異学年の学び「シンプルな方法で学校は変わる」(吉田新一郎 岩瀬直樹 著 みくに出版)より、(先週の続き) もう一方で、文部科学省がずいぶん前から、欧米では普及しているという理由で日本でも導入し始めた習熟度別クラス編成のおかしさも明確になります。習熟度別のクラス編成は、あくまで教える側の教師にとって都合のいいクラス編成であって、学ぶ側の生徒たちにとっては、「互いに教え合うことで学ぶ方法」を奪われてしまいますから、よく学べなくなってしまうわけです。 同じ理解度の子どもたちだけだと比較に意識が行き、競争の方向には行っても、互いに協力し合おうという方向には行きにくいものです。そもそも私たちは、本当に競争をすることが求められているのでしょうか?また、それがいい学びやいい人間関係をつくり出すことになるのでしょうか?この習熟度別クラス編成は、能力を極めて狭く捉えることで成り立っています。要するに、その教科のテストの点数です。 しかし、教科を通じて身につけさせたいのは、知識の量だけでしょうか?協力し合う、困った人を助ける、教え方を身につける、コミュニケーション能力を身につける、ベストを尽くすなどの技能や態度も同じレベルで大切なはずです。 逆に、本項のテーマである異学年の生徒たちが交わり合って学び合い・教え合う機会を多くつくることは、極めて自然なことであると同時に、両者にとって最大の学びを引き出す方法です。子どもたちにとっては、教師から教えられるよりも、友だちから教えてもらった方がよくわかるし、楽な場合が多いことを、私たちは理解すべきです。また、子どもたちは他の子に教えることも大好きです。 先日の2年と5年のコラボ遠足でも、この異学年での学びの効果が大いに発揮されていました。また、6年生と1年生との交流にも見事に証明されています。そして、交流による学び合いは、子ども同士だけでなく、子どもと大人、さらには大人同士でも見事に成立します! どうしたら?今、1330度で燃やしています。1日、800〜900t燃やしているそうです。想像できない温度や量に驚くとともに、毎日出るゴミを少しでも減らすにはどつしたらいいのか?考える子どもたちです。 へー!すごーい!昔のゴミ収集車やパッカー車の色の違い、さらに不燃物を運ぶ様子など、知らないことを目の当たりにして、子どもたちの興奮度もますます高まっています! あっ!光った!蒸気タービン発電機の様子に夢中になる子どもたちです。電気がどうやって起こるのか!目に見えないものを見ることができ、深い学びになりました。 斬新なデザイン!ここ舞洲焼却場は外国のある都市をモチーフにしています!どこだかわかりますか?正解は、 ウィーンのごみ焼却場です。 斬新なデザインに子どもも大人もビックリです! |
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