴えるグループなど議論は続きます!そこで「みんな!前においでよ」と先生が声をかけるやいなや、黒板の前に子どもが群がります。後ろの子どもは「見えないよ!」と訴えます!それでも先生は優しく笑みを浮かべています! 0いるの?いらないの?めあてを持った子どもたちは、グループになって話し合いを始めました!8グループ中、1つを除いてみんなが0を消すのはおかしい!と訴えます!「小数点以下で最後にある0は消せるけど、これは無理!」「0を消しちゃうと、8.45になってしまうからダメ!」とグループの考えをまとめて、前に出て発表します!先生は唯一の0を消すグループに「反論用意しておいてよ。」と半ば味方かのようにエールを送ります。そして、0論争が勃発しました! 違う!違う!今日の学びは「小数のしくみを調べよう!」です。先生が黒板に問題を書きます。0.483+7.562=?「だれか前に書きに来て?」そして、8.045と書きました。みんなが「いいでーす!」と反応します。田中先生が「他に!違う意見の人?」と聞くと、男の子が0に斜めの線を入れたんです!(写真参照)すると、みんなが「違う!」と声に出しました!そこで間髪入れず先生は、「よし!今日のめあてが決まり!」と言って、黒板にめあてを書きました。「この考えはどこをもとに考えているのか?」と、ここから学び合いが始まるのです! |
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