?令和2年7月12日(日)ホリデーコラム4
ある塾の先生が授業の前に今の気持ちを子どもたちにたずねました。すると子どもたちは「学校で叱られて、へこんだ」「今、やる気ない」など、さまざまな答えが返ってきました。先生はその子どもの声を「そうなんだね」と聞き、言いたいことが出尽くすと授業を始めました。
これは「クリアリング」という手で、ポイントは否定も肯定もせず、受容することです。相手が言いたいことを全部話したと感じるまで続けることです。この時間があることで、子どもたちの感情が落ち着き、集中力が増すのだそうです。
私たちは、つい子どもの気持ちを聴かないうちに安易に励ましたり、アドバイスをしたりしがちです。しかし、気持ちを受容してもらうだけで子どもは安心感を覚え、落ち着いて前向きに考えられるようになるのではないでしょうか。また、話を聴いてもらったという満足感も、子どもを目の前の課題に取り組む気持ちにさせるのです。
本校のめざす大人のひとつ!「子どもから学ぶ大人」にとって必要なこと、それも受容すること!さらに「子どもの声にならない声を聴くこと」です。まさにこの「クリアリング」ですよね!子どもが相談してきた時に、「答えを持たずに」傾聴してみませんか?