思い込みを捨て、思いつきを拾う!令和2年度がスタートしました!みなさん!明けましておめでとうございます!今年もよりパワーアップして、桜小学校の子どもたちの今を発信していきます!また、新学習指導要領もスタートして、教育改革が見える化していきます!時代に乗り遅れることなく、できるなら時代を先取りして、子どもたちがイキイキとできる学校!その学校で働く教職員がのびのびと自分の力を発揮できる学校!保護者や地域のみなさんがぶらっと、すっと!そっと寄り添える学校!をともにめざしましょう!本年もどうぞよろしくお願いします! ホリデーコラム110 「教えない授業の始め方」(山本 崇雄 著 「アルク」)より、 「教えない授業」では、生徒の成長をじっくり「待つ」ことが大切になります。この教えたい気持ちを抑えて「待つ」ことは先生にとって、とても難しいことです。なぜなら、学校には「直線の時間」が流れているからです。中間期末考査を中心に年間計画が組まれ、その間には行事が敷き詰められています。ですから、教師は考査までに何をどこまで学ぶかを中心に授業計画を立てていきます。生徒は中間考査で悪い点を取ると、形式的な追試や課題が出され、「できる」「できない」に関わらず次のテストに向かわされます。 次のテストを考えると効率的に「教える」ことを優先してしまい、生徒が置き去りになってしまうことも少なくありません。(中略) しかし、「直線の時間」は「教えない授業」を、はじめとした、生徒の自律を願う学校になじみません。そもそも、生徒たちは一人一人、違ったスピードで成長していきます。それぞれの時間を刻む時計をそれぞれが持っているのです。同じ時計は一つもありません。成長は「違っていい」というのが大前提にあるのにもかかわらず、私たちは多くの思い込みにとらわれています。(中略) この思い込みを作ってしまっているのが学習指導要領です。学習指導要領は、日本のどの地域でも同じ質の教育ができるように作られたもので、学年ごとに教えるべき内容が示されています。しかし、学習指導要領は、教える側の都合で作られています。一人一人の発達の違いを考えたら、何をどの学年で習得するかはもっと自由であるべきです。 高校生で三単現のSができなければ、その時が学びのチャンスと捉えるべきです。AIが学校にもっと入ってくれば、タブレットなどで学びを個別化することで、できないことは何度でも学び直せるようになるでしょう。ですから教師自身のさまざまな思い込みを捨て、学びをもっと長いスパンで捉え、学校に失敗を許す「円環(循環する)時間」を作っていきましょう。 これまでの学校の、教師の「思い込み」を捨て、「思いつき」を拾いませんか?当たり前だと思っていたことを、メタ認知して、疑ってみる!変えてみる!そこから、新たな学び!何を学ぶか!どう学ぶか!なぜ学ぶか!が見えてくると思います!次期学習指導要領でも「教師主体」から「子ども主体」が示されています。そして、「失敗を恐れない!反対に失敗を楽しんで、その失敗から学ぶ子どもや大人のチーム」をつくりましょう! 教師として目指す方向は?「教えない授業の始め方」(山本 崇雄 著 「アルク」)より、 教師としてどこを目指すか これからの教師は、上の図のように機能が細分化されていきます。これまでの教師は、多人数を効果的に教えるTeacherとしての役割が大切でした。しかし、TutorやTeacherの「教える」分野はAIや映像授業が得意なものです。実際、中高生の学び方を見ると、分からないことがあれば、YouTubeなどにキーワードを入力して、動画から学んでいます。インターネットには全国の「教える」ことが得意な先生たちの動画が無数にアップされています。どれも5分や10分で簡潔にまとめられており、教え方もとても上手です。何といっても分からなければ繰り返し見ることができますし、違う説明を他の先生の動画で見ることができます。これらは、教室の一人の先生で行うことはできません。(中略) こういう学びを現在の中高生はしているのです。ですから、教室で黙って50分間、先生の説明を聞き続けることに違和感を持つ生徒も出てきています。