4月14日(火)保護者のみなさまへ
保護者のみなさま。こんにちは。校長の銭本です。
不要不急の外出を止められ、学校にも通えない子どもに日々寄り添っていただき、ありがとうございます。昨日、ある5年生の担任が、にこにこしながら話してくれました。「先ほど子どもから電話があり、質問されました。『磁石にはN極とS極があるけど、2つの磁石がくっついたとき、そこのN極とS極は何極になるんですか?』と。こんな質問、すごくうれしいですよね」と。「本田っ子」の中にはこんな科学の眼をもつ子どもがいるのかと私もうれしくなりました。 先ほど、子ども向けにメッセージを書きましたが、そろそろ子どももイライラしているのではないでしょうか。私からのお願いがあります。子どものイライラにひるまないでください。 私には3人の子どもがいました。過去形になっているのは3人とも30オーバーの大人になっているからです。この3人の子ども、どの子どもも品行方正、学力優秀とはいきませんでした。 ある日、妻が中学生の息子に「早く、お弁当箱を出して。だんだん暖かくなるからお弁当箱が臭くなるから」と話していました。ちょっと虫の居所が悪かったのか「うるさいな、くそばばあ」と長男が悪態をついていました。妻が「なに!」と一触即発の雰囲気。 息子を呼びつけました。「お母さんに『くそばばあ』とはなんという言いぐさや。お前にとったら単なるお母さんかもしれんけど、俺にとったら彼女や。昔はかわいい彼女やった。俺の彼女に『くそばばあー』は許さん。それがわからんのやったら、お前の彼女のことを『くそばばあ』と呼ぶ。それでええな。」と意味不明な説教をしたことがあります。妻は「昔はかわいい」という言葉に妙に引っかかっていました。息子のいないところで「今もかわいい」とフォローをしたのはいうまでもないことですが。「お母さんは大切にしなさい」と直球勝負で説話できないところが私の至らないところですが、息子にはひるまないで勝負できたかなと思います。 子育てはきれいごとで実行することはできません。日々、格闘です。子どもに向き合い、ひるまず、正しい道に導いておられる保護者の皆様を応援し、尊敬します。 4月14日(火)校長挨拶
みなさん、おはようございます。校長の銭本です。
「教科書をもらったけど、よくわからない」「プリントももらったけど、どうやったらいいのか」とイライラしている人はいませんか。そうなるときょうだいや両親と口げんかになったりしますね。子どものころ、私もきょうだいげんかをよくしました。ヒートアップして「うるさい、だまれ」というような暴言をはいたことがあります。 そんな時、何度も父から言われた言葉があります。 「私はあなたの意見には反対だ。だがあなたがそれを主張する権利は命をかけて守る」 ぐっとくる言葉でしょ。フランスの哲学者、ヴォルテールの言葉です。けんかをして暴言をはくたびに言われた言葉です。おそらく父は民主主義の根幹を伝えたかったのだと思います。意見の相違は大切です。新しいアイディア、よりよい方法を探るときには意見の相違が必要です。力づくで、相手が意見をいう権利を奪うことは、よりよく生きる人の権利を奪い、さらにはよりよい社会をつくろうとする意欲も奪う。 「本田っ子」のみなさん。けんかをすることは仕方がないことです。大いに意見を戦わせてください。でも、意見を語る権利はお互いに尊重してください。教養のある人の第1条件は「人の意見をきくことができる人」だと思います。どうか立派なおとなになる第1歩をふみだしてください。 教科書等受け取りについて
日曜日、月曜日と二日間雨の中、教科書等受け取りに来て頂き有り難うございます。
明日、14日火曜日は配付最終日となっていますので、まだの方は、ご来校下さい。 尚、お子様を連れてのご来校は、コロナウィルス感染症防止の観点から、極力ご遠慮しております。 ご協力の程、よろしくお願いいたします。 4月13日(月)校長挨拶
みなさん、おはようございます。校長の銭本です。
昨日は、雨風が強い中、多くの保護者の方が教科書などを取りに来てくださいました。みなさんは、そのご苦労に応え学習してほしいと思います。 教科書やプリントをつかって、学校で授業するはずだった内容を学習してください。「よくわからない」「どうすればいいかわからない」ことがあると思います。そういう時は学校に電話をください。「〇年▽組の◇◇です。●●先生をお願いします。」とはっきりと言ってください。そうすれば、担任の先生とお話ができます。学習以外にも困ったことがあれば、電話をしてください。 今日は、月曜日。名前について講話をします。 アマゾンのジャングルを、レヴィ=ストロースという探検家が村の人と旅をしていました。 赤い大きな、そして美しい花を探検家は見つけました。とっても美しい花だったので、探検家は村の人に「あのきれいな花の名前は何ですか?」とたずねました。村の人たちはにやにやしているだけで、誰も花の名前を答えてくれません。探検家はいじわるをされていると思い、もう一度、今度は少しおこった口調で「あのきれいな花の名前は何ですか?」とたずねました。そうすると、村の長老が笑いながらこう言いました。「食べることができない花に名前なんてないよ」と。 この時、レヴィ=ストロースという探検家ははっと思います。「人間は値打ちのあるものにしか名前を付けないのか」と。「野生の思考」という本の中にあるエピソードです。 みなさんが誕生して始めてもらうプレゼント、それは名前です。みなさんは値打ちのある、そしてかけがえのない人として誕生してきました。お父さん、お母さん、お家の人、親戚の人がいろいろ考えてプレゼントされたもの。それが皆さんの名前です。名前を大切にしてください。お家の人の時間があれば、名前の由来(なぜ、そういう名前になったか)をたずねてください。 友達の名前をからかったり、あだ名をつけたりすることが、どれほど大きな罪か。友達だけでなく、友達の両親、お家の人、親戚まで傷つけ、いきどおらせることになることがわかると思います。自分の名前,友達の名前を大切にする人になってください。 教科書等受け取りの手順 |