WIN&WIN!2ケタの割り算にチャレンジする子どもたち。1人の子どもの鉛筆が止まっていました。その子は「わからない」と困っています。すると、左隣の子どもが教え出しました。私はそばで見守ります。2人が頭を付き合わせています。でもなかなか伝えにくい様子。それでも隣の子どもは自分なりの伝え方で必死に教えようとします。その様子を右隣の子どもが眺めながら、「早口でわかりにくいかも」とぼそっと。私が「じゃあ君が教えてよ」と言うと、「無理、自分はわかるけどよう教えん!」と自信なさそう。「大丈夫!伝えてみ!」と励ますと、自分からその子に寄り添いました。わからない子どもを挟んで、3人の子どもの学び合いが始まりました。一旦その場を離れて、5分後に戻ると困っていた子どもがうれしそうな顔。わかったみたい!隣の子たちも満足気。 人に教えるって難しいよね!でも教えることは自分にとっても「わかり直し」ができて絶対得します。「学び合い」はお互いにとってWIN &WIN! 笑顔でね!「今日からダンスの学習を始めます!」と先生の声に、みんなで拍手!子どもたちの意気込みが感じられます。話を聞く後ろ姿からもその気持ちが伝わりました! 子どもたちと3つのめあてを確かめました。 「大きく踊る」 「そろえる」 「楽しく」 曲は「ハッピー」と「パプリカ」 みんなが笑顔で表現することがまわりの笑顔を広げます!がんばろね! 腰を落として!ソーラン節に挑む子どもたち!運動場いっぱいに子どもたちの気合のこもった声が響きます! ソーラン節は漁師の動き!網を引く姿や魚を大漁に取り込む姿など海で働く姿を表現します。腰を落とす動作や縄を引く動作が、とてもカッコいい!子どもたちは暑さに負けず、気持ちを込めた演技を表現していました! 生きた学び!以前お伝えしたように、4年生の子どもたちが主体的に朝のあいさつ運動を今も続けています。そんな中、2年生の子どもたちも一緒に参加するようになりました。4年生の教職員が、「学びの輪が広がりました。すごいね!」と2年生の子どもたちに賛辞を送ります。子どもたちもとても嬉しそう!4年生の子どもたちの顔はとても凛々しくなりました。 学び合いは互いを知り、互いを認め合い、互いを尊重するところから始まります。まさに、生きた学びをする子どもたちの姿に感動しました! グローバル化に必要なことは?「2020年からの教師問題(石川一郎 著ベスト新書)」より、 今回の教育改革は、急速なグローバル化がその背景にあることは前述した通りです。グローバル化するということは当然異質性の文化を取り入れなければなりません。 一方日本は、島国であり単一民族であることから、同質性が高い社会と言えます。この同質性の高さが、日本の教育に大きな影響を与えてきたと考えられます。(中略) 例えば日本の学校では、教室において、お互いに気を使い合い、その場の空気を読み合って、多様な考え方の尖った部分をそぎ落としながら意見をまとめていく様子がよく見られます。話し合って、お互いの立場を理解できれば、意見が一つにまとまるのは当然であるといった感覚があるのです。 このような教室の様子は、同質性の高さから生まれてきていると感じます。一人ひとりの考えは、そんなに違わないという感覚がこの状況を作っているのではないでしょうか。 海外で行われている教育の話を聞き、実際にその現場に足を運んでみて感じることは、異質性が前提にあることです。 肌の色・目の色が違う人、文化も宗教も違う人が同じ教室に存在しています。まさに異質性の集団です。意見が異なることは当然であり、それを無理に一つにまとめるのは困難なことだと感じます。つまり、そこには、日本にはない別の協働の形があるのです。 「みんな同じ」では、もう過ごせない時代です。世の中は目まぐるしく変化し、価値観も多様化し、考え方や生き方も大きく変化している時代に、学校だけが過去の習慣や風習に囚われていてはいけません。異質性を取り入れなければ、というか、異質性を当たり前と思わなければ、ますます学校は社会から取り残されていきます。そして、なによりも不幸なことはその学校で学ぶ子どもたちです。みなさんはどんな子どもを育てたいですか?違いを受け入れ、認め合い、互いに向上できる子どもを育てたいですよね。大人から変わりましょう!もっと柔軟に、今からを見つめて、ワクワク する大人を目指しましょう! |
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