(中略) ただ、「教える」ことが不必要だとか、悪だとか主張しているわけではありません。これからの教師は、生徒の実態に合わせ自分の立ち位置をしっかり定めながらも、それぞれの機能を適宜使い分けることが求められるのです。 「教えない授業」では、教師は主にFacilitatorやCoachに役割の主軸を置きます。極力一方的に「教える」ことを控え、生徒が学び方のプロセスや答えを自ら発見できるように導いていきます。つまり僕は、さまざまな教師の役割の中から、主にFacilitatorやCoachの立ち位置で「教えない授業」を実践するという選択をしているということです。 桜小学校のめざす大人の姿のひとつ、それが「『教える』から『促す(学ぶ)』大人のチーム」です!「Teacher」から「Facilitator」へ!大人の意識を変えなければいけません。教えないことによって、子どもたちは自分で考えます。教えないことによって、困った子どもは友だちと相談します。教えないことによって、教師は子どもをより深く見つめ、より広く子ども理解につながります。 みなさんは、どんな子どもに育てたいですか?なんでも大人を信じて、ハイハイいうことを聞く子どもですか?それとも、まずは自分のフィルターを通して、自分で考えて行動する子どもですか?自ずと答えは見えてきますね。 いよいよ今年ものこり1日となりました。今年1年もたくさんのみなさんに支えられ、なんとか乗り切ることができました。桜小学校のホームページにも多くの方々がアクセスいただき、様々な情報を共有できたことをうれしく思います。明日から始まる令和2年度もどうぞよろしくお願いします。では。みなさん良いお年をお迎えください。 まだまだこれから!
令和元年12月30日(月)ホリデーコラム108
「リーダーシップを鍛える ラグビー日本代表「躍進」の原動力」(荒木香織 著 「講談社」)より、 「人より頑張るのではなく、あくまでも秤は自分の中にある。自分の限界をちょっと超えることを繰り返すことで、いつの日か凄くなった自分に気づく」 野球選手のイチローさんはこう語っています。 自分やフォロワーの能力に限界を決めるのではなく、むしろその限界を超えていこうする姿勢が、成長を生みます。 現状を抜け出すために、工夫しながら新しい経験を積んでいく状態を、心理学では「Power of Yet / パワー・オブ・イエット」と表現します。 「まだまだこれから」という状態が持つパワーです。よく言われる「伸びしろ」ですね。(中略) 目標に向かうときに、リーダーはフォロワーそれぞれが限界を超える経験ができるような課題を設定する必要があります。 「能力に限界はない」というマインドセットセットが浸透している組織では、フォロワーがリーダーの「想定外」の結果を達成することがあります。 その瞬間こそが、真のリーダーシップの価値であり、リーダーの醍醐味だと言えるでしょう。 人間は死ぬときにでも、脳力のほとんどを使わずに死ぬと言います。つまり、生きている間に使う脳力は計り知れないくらいあるということです。「脳力」とは「脳の持つ力」これは今なお未知なる世界だそうです。人は唯一、脳を使う動物です!「能力」の力も大元は「脳の力」です! 「能力に限界はない」というマインドセットセットが浸透している学校をめざしたいですね!子どもを信じて、職員を信じて、場をつくり、場を守り、場を信じ、場に委ねる、そんな人でありたいです! 自分が好きになるために!「コーチングのプロが教える、子どもの自己肯定感を育むとっておきの方法」とはから、 自己肯定感を持てず、「私にはできない」「自分の長所がわからない」と言う子どもが増えている。「若いうちから自分に限界を作っているのはもったいない」と語るのは、コーチングのプロである石川尚子氏。「自分にもできる」「私にもよいところがある」と子どもが思えるようになる、とっておきの方法を伺った。 なぜ自己肯定感が低い子どもが多いのでしょう? できていない時だけ指摘され、できていないところを減点されていたからでしょうか。「できない」と思っていたら、たとえ力があったとしても発揮されませんし、やる気もわきません。 誰にでも、もともと数多くの長所があります。