こども読書週間(その5)写真の『こども六法』は、いわゆる六法全書の内容を子どもでも理解できるように易しい言葉で「翻訳」したものです。著者の山崎総一郎さんが小学校時代に受けたいじめ被害の経験から着想を得て出版されました。 ”まえがき”には次の一文があります。「法律はわたしたちにきゅうくつな思いをさせるためのものではありません。むしろ、わたしたちの自由で安心な生活を守るためのものです。」 今は「緊急事態宣言」のもと、きゅうくつな思いを強いられていますが、もとの生活に戻っていくときには、たとえ子どもであっても自分たちにある権利について、知っておくことは大切なことです。 数学×美術(その2)
ルネサンス期は、数学と美術の距離がとても近い時代と言われています。
特に『透視図法』は、かたちそのももの本質を掴みたいと願うルネサンス期の美術家たちと”数学”を結び付けました。 写真の絵は、副教材「美術資料〜大阪府版」P.105に載っている、レオナルド・ダ・ヴィンチの『最後の晩餐』です。「一点透視図法」が使われていることがわかります。 P.17には『線遠近法』がわかりやすく説明してあります。「美術資料」を見ると、美術が他の分野と影響し合っていることが見て取れます。 ”美術鑑賞で時空旅行”おうちで過ごすGWにお薦めです。 憲法記念日に考える
憲法記念日は、世界各国に存在する祝日のようです。
日本では1947年5月3日に日本国憲法が施行されたため、5月3日が憲法記念日と定められています。 日本国憲法は「国民主権」「基本的人権の尊重」「平和主義」の3つの柱から成り立っています。 新型コロナウイルス感染症対策では、世界各国のリーダーの言動に注目が集まりました。そんな中で、皆さんに気に留めてほしいのは、ドイツのメルケル首相が3月18日のテレビ演説で、ドイツ国民に”他者との接触を減らす”ことの大切さを訴えたときの一文です。 『旅行や移動の自由を苦労して勝ち取った私のような者にとって、こうした制限は絶対に必要な場合にだけ正当化される』 外出制限について、単に”ダメ”と言うのではなく、権利(人権)についての考え方や、それを制限することへの覚悟を自分の言葉で訴えました。それがドイツの人々の心に届きました。 皆さん、様々な角度からのニュースを聞く・見る・探す。そして自分で考える訓練をしましょう。「命の大切さ」「人の生き方」「社会の在り方」等について”生きた学習”をする絶好の機会です。 数学×美術(その1)左側の「樹木」の図は、右側の『フラクタル図形』を応用して描いています。 中心の幹を、長さ1の縦線とします。 下から長さ0.3のところから、左右に30°の方向に長さが0.45の枝を伸ばします。 次に3本の枝について同じように、それぞれの長さを1として、長さ0.3のところから、左右に30°の方向に長さが0.45の枝を伸ばします。 これを繰り返すと、キリッとした木らしい図形ができます。 【問題】 樹木の描き方を5回繰り返すと、先端の枝の数は何本になりますか。 おうちで自然観察
朝日小学生新聞に「休校中のみなさん〜おうちで野菜育ててみませんか」という記事が載っていました。
リーフレタス、ミズナ、コマツナ、ハツカダイコン(ラディッシュ)などは、プランターで栽培ができ、短期間で収穫可能だそうです。 おうちで過ごしながら、自然観察をして、1,2か月後にはおいしく食べる。これぞ一石二鳥。失敗したら・・それはそれで勉強です。 校長先生は、2016年に東野圭吾さんの『夢幻花(幻覚作用をもたらす黄色いアサガオを巡るミステリー)』を読んで以降、アサガオのループ栽培(種まき→発芽→開花→種を回収→翌年に種まき→・・・)を続けています。小さな世界の中で、自然のサイクルの緻密さを感じることができてお気に入りです。 1学期の終業式に、アサガオの鉢植えを自宅に持ち帰る小学生の姿。今年も見られるといいですね。 |