大人が変われば、子どもが変わる!「勉強するのは何のため?(苫野一徳 著 日本評論社)」より、 「二者択一のワナ」 「なんで勉強なんかしなきゃいけないんだろう?」 この本の主題を、ここで次のような「問い方」に変えてみます。 「学校の勉強は、実生活を送るうえで役に立つか、それとも立たないか?」 ・・・さて、みなさんはどう思うでしょうか? これが、私の言葉でいう「問い方のマジック」です。つまり、「あちらとこちら、どちらが正しいか?」という、二者択一問題のことです。 学校の勉強は、実生活で役に立つか、それとも立たないか。 そう問われると、わたしたちは思わず、どちらかが正しいんじゃないかと思ってしまいはしないでしょうか? でも、この問いはどちらかが絶対に正しくて、どちらかが絶対に間違っているというような問いではありません。実生活で役に立つものもあれば、あんまり立たないものもある。というより、それは人によって違うから、まさに「一般化」できない問題なのです。 いわれてみれば、あたりまえのことです。 でもわたしたちは、「あちらとこちら、どちらが正しいか?」と問われると、思わず、どちらかが正しいんじゃないかと思ってしまう傾向がある。まさに、「問い方のマジック」にひっかかってしまうのです。 ここで問題です! 「子どもはほめて伸ばすべきか、それとも叱って伸ばすべきか?」 みなさん!どうですか?「問い方のマジック」にひっかからないように、とさっきいったばかりなのに、思わず、「やっぱりほめるべきでしょ」とか、思ってしまったりはしませんでしたか? ほめることが必要な時もあれば、叱ることが必要なこともあります。だから、答えは一つではないのです。ただ感情的になって大人が子どもを叱ることは、あまり意味がないでしょうね。辻由起子さんもおっしゃってました。「叱るのは60秒以内」と、また「行為は否定しても、人格を否定しない!」と。「大人が変われば、子どもは変わる」と。大人が子どもから学ぶことですね。 親の何気ない言葉!「子どもが生きる力をつけるために親ができること(工藤勇一 著 かんき出版)」より、 親の何気ない言葉は、あなたの意思にかかわらず、子どもに大きな影響を与えます。 たとえば、お子さんの友達や、周りにいる子に対して「あの子はだめだなあ」というようなことを言ったことはないでしょうか? 一見、自分の子どもには関係のない言葉のように思えるかもしれませんが、ここから子どもたちは2つのメッセージを受け取ります。 一つは、「あなたは失敗しちゃだめよ」というメッセージ。 そしてもう一つは、「あの子は尊重しなくていい子。排除してもいい」というメッセージです。 前者のメッセージは、前述の通り挑戦できない子にしてしまいますし、後者のメッセージは、いじめの原因になりかねません。 どんなに気を付けていても、なかなかうまくはいかないものです。 しかし親の言葉や思いが、子どもの価値観の形成に大きな影響を与えることは、意識しておくべきでしょう。 子どもは親の背中を見て育ちます。親の口癖が子どもに移っていることってありますよね。学校でもこの言葉の影響力は大きいものがあります。大人の何気ない一言が子どもを大きく傷つけることがあります。もちろんそうならないために細心の注意を払うべきです。しかし、大人も人間です。失敗することもあります。大事なことは、子どもの心を傷つけてしまった時には、「ごめんなさい」ができるかどうか!そんな大人の姿を正直に見せることから、子どもとの信頼関係が生まれるのではないでしょうか? 子どもを知る!子どもから学ぶ!午後からは教職員みんなで今日の授業から学びを深めます。 「音声ガイドにエピソードトークがあればよかった!」「子どもたちだけで授業を進めることができたらもっとよかった!」 「同じ作品を鑑賞した子ども同士のやりとりがあったらよかった!」「話すことが苦手な子にとっては優しい学びだった!」 「美術館の場の設定に空間へのこだわりがあってよかった!」「もっと聴きたいという子どもの思いを強く感じた!」などなど、伝え合いました。 後半は小国先生から、ICTと学び合いについてお話いただきました。アメリカのICT事情から推察される日本の危惧や学校の存在意義や学ぶ意味など、学力の3要素を踏まえた上での目指すべきものについてご示唆いただきました。 次回の課題として、「子どもの姿が見える」授業研究、「子どもの姿で語り合える」協議会をめざしましょう!そのためにも、みんなで日頃の子ども理解を積み重ねていきましょう! 地球 和ンダーランド!ほのぼの空間!昨日も今日も、朝の中庭で学びの空間をつくる子どもたちを発見しました! 中庭にある手作りの木製椅子をテーブル代わりにして、仲良く学び合ってました。ノートに書き込みしたり、本を読んだり、なんだかとってもほのぼのしていて、思わず遠くからシャッターを切っていました。 学びの場づくりはここしかダメっていうことはありません。「学びたいときに、学びたい人が、無理なく、楽しく」二人の子どもの姿からまたひとつ学ばせてもらいました。 |
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