焦点をあてて考えていないだけなのです。コーチング講座では、自分の長所やよいところを100個リストアップするワークがあります。これを体験された保護者のかたが、ご家庭で小学5年生のお子さんと一緒に取り組まれました。 いきなり「自分の長所は何だと思う?」と聞かれても、答えにくいもの。講座で学んだとおり、いろいろな角度から質問をしてみます。 「大切にしているものは何?」 「毎日やっていることは?」 「今日は、何を一番がんばった?」 「今日、言われずに自分からやったことは?」 「昨日よりもよかったと思うことは?」 何かに対してプラスの気持ちを持てること、当たり前のことを当たり前にやれること、何かを体験したことなど、どれもすばらしい長所です。最初は、ほとんど思いつかなかったお子さんも、ゲーム感覚で続けているうちに、ついに100個の長所をリストアップできたそうです。 このかたは、「私自身が、物事のプラス面を意識するようになりました。子どもも、『宿題早くやったら、長所に書いていいよね』などと言って、苦手な宿題にもがんばる気持ちがわいてきたみたい」と話しています。長所を100個リストアップするというのは、とてもシンプルですが効果的な方法です。 「自分のいいところ」を100個もあげられますか?自分一人ではなかなか考えられないかもしれませんね。でもこの記事にもあるように、探す視点を与えれば見つけられるものなんですね。つまり、誰にでも必ず長所はあるということです。その一人一人のいいところを、自分が認めているのか、さらに、そのいいところをまわりの人に認められているか!ココがポイントかも!お互いを認め合えれば、みんなが安心できて、自分のことが好きになれる、つまり、「自己肯定感」が高まると考えます!やはり、ココでも「自由の相互承認」が必要なんですよね! 自由の相互承認!「ずるい考え方 ゼロから始めるラテラルシンキング入門」(木村 尚義 著 「朝出版」)より、 人材は、「必要な人」「いらない人」と分けられることが多いのですが、「いらない」と一刀両断してしまうのは、あまりにもったいないと思います。 優秀な人材だけで少数精鋭の組織をつくればうまくいくかというと、実はそうではありません。 デキる人だけを残し、それ以外の人を排除すると、全体のバランスが悪くなって、かえって良い結果が出なくなってしまうのです。 また、必要最低限の人数では、何かトラブルが起きたときにうまく対処できませんが、人員に余裕があれば何とか乗り切れます。 あまり働かない人がムードメーカーとして、組織の潤滑油になっているケースもあります。 そういう人がいなくなれば、組織がギスギスして面白みのない集団になってしまうでしょう。 また、人数が多ければ、それだけ物事を見る視点が増えることになります。 100人の人間がいれば、99人は気が付かなかったことに、100人目が気づくかもしれません。 これは、先のアリの話でご説明した通り。 むやみに人を抱える必要はありませんが、ムダだと思われていた人が、そしきの命運を左右するアイデアを生むこともあるのです。 人には、それぞれに役割があるということでしょう。 自動車のハンドルに適度な「遊び」が必要であるように、組織にも「余裕」が必要なのではないでしょうか。 学級集団にも職員集団にも、組織と言われるものには共通して言えることではないかと感じました。 人それぞれに個性があり、その人らしさがあります。反対にみんなが同じなら気持ち悪いし、そんな組織には新たな発想や進化は見られない気がします。 いろんな考え方の人がいて、時としてぶつかっても全然問題なく、意見の食い違いはあって当然で、そこから対話が始まり、相互理解につながり、より良いものが生まれると思います。 学校には様々な背景を持つ、様々な考え方を持つ、様々な子どもや大人が存在します。だから、おもしろい!そこに互いを尊重し合える風土があれば、それが「余裕」や「ゆとり」につながり、みんなが安心して過ごせる居場所になると信じています!「自由の相互承認」ができる空間をつくりましょうね! |
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