ありがとうの不思議みなさん!美しい日本語ベスト10ってご存知でしょうか?10個全部は私も言えません! では、第1位は何だと思われますか? 正解は「ありがとう」です。 「ありがとう」という言葉には不思議な力があります。たとえば、エレベータで降りる際、私はボタン近くに立っていると、どんなに急いでいても「開(OPEN)」のボタンを押し続けて、最後の人が降りるまで待ってから降りるようにしています。そうすると、外国人はほとんどの人が「サンキュー」(「ありがとう」)と笑顔で微笑みかけてくれます。 ところが、日本人の反応は違います。なぜか「すみません」と下を向きながら、視線を合わせず出て行くのです。「ありがとう」も「すみません」も同じ五文字なのですが、受ける印象はまったく異なります。「すみません」といわれると、こちらもどことなく気まずい思いをするのですが、「ありがとう」といわれると、照れくさいような、うれしいような気持ちになります。 それは「ありがとう」という言葉が、感謝を伝えるだけの言葉ではなく、相手に元気を与える言葉だからでしょう。 たとえば、電車やバスでお年寄りに席を譲った時、お年寄りが「すみませんねえ」と言う。これもよくあることで、悪いことでも何でもない。でも、「ありがとうねえ」と言うと、言った本人は感謝!席を譲った本人もうれしい!さらに、その光景を見たまわりの人もなんだか幸せな気分になりませんか? 「ありがとう」には不思議な力があります。言われた方も、言った本人も、何ともいえない清々しさを感じます。周囲も、人が素直に感謝の言葉を伝えている姿勢を見ると、心を打たれます。 そして、「ありがとう」の言葉を伝えるために必要な力は「3つの風船」です。人を大切にする感謝!自分から伝える行動!相手に声をかけることに挑戦する勇気! 今日1日はいつもの言葉をできるだけ「ありがとう」に置き換えてみませんか。 子どもの声を聴く!松本文男「子どものやる気を引き出す『聴き方』のルール〜『傾聴』で、どの子も100%変わる!〜」(2014)大和書房 から、 6月1日は「国際こどもの日」です。(中略)内閣府が公開している家族や親子関係に関する調査では、核家族化や女性の社会進出、親の仕事が多忙であること、パソコンやスマートフォンの普及でゲームやSNSに時間を費やす等が理由で、家族で過ごす時間が少なくなっていることが分かります。 その調査の中で、18歳未満のこどもが親との会話に費やす時間の調査結果があり、父親との会話は週に5時間未満、母親との会話は週に10〜19時間程度というこどもが最も多かったそうです。これは、諸外国に比べても少ないのだそうですが、時代の変化に加え、文化や風土の違いがあることも忘れてはなりません。一緒に過ごす時間が他国より短くても、こどもが自分を尊重し共感してもらえたと感じ、自己肯定感が生まれる親子のコミュニケーションが取れたら、こどもの人格を重んじていることに繋がるのではないでしょうか。その方法に「傾聴」があります。 それでは、どのようにすれば「傾聴」していることになるのでしょうか。まずは、意識して「聞く」を「聴く」に変えるのが第一歩。「聞く」は自然に耳に入ってくるものを意識せずに耳が捉えていることです。別のことに身体を動かしながらの「ながら聞き」もこの類に入ります。一方で、「聴く」は自ら進んで熱心に注意を傾けて耳を働かせることです。こどもに話しかけられたら、身体をこどもに向けて、目を合わせ、ひたすらに聴くのです。できれば、こどものどんな気持ちにも、まずは同意することです。それが、まず聴くの第一歩。 仕事で疲れている上に、就寝時間までにやることがたくさんあって余裕がないという声も「聞こえて」きそうですが、これが出来ると、話を聴いてもらえた=この感情を抱えた自分を受け入れてもらえた=こどものストレス解消に繋がり、こどもの自己肯定感が増し、自然とやる気が出て、イキイキと成長していくのだそうです。 しかし、これは、こどもに限ったことではありません。例えば、職場で忙しそうな人に声をかけるのは気がひけるものですが、こちらも急務で話をしなければならない時、別の業務に身体を向けたままこちらを見ずに受け答えされるのと、手を止めて顔を向けて話を聴いてくれた時の安心感はどうでしょうか。 「聴く」という「傾聴」はあらゆる人間関係での信頼を築く為にビジネスでも活用されています。感受性の強いこどもなら、尚更に必要な「傾聴」ではないでしょうか。今日は国際こどもの日、こどもの人格を重んじる方法のひとつをご紹介しました。 みなさん!子どもの声を聴くことができていますか?学校でも家庭でも、子どもとしっかりと対峙して、子どもの声だけでなく、声にならない声も聴くことのできる大人でありたいですね。 裁縫って楽しい!はじめてのソーイング 玉結び玉止め、送りそびれました。 子どもたちは最初は苦戦していましたが、みんなできるようになりました。 ご家庭でもチャレンジさせてみてください! 異学年の学び「シンプルな方法で学校は変わる」(吉田新一郎 岩瀬直樹 著 みくに出版)より、(先週の続き) もう一方で、文部科学省がずいぶん前から、欧米では普及しているという理由で日本でも導入し始めた習熟度別クラス編成のおかしさも明確になります。習熟度別のクラス編成は、あくまで教える側の教師にとって都合のいいクラス編成であって、学ぶ側の生徒たちにとっては、「互いに教え合うことで学ぶ方法」を奪われてしまいますから、よく学べなくなってしまうわけです。 同じ理解度の子どもたちだけだと比較に意識が行き、競争の方向には行っても、互いに協力し合おうという方向には行きにくいものです。そもそも私たちは、本当に競争をすることが求められているのでしょうか?また、それがいい学びやいい人間関係をつくり出すことになるのでしょうか?この習熟度別クラス編成は、能力を極めて狭く捉えることで成り立っています。要するに、その教科のテストの点数です。 しかし、教科を通じて身につけさせたいのは、知識の量だけでしょうか?協力し合う、困った人を助ける、教え方を身につける、コミュニケーション能力を身につける、ベストを尽くすなどの技能や態度も同じレベルで大切なはずです。 逆に、本項のテーマである異学年の生徒たちが交わり合って学び合い・教え合う機会を多くつくることは、極めて自然なことであると同時に、両者にとって最大の学びを引き出す方法です。子どもたちにとっては、教師から教えられるよりも、友だちから教えてもらった方がよくわかるし、楽な場合が多いことを、私たちは理解すべきです。また、子どもたちは他の子に教えることも大好きです。 先日の2年と5年のコラボ遠足でも、この異学年での学びの効果が大いに発揮されていました。また、6年生と1年生との交流にも見事に証明されています。そして、交流による学び合いは、子ども同士だけでなく、子どもと大人、さらには大人同士でも見事に成立します! どうしたら?今、1330度で燃やしています。1日、800〜900t燃やしているそうです。想像できない温度や量に驚くとともに、毎日出るゴミを少しでも減らすにはどつしたらいいのか?考える子どもたちです。 |
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