校長先生の開会のあいさつです。
今日は百人一首大会です。
5・7・5・7・7の31音に様々な思いが込められています。
5・7・5を俳句、
5・7・5・7・7を短歌と言いますね。
平安時代にはすでに短歌は誕生しています。
1000年以上前に作られた形式です。
カルタ大会が行われるようになったのは江戸時代と言われています。
みんながこれから行う百人一首の前に、正式には2文字の漢字が付くのですが知っていますか?
そうですね。
小倉百人一首と言います。
これは、小倉山のふもとで藤原定家が数ある歌の中から100首を選び1〜100の番号をつけました。
それが、1000年もの間続いているわけです。
では、なぜ1000年もの間受け継がれてきたのでしょうか?
実は、短歌の31音の中には本当に言いたいことは書かれていないのです。
短歌に書いてあるそのままの意味ではないのです。
繰り返しになりますが、本当に言いたいことは書かないんです。
そこを、察する。
おもんばかる。
これが日本の文化です。
思いやりというところにもつながってきます。
最後に一つ、
花の色は うつりにけりな いたづらに
わが身世にふる ながめせしまに
という歌があります。
この歌は、六歌仙の一人、小野小町が詠んだ歌です。
この歌は、そのまま意味を取ると
【いつの間にか花の色が色あせてしまった、
春の長雨が降っている間に。】
となってしまいますが、ここで言う花は桜をさします。
実は、桜の花は色あせない花なんです。
では、この歌の本当の意味はどういった意味なんでしょうか?
興味のある人はぜひ調べてみてください。
今日の百人一首大会全力で頑張ってください。