グローバル化に必要なことは?「2020年からの教師問題(石川一郎 著ベスト新書)」より、 今回の教育改革は、急速なグローバル化がその背景にあることは前述した通りです。グローバル化するということは当然異質性の文化を取り入れなければなりません。 一方日本は、島国であり単一民族であることから、同質性が高い社会と言えます。この同質性の高さが、日本の教育に大きな影響を与えてきたと考えられます。(中略) 例えば日本の学校では、教室において、お互いに気を使い合い、その場の空気を読み合って、多様な考え方の尖った部分をそぎ落としながら意見をまとめていく様子がよく見られます。話し合って、お互いの立場を理解できれば、意見が一つにまとまるのは当然であるといった感覚があるのです。 このような教室の様子は、同質性の高さから生まれてきていると感じます。一人ひとりの考えは、そんなに違わないという感覚がこの状況を作っているのではないでしょうか。 海外で行われている教育の話を聞き、実際にその現場に足を運んでみて感じることは、異質性が前提にあることです。 肌の色・目の色が違う人、文化も宗教も違う人が同じ教室に存在しています。まさに異質性の集団です。意見が異なることは当然であり、それを無理に一つにまとめるのは困難なことだと感じます。つまり、そこには、日本にはない別の協働の形があるのです。 「みんな同じ」では、もう過ごせない時代です。世の中は目まぐるしく変化し、価値観も多様化し、考え方や生き方も大きく変化している時代に、学校だけが過去の習慣や風習に囚われていてはいけません。異質性を取り入れなければ、というか、異質性を当たり前と思わなければ、ますます学校は社会から取り残されていきます。そして、なによりも不幸なことはその学校で学ぶ子どもたちです。みなさんはどんな子どもを育てたいですか?違いを受け入れ、認め合い、互いに向上できる子どもを育てたいですよね。大人から変わりましょう!もっと柔軟に、今からを見つめて、ワクワク する大人を目指しましょう! 中学校でもいっしょに学びませんか?今朝の毎日新聞からの記事です。南港北中学校の取組が掲載されていました。 中学生と高齢者との交流学習に取り組まれて、今年が2年目になります。 そこで、来る9月30日(月)第6校時(14時30分〜)南港北中学校の2年3組で道徳の公開授業が行われます。 教員のみならず、保護者や地域のみなさんも参観可能だそうですので、ぜひ校区内中学校での学びにいっしょに参加しませんか?上履きをご用意いただき、ぜひご参加ください。申し込みは特に必要ないようです。桜小からも7名の教員が参加予定です。 学びは楽しい!大人も!5時間目の研究授業を受けて、放課後は大人が学びます。 テーマは「子ども同士が学び合う場をいかに設定し、どのように指導すれば学び合いが深まるか」と「分かりやすく伝える子を育てるには、どのような指導を行えばよいか」の二本の柱です。 それぞれのテーマについてグループに分かれて、ホワイトボードミーティングをしました。ファシリテーターが各グループをリードします。ファシリテーターは初めてする人が率先して務めます。ここでまずは「自分で考え、自分から動く」大人が登場しました。 それぞれのグループの話し合いはとても活発です。時間を追うごとに、声が大きくなり、頭を寄せ合う人の輪が小さくなります。 「学び合い」の授業観、それは、 「一人一人の学びを保障すること」 「困った子を一人にしない」です。 ペア、グループ、など形式はどうあれ、「一人一人の学びが保障され、困った子どもが一人にならないこと」です。相手の子にどう伝えればわかるのか?グループの子の誰か困っているのか?その子のために自分は何ができるのか? みんなが成長するためには、困った友だちを置いていかないこと!それは学級づくりのベースにつながることです。 今日の学びから、またひとつ成長する大人のチーム桜の姿を垣間見ました。子ども同士が学び合うように、大人同士も学び合えることが何よりも大切なことです。 かたまって帰りました。メール配信でお知らせしたように、子どもたちは一斉かたまり下校しました。 かたまり下校は本日で一旦解除しますが、明日以降も子どもたちの安心・安全にご理解ご協力をよろしくお願いします。 学びは楽しい!子どもたちは物語の学びを教員研修の学びとして、共有しました。物語の主人公の心情に迫りながら、物語の世界に入り込みます。自分の考えを隣の人と、グループのみんなと伝え合います。たくさんの教職員がいる中、緊張気味の子どもたちでしたが、一生懸命に学びをつくっていました。子どもから学ぶ大人は進化し続けます! |
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