聞く耳コップ?

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令和元年8月10日(土)イーブニングコラム7
「大勢の中のあなたへ(ひきたよしあき著
朝日学生新聞社)」より、

「人の話を聞けないあなたへ」からの一節。
先生が目の前で話しているのに、頭に内容が入ってこない。自分では聞いているつもりなのに、何一つ思い出せない。どうしてでしょう。ちゃんと聞いているはずなのに。
それはあなたが、耳で聞いていても、頭で聞いていないからです。せっかく相手が話しているのに、あなたの頭の中は、「この先生、好きじゃないんだよなぁ」なんて気持ちがうずまいている。頭の中に余計な言葉がたくさんあって、相手の話が入る余地がないのです。
人の話を聞くには、「聞く耳コップ」を作る必要があります。新しい知識を入れるためのコップが頭の中にあるとイメージするのです。初めは、その中に自分の意見や言葉が入っています。それを全部流して、コップを空にします。
空になったコップにあなたが相手から聞きとった言葉を入れていきましょう。相手を評価することなく、相手の立場に立って聞きとります。相手の言葉を空気のようにすいこみます。全身全霊で聞くのです。
相手の言葉が全部頭に入ったら、今度はあなたの番です。コップの中から気になった言葉や、わからない言葉を取り出して、相手にぶつけていきましょう。相手の言葉を利用して自分の意見を作っていくのです。
ありのままを素直に受け入れる「聞く耳コップ」は、どんな勉強にも役に立ちます。ぜひ頭の中に作ってください。



人は自分のことを聞いてもらうことだけで、安心できたり、救われたりします。話す人は、相手に答えを求めてはいません。聞いてほしいだけです。だから素直に受け止めてあげるだけでいいんです。「聞く耳コップ」あなたも使ってみませんか?

子どもの心

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令和元年8月10日(土)ホリデーコラム50
「できないもん勝ちの法則(ひすいこたろう著 扶桑社)より、

「子どもは気楽でいいよな」って思いますよね。なんたって親が養ってくれるから。でも、本当にそうでしょうか?
子どもは、毎日、学校に行かなくてはいけない。先生の言うことには絶対的に従わないといけない。うちの子は髪が耳にかぶっただけで先生に「髪を切ってきなさい」と怒られます。5分遅れたら、「5分行動ができないお前は脳が腐ってる」と怒られます。とはいえ、うちの息子は、実際に先生に怒られたそのセリフを、モノマネして家で笑いを取ってますけどね。高校生の娘も化粧して学校に行ったら怒られて、化粧を落とされています。学生は、化粧も自由にできないんです。
退屈な授業も最後まで聞いていないといけません。門限だってあります。遊びに行こうにも使えるお金が限られています。子どもは、風呂すら気楽に入れないね。大人の方が自由でしょう?飼い犬が首に鎖をつけられているように、子どもは、親の鎖をつけられているのです。
しかし、大人になると、その鎖がとれるのです。さあ、自由です!
僕は子どもより大人のほうが断然、自由で面白いと思います。大人は自分の人生を自分で決める自由があるからです。さあ、大人の衆よ。今こそ大人を謳歌するのだ!
ですが、ですが、大人を謳歌するには、やっぱり、「今を楽しむ子どものハート(心)」が不可欠なのです。
「未来を考える力(大人力)」と「今を感じる力(子どもの力)」をかけあわせると、「オトナコドモ(頭は大人でハートは子ども)になり、これぞ「ザ・無敵」です。


いつまでも「子どもの心」を忘れたくないですね。だって私たち教職員は子どもを相手の仕事ですからね!子どもから学ぶ大人であれ!

素敵な作品!

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令和元年8月9日(金) 本の帯コンクール

8月2日〜14日の期間に、大阪市立中央図書館で、昨年度の本の帯コンクールの作品が展示されています。桜小の子どもの作品も展示されています。

やる気の、気をとると、やる!

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令和元年8月9日(木)イーブニングコラム6
「大勢の中のあなたへ(ひきたよしあき著
朝日学生新聞社)」より、

「やる気が出ないあなたへ」からの一節。
でも、よく考えたら「やる気、やる気」と言っているうちは、何一つ解決しないんだよね。「やる気」の「気」の字をとりのぞき、「やる!」とさけんで、まず動く。こうしないといつまでたってもダラダラしたままです。
やる気を出すには、「やる」こと。つまり行動を起こすこと。やっているうちに、後から「気」の字がついてきて、「やる気」が初めて生まれます。待っていても「やる気」は天からは降ってこないんだよ。
「そうは言っても、ダラダラ気分からぬけ出せないよ」。その気持ちもわかります。ではルールを決めましょう。1回、「パン!」と手をたたく。その音がしたら、どんな小さなことでもいいから始めます。パジャマを着がえる。鉛筆をけずる。体操をする。「パン!」という音で、ダラダラ気分を終わりにし、小さな「やる」を始めましょう。一つ始めれば、次の「やる」が見えてきます。やり続けると不思議に体のだるさが消えます。
約束しましょう。コラムを読み終えたら「パン!」と手をたたきましょう。そして小さな「やる」を始めましょう。私もやります。いっしょに「パン!」。




漫才師のさや香をご存知でしょうか?このコンビネタで有名なのが、「強い気持ち!」まさに、やる気の気を取って「やる!」にぴったりのセリフです!
いろいろ考えていたら、動きが止まります。とにかく動く!これですね!止まっていると、夏休み終わっちゃいますよ!

子どもを受容しつなげる!

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令和元年8月9日(金)サマーヴァケーションコラム14
「深い学び」(田村 学 著 東洋館出版)より、

「学び合い」が充実しているかどうかの手掛かりは、まずは発話者数、発話数などの学級全体の発話量になる。多くの子供が活発に話し合うことは、ファーストステップとして重要である。しかしながら、意識すべきは発話の質であろう。子供の発言が、周囲の子供の発言、これまでの議論とつながっているかどうか。これは「学び合い」の質を語る上で重要なポイントとなる。
そのためにも、教師の側には、子供の学びを受け入れ、つなぐ姿勢が求められる。子供が学びの中で発している言葉や行為を、教師は受容することが大切である。そのことが、活発に学ぶ子供の姿を具現していくことにつながる。さらに言えば、子供の発言を受け入れながら、教師が子供の学びの価値付けをし、その結び付きを明らかにしていく。学びの意味を評価し、即座に子供にフィードバックしていくのである。そうすれば、子供に自らの学習活動の意味や価値が伝わり、それは手応えとなり、納得を伴った次の学びへと向かっていくことになる。(明日へ続く)


子供をつなぐためには、子供のことをしっかりと見て、その子供の学ぶ姿から、学ぶ大人の姿勢が大切になる。そのことを筆者は「子供を見取ること」と表現している。これがなかなか難しい!明日はその見取ることについてお伝えしよう!
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